妄想日記7<<DAYDREAM>>

YAMATO

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Chapter8(リスタート編)

Chapter8-⑨【Nobody】

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「身体を反らして、左腕で後ろの足場を掴んで。
そうそう、足は開く。
左足は90度に曲げて、右足は伸ばす。
おっ、いい感じ。」
惣田は次々に指示を出す。
言われる通りにポーズを取る。
安定しない脚立の上で、二人の視線を受け止めた。
 
無理な体勢により、ディルドが腸壁を責め立てる。
押し寄せる快楽がペニスを活気付けた。
睾丸にコックリングが食い込む。
恥ずかしさが興奮に拍車を掛ける。
「後は亀頭を擦るだけ。
ほらっ、始めて。」
スケッチブックに鉛筆が走り出した。
膨らんだ亀頭に指を回す。
それをゆっくりと上下に動かした。
 
「ああっ…。」思わず声が漏れた。
更に仰け反り、ディルドを腸に押し付ける。
惣田の視線を強く感じる。
鉛筆の擦れる音に欲情した。
先走りが溢れ、潤滑油の役目をなす。
尻を脚立に押し付ける。
もっと強烈な刺激が欲しい。
 
「基本線は描けたから、後は射精を待つだけ。
どんな顔をするかな。
手伝ってやれば?」
惣田が鉛筆を止めた。
アキノリが脚立に足を掛ける。
伸ばした手が乳首を摘まむ。
「おおっ…。」触れられただけで、快楽が増す。
胸を突き出し、更なる刺激を求める。
アキノリが脚立を上ってきた。
指先に加わる。
「おっ、おっ、おおっ…。」
上を向いた口から涎が溢れた。
 
「どうですか?人に見られて、興奮しますか?」
囁く声に頷く。
零れ落ちる涎をアキノリが受け止めてくれた。
唇を貪る。
その度に乳首の痛みが増していく。
膨らんだ亀頭が発射のサインだ。
それを見たアキノリは脚立を飛び降りた。
「おおっ!」白濁の液体が宙を舞う。
次々に飛び出す雄汁を見て、惣田の手が再び動き出した。
 
「少しジェラシーを感じます。
惣田さんに見られて興奮していたから。」
惣田が帰った後、アキノリがポツリと言った。
「だって…、モデルなんて初めてだし。
これが圧迫してきて…、正直余り良く覚えてないんだ。
今考えると、飛んでもない事をしてしまったかも…。」
ディルドの土台を指でなぞる。
拳程の大きさだ。
こんな物が体内に埋まっている事が信じられない。
だが腸の張りは紛れもない事実だ。
大胆な行動をしてしまった後悔と圧迫感による快感が入り乱れる。
 
「少し言い過ぎました。
これ位で嫉妬をしていた僕が愚かでした。
この先、何千の人がシオンさんの裸体を見る事になるのですから。
さあ、ジョギングに行きましょう。
今、シオンさんの体内で温まっているハリガタを今度は僕が入れる番です。」
アキノリはスポーツサングラスをすると、シオンの手を取った。
『何千人が俺の裸を見るのか…。』
後悔の方へ天秤が傾き始めた。
 
ジョギングから戻ると、二人で湯船に浸かる。
「この圧迫感は他では味わえない。
これが出来るのは限られた人だけです。」
背中にアキノリの温もりを感じ、身を任せる。
後ろから回った腕がペニスを弄ぶ。
「さあ、僕の温もりを感じて下さい。」
湯船の中でアナルが開く。
ゆっくりと広がりゆく感覚にもう痛みはない。
「人間の身体って、不思議です。
直ぐに慣れ親しむのですから。」
「本当だ。」体内から穏やかな温もりを感じる。
「では次の拡張に進みましょうか?」
「えっ、も、もう無理だよ。
これ以上の大きさは!」慌てて振り返る。
「それは僕も承知しています。
次のステップはこちらです。」
アキノリの指が亀頭を挟む。
鈴口が開くのが分かった。
 
 
(つづく)
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