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Chapter1(シオン編)
Chapter1-③【On The Road ~夢の途中~】
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「で、こいつさ、俺と同じ高校に入ったんだ。」
「しょうがないでしょ、沖縄は高校少ないんだから。」
「じゃ、何で同じサッカー部に入ったんだ?
女子はお前だけだったろ。」
「だっ、だって、マネージャーって柄じゃないし。
それにスポーツといったら、お兄ちゃんとやったサッカーしかなかったのよ。」
二人の会話が羨ましい。
毎日、こんなだったら、楽しいだろう。
シオンに毎日話す相手等いない。
職場での会話と言えば、主任の嫌味を聞く程度だ。
ジムに行っても、話す程親しい人はいなかった。
こうやって楽しく酒を飲んだのは何時以来だろう?
「うっ!」
「シオンさん、どうしたの?
具合悪い?」
陽子が顔を覗き込む。
「いや、ちょっと乾き物が喉に詰まって…。」
慌ててグラスを手にする。
「急に変な声を出すからびっくりしちゃった。
良く噛んでね。」
陽子は母親の様な言い方をした。
変な声が出た元凶は股間に伸びた足だ。
正面のツグムがニヤニヤ笑う。
ブーツのソールを強く押し付けてきた。
「でもお兄ちゃんだって、私がキャプテンに告白された時、大反対したじゃない。
奴は足が臭いとか、アブノーマルだとか、難癖ばかり付けて。」
陽子はテーブ下の悪戯に全く気付いていない。
「あいつは変態だからな。
俺に股間踏まれて、欲情してた位だ。」
股間の圧力が更に増す。
こんな状況なのに股間が熱くなる。
固くなったマラがソールを押し返す。
「気合い入ってんな。」
ギラギラした視線に射抜かれ、欲情が暴走する。
「えっ、何の事?」
「お前が女一人で部活を続けた事さ。」
「まあね、本当は女子の集団が性に合わなかっただけなんだけどね。
ちょっとトイレ行ってくる。」
陽子はバッグを持つと、席を立った。
「おらっ、ド変態、チンコ出してみろ。
直に踏んでやる。」
「えっ、でも…。」
辺りを見回し、言葉を探す。
「ほらっ、とっととしろ。
陽子が戻ってくるぞ。」
急かされた事を言い訳にベルトを外した。
熱り起つマラから先走りが溢れている。
そこへ厚いソールが容赦なく襲い掛かってきた。
「うぐっ…。」
「そうだ、変態は変態らしくしてろ。
お前みたいな冴えない奴が俺に構ってもらえるんだ。
陽子に感謝するんだな。」
ツグムは煙草に火を点けると、煙を旨そうに吐き出す。
藻掻く亀頭から溢れる先走りでブーツが光る。
艶やかな輝きが居酒屋にいる事を忘れさせた。
「お疲れ様。」
シオンは帰り支度をすると、陽子へ声を掛ける。
「あっ、お疲れ様です。
昨日はご馳走でした。
お兄ちゃんの分まで出してもらって、済みませんでした。」
外回りから帰ってきた陽子はコートを着たままパソコンに向かっていた。
「いや、こちらこそ居酒屋で済ませて申し訳ない。
給料貰ったら、もっと良い所で奢るよ。」
「えー、本当ですか?
期待しちゃいますよ。」
陽子の奥で主任が眉間に皺を寄せている。
陽子と仲良く話しているのが面白くないのだろう。
「じゃ、お先に。」
「シオンさん、この後、予定ありますか?
もし空いてたら、昨日のお礼したいんですけど。」
「別にないけど…。
礼なんていいさ。」
主任の顔が赤く染まっていくのを見て、立ち去ろうとする。
また無理難題を押し付けられたら堪らない。
(つづく)
「しょうがないでしょ、沖縄は高校少ないんだから。」
「じゃ、何で同じサッカー部に入ったんだ?
女子はお前だけだったろ。」
「だっ、だって、マネージャーって柄じゃないし。
それにスポーツといったら、お兄ちゃんとやったサッカーしかなかったのよ。」
二人の会話が羨ましい。
毎日、こんなだったら、楽しいだろう。
シオンに毎日話す相手等いない。
職場での会話と言えば、主任の嫌味を聞く程度だ。
ジムに行っても、話す程親しい人はいなかった。
こうやって楽しく酒を飲んだのは何時以来だろう?
「うっ!」
「シオンさん、どうしたの?
具合悪い?」
陽子が顔を覗き込む。
「いや、ちょっと乾き物が喉に詰まって…。」
慌ててグラスを手にする。
「急に変な声を出すからびっくりしちゃった。
良く噛んでね。」
陽子は母親の様な言い方をした。
変な声が出た元凶は股間に伸びた足だ。
正面のツグムがニヤニヤ笑う。
ブーツのソールを強く押し付けてきた。
「でもお兄ちゃんだって、私がキャプテンに告白された時、大反対したじゃない。
奴は足が臭いとか、アブノーマルだとか、難癖ばかり付けて。」
陽子はテーブ下の悪戯に全く気付いていない。
「あいつは変態だからな。
俺に股間踏まれて、欲情してた位だ。」
股間の圧力が更に増す。
こんな状況なのに股間が熱くなる。
固くなったマラがソールを押し返す。
「気合い入ってんな。」
ギラギラした視線に射抜かれ、欲情が暴走する。
「えっ、何の事?」
「お前が女一人で部活を続けた事さ。」
「まあね、本当は女子の集団が性に合わなかっただけなんだけどね。
ちょっとトイレ行ってくる。」
陽子はバッグを持つと、席を立った。
「おらっ、ド変態、チンコ出してみろ。
直に踏んでやる。」
「えっ、でも…。」
辺りを見回し、言葉を探す。
「ほらっ、とっととしろ。
陽子が戻ってくるぞ。」
急かされた事を言い訳にベルトを外した。
熱り起つマラから先走りが溢れている。
そこへ厚いソールが容赦なく襲い掛かってきた。
「うぐっ…。」
「そうだ、変態は変態らしくしてろ。
お前みたいな冴えない奴が俺に構ってもらえるんだ。
陽子に感謝するんだな。」
ツグムは煙草に火を点けると、煙を旨そうに吐き出す。
藻掻く亀頭から溢れる先走りでブーツが光る。
艶やかな輝きが居酒屋にいる事を忘れさせた。
「お疲れ様。」
シオンは帰り支度をすると、陽子へ声を掛ける。
「あっ、お疲れ様です。
昨日はご馳走でした。
お兄ちゃんの分まで出してもらって、済みませんでした。」
外回りから帰ってきた陽子はコートを着たままパソコンに向かっていた。
「いや、こちらこそ居酒屋で済ませて申し訳ない。
給料貰ったら、もっと良い所で奢るよ。」
「えー、本当ですか?
期待しちゃいますよ。」
陽子の奥で主任が眉間に皺を寄せている。
陽子と仲良く話しているのが面白くないのだろう。
「じゃ、お先に。」
「シオンさん、この後、予定ありますか?
もし空いてたら、昨日のお礼したいんですけど。」
「別にないけど…。
礼なんていいさ。」
主任の顔が赤く染まっていくのを見て、立ち去ろうとする。
また無理難題を押し付けられたら堪らない。
(つづく)
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