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YAMATO

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Chapter13(生誕編)

Chapter13-③【未来の君へ】

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「あー、何か瞼が重くなってきた。
ベッドで話していいか?」
ジュンヤがベッドへ移動する。
「構わないよ。」
リョウは微笑む。
「でもさ、ボディビルって、あんな小せぇパンツで人前に立つんだろ?
興奮しないのか?」
卑猥な表情に変わったジュンヤが聞く。
「緊張してるから、意外と起たないもんだぜ。
まあ、中には勃起させてるビルダーもいるけどな。
ポージング見てみるか?」
リョウは返事を聞かずに立ち上がる。
ジャージを脱ぐと、ビルパン姿になった。
「凄い筋肉だなぁ!
たった一年でこんなガタイになったのか。
腹筋もバキバキじゃないか!」
ジュンヤが感嘆の声をあげる。
「まだまだだよ。
上には上がいるからな。
これがラットスプレッドフロントっていうんだ。」
両手を腰に当てると、大胸筋を反り返す。
同時に股間を押し出した。
「すっ、すげぇ!」
ジュンヤの羨望の眼差しが心地好い。
「あれ、チンポもデカくなってないか?」
ジュンヤが股間の変化に気付いた。
「ああ、ボディビルって、ホルモン分泌が変わるからデカくなるんだ。」
適当な嘘を口にする。
ナリヒラの家から盗んだ吸引器をこの一年間、使い続けた。
その結果、4センチ近く大きくなっている。
『どうだ!お前の自慢のチンポよりデカいんだぜ。』
更に股間を突き出す。
ジュンヤの股間の変化が、パジャマの上からでも分かった。
ベッドから震える手がリョウの股間に伸びる。
しかし、その手は目的の物には届かない。
「あれ?身体が動かない。
一気に眠気が…。」
最後まで話す事なく、鼾が聞こえてきた。
 
リョウは急いで、ビデオの準備をする。
ジュンヤを素っ裸にすると、ビデオテープを回す。
頬を叩いてみるが、起きる気配はない。
首を絞めると、鼾も止まる。
両手を離すと、大きく胸が膨れ、鼾は再開した。
持ってきた女性用の競泳水着を着せる。
ゴーグルとキャップも用意してきた。
勃起したペニスから先走りが滲みだす。
立派な変態の出来上がりだ。
それを至近距離から撮り、徐々に下半身に移動させていく。
綺麗な身体だった。
ナチュラルな筋肉はギリシャ彫刻の様だ。
ジュンヤの寝顔がリョウの心を掻き毟った。
『お前は一生、このテープに脅えて生きるんだよ!』
あれ程、愛おしく愛撫したペニスを踏み付ける。
今では最もおぞましい憎しみの対象だ。
リョウは深呼吸をし、平静を心掛ける。
ビデオを三脚に立て、シナリオを思い返す。
熱り起つマラをビルパンから引きずり出し、半開きの口に押し込む。
丸でフェラチオをしている様に撮影する。
『お前は一度足りとも、俺のチンポを口にしなかったな。
フェラもケツマンも、いつもお前だけが気持ちいい側だ。』
眉間に皺が寄る。
忌まわしい記憶を払拭させる為に、マラを扱く。
本当はアナルも責めたい所だが、さすがにアウェーでは心許ない。
ピークを迎え、迸るザーメンをしなやかな筋肉にぶちまけた。
ビデオに向かってVサインをすると、己のザーメンに舌を這わす。
リョウの勝利宣言だった。
仕上げは、お守りを渡す事だ。
バッグからコックリングを取り出す。
以前、ナリヒラに付けられた蝶番付きのコックリングだ。
これは六角がない限り、決して外せない。
明日の朝、慌てるジュンヤを想像すると、笑いが止まらない。
リョウは震える手でネジを締め上げる。
睾丸の根元に嵌まったリングはびくともしない。
最後に水着を脱がせ、パジャマを着せる。
頭の中に『fin』の文字が流れた。
 
「おばさん、ジュンヤ寝ちゃったんだ。
明日寝不足だと実力が発揮出来ないから、このまま寝かせておいて下さい。」
玄関に出て来た母親に伝える。
「あら、ごめんなさい。
やはり緊張してるのね。」
表情を緩めた母親が謝った。
「では、失礼します。」
ちょこんと頭を下げると、ジュンヤの家を飛び出す。
階段を飛ばして駆け下りる。
残り五段でジャンプした。
着地が決まると、両手を広げる。
「10点満点!」
笑い声が、寒空に吸い込まれて行った。
 
 
(つづく)
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