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Chapter12(青い鳥編)
Chapter12-⑫【1/2の神話】
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「リョ、リョウ様、本当にこの格好で焼くのですか?」
両手で股間を隠したシノブがもじもじしながら言う。
「ああ、そうだよ。
マッパじゃないだけ、有り難くと思え!
奴隷のくせに。」
リョウはデッキチェアーの上で脚を組む。
おどおどしているシノブに対する、次の一手を思案する。
シノブがしているサスペーダーはコックリングに繋がっていた。
その上にTバックを穿かせている。
フロントもT型で、ポーチが上を向く立体タイプだ。
勃起したペニスが否応なしに目立つ。
大量の先走りで亀頭が透けていた。
「後ろ向いてみろ。」
オイルを塗りながら命じる。
シノブの尻にTバックが食い込む。
細いストリングではディルドの底は覆い隠せない。
アナルはブラックホールの様な景観を呈していた。
「おい、泳ぐぞ変態。」
ゴーグルをしてプールサイドへ駆け出す。
放物線を描き着水すると、派手な水飛沫が飛び散った。
シノブも真似して飛び込む。
ジャンプした瞬間、くの字となり、着水時は手先から爪先まで真っ直ぐに伸びてい
た。
リョウに比べて水飛沫が少ない。
「水泳やってたのか?」
美しいフォームは素人ではなさそうだ。
「はい、これでも沖縄代表に選ばれた事もあります。
もう十年も前の話ですが。」
水面から頭を出すと、犬の様に身震いした。
「ふーん。なら競争しようぜ。
ここは15メートルだから、往復で勝負だ。」
ジュンヤのコピーに負ける訳にはいかない。
リョウの闘志に火が点いた。
プールサイドに上がり、飛び込みの態勢を取る。
「行くぞ、GO!」
同時に着水したが距離が違う。
鎧の様な筋肉を纏った身体では、現役時代の飛び込みなど到底無理だった。
シノブは潜水で更に距離を稼ぐ。
顔を出した時には身体ひとつの差がついていた。
リョウは息継ぎも忘れ、無我夢中で水を掻く。
日頃、柔軟を丹念に行っている所為か、肩が良く回る。
『行ける!』
ターンの時は半身まで差を縮めていた。
シノブはターンでまた潜水を試みるが、体力が消耗した身体では距離が伸びない。
結局、リョウの圧勝となった。
「リョウ様に完敗です。」
真っ赤な顔をしたシノブが手を差し出す。
その掌をしっかりと掴み、勝利を噛み締める。
『初めてジュンヤに勝った!』
その想いがリョウを高揚させた。
見掛けは大人でも、精神年齢は低いままだ。
「おい、氷水を貰って来てくれ。」
ビーチタオルで身体を拭きながら命令する。
二人の脇を通って、家族が帰って行く。
振り返った母親が露骨に迷惑顔をした。
「すみません。
お代わり貰えませんか?」
シノブがグラスを置く。
「はっ、はい…。少々お待ち下さい。」
スタッフが動揺しているのが分かる。
「もしかしてシノブ…?」
遠慮がちにスタッフが聞く。
「あっ、てっちゃん!」
シノブが驚愕の声をあげた。
バトルで良くプレイしたテツヤだ。
「あぎじゃ、やっぱシノブだったさー!
てーじエロい奴らが来たから興奮しちまったさー。」
テツヤはポロシャツの裾を持ち上げ、盛り上がった股間を見せ付けた。
「ちゃー、がんじゅーねー?
あれー、たーがや?
てーじ、若いさー?」
テツヤがグラスに氷を入れながら方言で聞く。
「ああ、なんくるないさー。
昨日、新原で知り合ったナイチャーさー。」
制服を着たテツヤは発展場とは別人の様だ。
「やしがやぁ、なんちゅう格好してるんさー?
公共のプールで。」
水を入れたグラスが二つ差し出された。
シノブは両手でグラスを受け取る。
「やぁ、ここがてーじ感じとったさー。」
テツヤは腰を屈めると、両手が塞がれたシノブの肥大した乳首を甘噛みする。
「ああっ…。」
グラスの波紋が大きくなる。
更に強く噛み締めると、血の味がした。
太い眉が寄り、口が小さく開く。
シノブの膝ががくっと落ち、水が飛散した。
懐かしい味だ。
昔、シノブはよくバトルで回されていた。
飛び抜けたルックスにも拘わらず、えげつないプレイを好む。
シノブは常連客の人気者だった。
常にアナルやペニスには先客がいて、テツヤは乳首を責め立てるばかりだ。
どんなに強く噛んでも、いい声で鳴いた。
いつかはアナルを責めたいとバトルに通ったが、そのチャンスは巡ってこない。
(つづく)
両手で股間を隠したシノブがもじもじしながら言う。
「ああ、そうだよ。
マッパじゃないだけ、有り難くと思え!
奴隷のくせに。」
リョウはデッキチェアーの上で脚を組む。
おどおどしているシノブに対する、次の一手を思案する。
シノブがしているサスペーダーはコックリングに繋がっていた。
その上にTバックを穿かせている。
フロントもT型で、ポーチが上を向く立体タイプだ。
勃起したペニスが否応なしに目立つ。
大量の先走りで亀頭が透けていた。
「後ろ向いてみろ。」
オイルを塗りながら命じる。
シノブの尻にTバックが食い込む。
細いストリングではディルドの底は覆い隠せない。
アナルはブラックホールの様な景観を呈していた。
「おい、泳ぐぞ変態。」
ゴーグルをしてプールサイドへ駆け出す。
放物線を描き着水すると、派手な水飛沫が飛び散った。
シノブも真似して飛び込む。
ジャンプした瞬間、くの字となり、着水時は手先から爪先まで真っ直ぐに伸びてい
た。
リョウに比べて水飛沫が少ない。
「水泳やってたのか?」
美しいフォームは素人ではなさそうだ。
「はい、これでも沖縄代表に選ばれた事もあります。
もう十年も前の話ですが。」
水面から頭を出すと、犬の様に身震いした。
「ふーん。なら競争しようぜ。
ここは15メートルだから、往復で勝負だ。」
ジュンヤのコピーに負ける訳にはいかない。
リョウの闘志に火が点いた。
プールサイドに上がり、飛び込みの態勢を取る。
「行くぞ、GO!」
同時に着水したが距離が違う。
鎧の様な筋肉を纏った身体では、現役時代の飛び込みなど到底無理だった。
シノブは潜水で更に距離を稼ぐ。
顔を出した時には身体ひとつの差がついていた。
リョウは息継ぎも忘れ、無我夢中で水を掻く。
日頃、柔軟を丹念に行っている所為か、肩が良く回る。
『行ける!』
ターンの時は半身まで差を縮めていた。
シノブはターンでまた潜水を試みるが、体力が消耗した身体では距離が伸びない。
結局、リョウの圧勝となった。
「リョウ様に完敗です。」
真っ赤な顔をしたシノブが手を差し出す。
その掌をしっかりと掴み、勝利を噛み締める。
『初めてジュンヤに勝った!』
その想いがリョウを高揚させた。
見掛けは大人でも、精神年齢は低いままだ。
「おい、氷水を貰って来てくれ。」
ビーチタオルで身体を拭きながら命令する。
二人の脇を通って、家族が帰って行く。
振り返った母親が露骨に迷惑顔をした。
「すみません。
お代わり貰えませんか?」
シノブがグラスを置く。
「はっ、はい…。少々お待ち下さい。」
スタッフが動揺しているのが分かる。
「もしかしてシノブ…?」
遠慮がちにスタッフが聞く。
「あっ、てっちゃん!」
シノブが驚愕の声をあげた。
バトルで良くプレイしたテツヤだ。
「あぎじゃ、やっぱシノブだったさー!
てーじエロい奴らが来たから興奮しちまったさー。」
テツヤはポロシャツの裾を持ち上げ、盛り上がった股間を見せ付けた。
「ちゃー、がんじゅーねー?
あれー、たーがや?
てーじ、若いさー?」
テツヤがグラスに氷を入れながら方言で聞く。
「ああ、なんくるないさー。
昨日、新原で知り合ったナイチャーさー。」
制服を着たテツヤは発展場とは別人の様だ。
「やしがやぁ、なんちゅう格好してるんさー?
公共のプールで。」
水を入れたグラスが二つ差し出された。
シノブは両手でグラスを受け取る。
「やぁ、ここがてーじ感じとったさー。」
テツヤは腰を屈めると、両手が塞がれたシノブの肥大した乳首を甘噛みする。
「ああっ…。」
グラスの波紋が大きくなる。
更に強く噛み締めると、血の味がした。
太い眉が寄り、口が小さく開く。
シノブの膝ががくっと落ち、水が飛散した。
懐かしい味だ。
昔、シノブはよくバトルで回されていた。
飛び抜けたルックスにも拘わらず、えげつないプレイを好む。
シノブは常連客の人気者だった。
常にアナルやペニスには先客がいて、テツヤは乳首を責め立てるばかりだ。
どんなに強く噛んでも、いい声で鳴いた。
いつかはアナルを責めたいとバトルに通ったが、そのチャンスは巡ってこない。
(つづく)
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