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Chapter1(Lost In Paradise編)
Chapter1-⑭【VOYAGER~日付のない墓標】
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「こっ、殺っした!
ひっくり返った声が繰り返す。
「若くして成功する者は大なり小なり悪事を働いているんだ。
周りの奴を利用し、蹴落とし、這い上がる。
親友も利用された上、大切なコレクションまで奪われた。」
込み上げる笑いを耐え、顰めっ面をする。
「あの社長が…、まさか…。」
タカユキの言葉が続かない。
「ああ、非道な奴だ。」
仁藤の言葉で、洗い物をする手が止まる。
「それで…、そのお友達はどうなったんですか?」
タカユキは水道を止める事も忘れて質問してきた。
「ああ、死んだよ。
嘸かし無念だったろう。」
仁藤はしんみり言うと、カウンターから身を乗り出す。
「そこで頼みがあるんだ。
もし採用されて前田に近付く機会が出来たら、何としても奪い返して欲しいんだ。
彼のコレクションを!」
濡れた手をガッチリ握る。
「そ、そんな事…、出来る訳が…。」
タカユキが震える声を絞り出す。
「そうだな。タカユキ君に頼むのはお門違いだ。
忘れてくれ。
それにコレクションが返ってきても、親友が生き返る訳じゃないしな。」
仁藤は手を引っ込める。
タカユキが無言のまま俯く。
罪悪感に苛まれている様子だ。
「本当に気にしないでくれ。
せめて墓前にコレクションを手向けたら、親友が浮かばれると思っただけだ。
今のままでは成仏も出来ないだろう。
俺が何とかするさ。」
さもがっかりした表情で椅子に座り直す。
タカユキは葛藤する。
仁藤は赤の他人の自分を親身になって、世話をしてくれた。
何とか恩を返したい。
『しかし…。』
荷が重過ぎる。
しかも採用された訳でもない。
仁藤の落胆した顔を見るのが辛い。
『力になりたい!』
タカユキの中で正義感が訴えた。
「コレクションって、何ですか?」
タカユキが沈黙を破った。
「DVDなんだ。
親友が何十年も掛けて、撮り集めた物だ。」
仁藤の顔がパッと明るくなる。
「出来るかどうか分かりませんが、機会を窺ってみます。
但し、採用された場合ですが。
不採用でもお手伝いはします。
お友達の無念を晴らしましょう!」
タカユキが力強く言った。
「俺の言った通りだろ…、うおぉう!
あいつが人の頼みを断る訳がねえ、ああっ!
俺って冴えてるな、ぐおぉう!!」
尻を責められながら、ホタルは自画自賛する。
『デリカシーのない奴だ。』
仁藤は苦笑するしかない。
今日、採用通知が届いた。
これで全てが上手く行く。
店を早めに切り上げ、仁藤の家で祝賀会を開いた。
タカユキは酒に弱く、直ぐに顔が赤くなる。
二時間も経たない内に舟を漕ぎ出す。
二人はタカユキをソファーに運び、毛布を掛ける。
酒も手伝い、二人はいつも以上に乱れた。
ホタルには穴開きスパッツを穿かせている。
何回も中出ししたスパッツは強烈な刺激臭を発した。
天然のラッシュが鼻を突く。
煩い口を枷で塞ぐ。
ベッドサイドの鏡にホタルが映る。
ボールで塞がれた口はだらしなく唾液を垂らす。
その後ろにネット地のボディスーツを着た仁藤が映り込む。
股間以外は薄手のネットに包まれていた。
ネットに包まれた筋肉が美しい。
『こんなに美しい筋肉を持つ俺がこんな不細工な奴を相手にしている。』
そう考えると、新たな興奮を得る事を知った。
『不細工な奴にはもっと無様な快楽を与えてやろう!』
リモコン式のローターをアナルに挿入する。
そして硬直したマラで更に奥へ押し込んだ。
(つづく)
PERFOEMED by YUMING
ひっくり返った声が繰り返す。
「若くして成功する者は大なり小なり悪事を働いているんだ。
周りの奴を利用し、蹴落とし、這い上がる。
親友も利用された上、大切なコレクションまで奪われた。」
込み上げる笑いを耐え、顰めっ面をする。
「あの社長が…、まさか…。」
タカユキの言葉が続かない。
「ああ、非道な奴だ。」
仁藤の言葉で、洗い物をする手が止まる。
「それで…、そのお友達はどうなったんですか?」
タカユキは水道を止める事も忘れて質問してきた。
「ああ、死んだよ。
嘸かし無念だったろう。」
仁藤はしんみり言うと、カウンターから身を乗り出す。
「そこで頼みがあるんだ。
もし採用されて前田に近付く機会が出来たら、何としても奪い返して欲しいんだ。
彼のコレクションを!」
濡れた手をガッチリ握る。
「そ、そんな事…、出来る訳が…。」
タカユキが震える声を絞り出す。
「そうだな。タカユキ君に頼むのはお門違いだ。
忘れてくれ。
それにコレクションが返ってきても、親友が生き返る訳じゃないしな。」
仁藤は手を引っ込める。
タカユキが無言のまま俯く。
罪悪感に苛まれている様子だ。
「本当に気にしないでくれ。
せめて墓前にコレクションを手向けたら、親友が浮かばれると思っただけだ。
今のままでは成仏も出来ないだろう。
俺が何とかするさ。」
さもがっかりした表情で椅子に座り直す。
タカユキは葛藤する。
仁藤は赤の他人の自分を親身になって、世話をしてくれた。
何とか恩を返したい。
『しかし…。』
荷が重過ぎる。
しかも採用された訳でもない。
仁藤の落胆した顔を見るのが辛い。
『力になりたい!』
タカユキの中で正義感が訴えた。
「コレクションって、何ですか?」
タカユキが沈黙を破った。
「DVDなんだ。
親友が何十年も掛けて、撮り集めた物だ。」
仁藤の顔がパッと明るくなる。
「出来るかどうか分かりませんが、機会を窺ってみます。
但し、採用された場合ですが。
不採用でもお手伝いはします。
お友達の無念を晴らしましょう!」
タカユキが力強く言った。
「俺の言った通りだろ…、うおぉう!
あいつが人の頼みを断る訳がねえ、ああっ!
俺って冴えてるな、ぐおぉう!!」
尻を責められながら、ホタルは自画自賛する。
『デリカシーのない奴だ。』
仁藤は苦笑するしかない。
今日、採用通知が届いた。
これで全てが上手く行く。
店を早めに切り上げ、仁藤の家で祝賀会を開いた。
タカユキは酒に弱く、直ぐに顔が赤くなる。
二時間も経たない内に舟を漕ぎ出す。
二人はタカユキをソファーに運び、毛布を掛ける。
酒も手伝い、二人はいつも以上に乱れた。
ホタルには穴開きスパッツを穿かせている。
何回も中出ししたスパッツは強烈な刺激臭を発した。
天然のラッシュが鼻を突く。
煩い口を枷で塞ぐ。
ベッドサイドの鏡にホタルが映る。
ボールで塞がれた口はだらしなく唾液を垂らす。
その後ろにネット地のボディスーツを着た仁藤が映り込む。
股間以外は薄手のネットに包まれていた。
ネットに包まれた筋肉が美しい。
『こんなに美しい筋肉を持つ俺がこんな不細工な奴を相手にしている。』
そう考えると、新たな興奮を得る事を知った。
『不細工な奴にはもっと無様な快楽を与えてやろう!』
リモコン式のローターをアナルに挿入する。
そして硬直したマラで更に奥へ押し込んだ。
(つづく)
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