妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

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Chapter1(タクミ編)

Chapter1-③【戸惑う欲望】

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指定の時間には少し早いがサウナに行ってみる。
幸いな事に誰もいない。
まだプールが混んでいる時間帯で、風呂に入っている人は少なかった。
『果たして兄貴は来てくれるだろうか?』
先程のフリーウェイトエリアでの出来事を思い返してみる。
マラを押し当てたらケツを付き出してきた。
声をもっと出せと言えば、大声で応えてくれた。
タイプじゃなければ、そんな事はしないだろう。
ましてやサポート自体を断った筈だ。
不安を解消したい為か、都合の良い事しか頭に浮かばない。
 
男が来なかった時の落胆を考えると落ち着かない。
その反面、もし男が来たら、今後してみたい欲望が次々に頭を過る。
単色の透ける競パンを穿かせてプールに連れて行きたい。
ケツの割れ目が見えそうなボロボロのダメージジーンズを穿かせて買い物へ連れて行
く。
張り型を突っ込んだままナイロンスパッツを穿かせてトレーニングもさせたい。
きっと男は周りの視線に恥ずかしそうな、困ったような顔をするだろう。
だが間違いなくマラは最大級の固さで応えてくれるだろう。
 
タイプは年上のマッチョで、Mっ気があれば尚更だ。
その点、男は申し分ない。
ただ最初からドMでは味気ない。
多少その傾向がある奴を調教し、Mの味を覚えさせたい。
それがSの醍醐味だと思う。
そしてスイッチが入ると淫乱に豹変する奴がいい。
淫乱と言っても、誰彼構わずケツを振ってたり、毎週の様に発展場で掘られている奴
じゃダメだ。
普段は真剣にトレーニングし、毅然とした奴が俺だけに見せる淫乱な素顔。
その全てが男には備わっている気がした。
 
妄想は尽きず、気が付くとマラは鋼の様に熱り起っていた。
その時、サウナのドアが開き、照れ臭そうな顔をした男が入って来た。
 
 
(つづく)
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