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Chapter2(テツオ編)
Chapter2-⑫【夢灯籠】
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「くそぉ、ホクトの野郎!」
深夜のファミレスでツグムが悪態を吐く。
「陽子に手を出しやっがって。
変態の分際で!」
「おい、声が大きい。
店員が見ているよ。」
店員が怪訝な表情で二人を見ていた。
「馬鹿、それはお前のザーメン塗れのランバンの所為だ。
くそぉ、むしゃくしゃすんな!」
ツグムのブーツが伸びてきた。
「うぐっ。おっ、俺に当たるなよ。」
欲情に耐え、文句を口にする。
「何言ってんだ?
この重大時に!
陽子が変態の毒牙に襲われそうなんだぞ。」
ヒールの圧が増す。
「そんの事、俺に言うなよ。
その元キャプテンだって、今は真剣なんじゃないか?
少し様子を見て…。」
罪悪感も手伝い、強く言い返せない。
「お前さ、何か隠してないか?」
「えっ、なっ、何で?」
突然の質問に思わず狼狽える。
「怪しいな。さっきから全然俺を見ないじゃないか。
嘘付いてる奴は人の目を見ないって言うからな。
どうなんだ?」
膝が伸び、最大限の加重がのし掛かってきた。
「いっ、痛いよ。
それは店員がちらちらこっちを見るから、気になって…。」
「ならどうしてキャプテンの名前を知ってんだ?」
「えっ!そっ、それは…、その…、よっ、陽子さんから聞いて…。」
「嘘付くな!」
グリグリとヒールが亀頭を責め立てる。
こんな所で射精したら大変だ。
「わっ、分かったよ。
話すから、ブーツを退けてくれ。」
暴発寸前のシオンは観念するしかなかった。
テツオと再会し、誘われた練習場にホクトがいた事を話す。
「やっぱりな。
そんな事だろうと思ったぜ。
で、お前はホクトのマラが欲しくて、陽子を嵌めたって訳か。」
「そんなぁ、嵌めたなんて人聞きが悪い。
陽子さんに幸せになって欲しくて…。」
シオンは涙目で、項垂れる。
「何も泣く事はないだろ。
店員がガン見してるぞ。」
おしほりで顔を拭う。
興味津々な視線と搗ち合い、慌てて顔を伏せた。
「まあ、いい。
お前が言わなくても、遅かれ早かれ奴は実行しただろう。
奴はしつこいからな。」
「はぁ…。」ホクトの精悍な顔立ちにそんな印象はない。
「だがな、陽子を裏切った罰は受けてもらわないとな。」
「へっ?」素頓狂な声が出た。
「おい、ランパン脱げ。」
「こっ、ここでですか?」
煙草に火を点けたツグムが頷く。
店員の姿はない。
きっとキッチンで面白可笑しく話しているのだろう。
諦めてランニングパンツを下ろした。
「おっ、お前、パイパンにしたのか?」
ツグムが目を見開く。
「ああ、格好いいだろ。」
ここ迄来たら、もうやけくそだ。
毒食わば皿までの精神で行くしかない。
勃起したぺニスを見せ付ける。
「気に入ったぜ。
ポンコツだと思ってたが、意外と根性あるじゃないか。」
直にブーツで踏まれ、固さが増していく。
あからさまに快楽に興じる。
自ら腰を振り、ぺニスに刺激を与えた。
「お前さ、何勘違いしてんだ?
俺は罰を与えると言ったんだぜ。」
ブーツが引っ込んだ。
「もう踏まれても射精が出来なくしてやる。
お前が射精出来るのは俺に殴られた時だけだ。」
ツグムがニヤリと笑う。
寸止めを食らい、ポカンと見詰める。
その言葉の意味が理解出来ない。
「お前がトレーニングに来た時は踏んでやる。
但し、こいつの上からだがな。」
ツグムがテーブルに銀色に輝くケージを置いた。
所々に付着した残滓を目の当たりにして、夢の中の男を思い出す。
また一つ夢が現実になっていく。
(完)
深夜のファミレスでツグムが悪態を吐く。
「陽子に手を出しやっがって。
変態の分際で!」
「おい、声が大きい。
店員が見ているよ。」
店員が怪訝な表情で二人を見ていた。
「馬鹿、それはお前のザーメン塗れのランバンの所為だ。
くそぉ、むしゃくしゃすんな!」
ツグムのブーツが伸びてきた。
「うぐっ。おっ、俺に当たるなよ。」
欲情に耐え、文句を口にする。
「何言ってんだ?
この重大時に!
陽子が変態の毒牙に襲われそうなんだぞ。」
ヒールの圧が増す。
「そんの事、俺に言うなよ。
その元キャプテンだって、今は真剣なんじゃないか?
少し様子を見て…。」
罪悪感も手伝い、強く言い返せない。
「お前さ、何か隠してないか?」
「えっ、なっ、何で?」
突然の質問に思わず狼狽える。
「怪しいな。さっきから全然俺を見ないじゃないか。
嘘付いてる奴は人の目を見ないって言うからな。
どうなんだ?」
膝が伸び、最大限の加重がのし掛かってきた。
「いっ、痛いよ。
それは店員がちらちらこっちを見るから、気になって…。」
「ならどうしてキャプテンの名前を知ってんだ?」
「えっ!そっ、それは…、その…、よっ、陽子さんから聞いて…。」
「嘘付くな!」
グリグリとヒールが亀頭を責め立てる。
こんな所で射精したら大変だ。
「わっ、分かったよ。
話すから、ブーツを退けてくれ。」
暴発寸前のシオンは観念するしかなかった。
テツオと再会し、誘われた練習場にホクトがいた事を話す。
「やっぱりな。
そんな事だろうと思ったぜ。
で、お前はホクトのマラが欲しくて、陽子を嵌めたって訳か。」
「そんなぁ、嵌めたなんて人聞きが悪い。
陽子さんに幸せになって欲しくて…。」
シオンは涙目で、項垂れる。
「何も泣く事はないだろ。
店員がガン見してるぞ。」
おしほりで顔を拭う。
興味津々な視線と搗ち合い、慌てて顔を伏せた。
「まあ、いい。
お前が言わなくても、遅かれ早かれ奴は実行しただろう。
奴はしつこいからな。」
「はぁ…。」ホクトの精悍な顔立ちにそんな印象はない。
「だがな、陽子を裏切った罰は受けてもらわないとな。」
「へっ?」素頓狂な声が出た。
「おい、ランパン脱げ。」
「こっ、ここでですか?」
煙草に火を点けたツグムが頷く。
店員の姿はない。
きっとキッチンで面白可笑しく話しているのだろう。
諦めてランニングパンツを下ろした。
「おっ、お前、パイパンにしたのか?」
ツグムが目を見開く。
「ああ、格好いいだろ。」
ここ迄来たら、もうやけくそだ。
毒食わば皿までの精神で行くしかない。
勃起したぺニスを見せ付ける。
「気に入ったぜ。
ポンコツだと思ってたが、意外と根性あるじゃないか。」
直にブーツで踏まれ、固さが増していく。
あからさまに快楽に興じる。
自ら腰を振り、ぺニスに刺激を与えた。
「お前さ、何勘違いしてんだ?
俺は罰を与えると言ったんだぜ。」
ブーツが引っ込んだ。
「もう踏まれても射精が出来なくしてやる。
お前が射精出来るのは俺に殴られた時だけだ。」
ツグムがニヤリと笑う。
寸止めを食らい、ポカンと見詰める。
その言葉の意味が理解出来ない。
「お前がトレーニングに来た時は踏んでやる。
但し、こいつの上からだがな。」
ツグムがテーブルに銀色に輝くケージを置いた。
所々に付着した残滓を目の当たりにして、夢の中の男を思い出す。
また一つ夢が現実になっていく。
(完)
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