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Chapter12(青い鳥編)
Chapter12-⑨【お願いバレンティーヌ】
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少し離れた場所から二人を見ている年輩の男がいた。
もう水位は膝の辺りまで後退している。
「どうしたんだ?」
怪訝顔の男が振り向く。
リョウが顎で年配者を指す。
「ちっ、しつこいジジイだ。
仕方ねぇ、戻るか!」
舌打ちした男が水中に飛び降りた。
もう泳ぐのは無理そうだ。
リョウは暫く岩の上で日焼けに集中する事にした。
年配者は岩の周りを徘徊しているが、近付いてくる気配はない。
岩の周りに小魚が集まっている。
岩に張り付く藻を突っついている様だ。
リョウはTバックから硬直したマラを引きずり出すと、亀頭にサンオイルを注ぐ。
見せ付ける様にゆっくりと扱き出す。
太陽をいっぱいに浴びながら、身体を仰け反らせる。
遠巻きに歩いていた足が止まった。
M字に曲げた脚を大きく開き、より卑猥なポーズで挑発する。
年配者がそろそろと近付いて来た。
「うおぉ、気持ちいい!」
更に餌を捲く。
「もっと気持ち良くしてあげようか?」
年配者が岩に手を付き、身を乗り出す。
「どうしたいの?」
手を止めずに聞く。
「何でもしてあげるよ。」
恐る恐る岩を上って来る。
「なら、しゃぶらせてあげようか?」
リョウは無邪気さを装う。
「ほ、本当か!」
年配者の声が震える。
「本当だよ。
但し、僕のお願いも聞いてくれたらね。」
邪な笑みを浮かべた。
年配者の口内で射精したので、肉体的にはさっぱりした。
しかしジュンヤの残像の所為で、心中の蟠りは燻ったままだ。
シートに戻ると、岩場の向こうから鼾が聞こえてきた。
そっと覗くと、大量の汗を掻いた男が苦し気に寝ている。
予定通り、ペニスは向日葵の如く太陽に向かっていた。
お預けの効果があった様だ。
後で映像を見た時に被写体が勃起しているか、してないかで、印象が全く違う。
観る側の興奮度が大きく異なる。
「盛り過ぎたかな?」
リョウは舌を出すと、撮影の準備を始めた。
仰向けに寝ている男を俯せにする。
乱暴にひっくり返すが、起きる気配はない。
持参したロープで男の足首を太めの幹に繋ぐ。
両手は背中で固定した。
サンオイルを浴びせ、掌で丹念に伸ばす。
キラキラと輝く黒い肌に、一層淫らさが増した。
仕上はタオルて視界を奪う事だ。
撮影している年配者を知られると、後々面倒臭い。
それに与える情報は少ない方が興奮も増すだろう。
「さあ、準備完了だ。
しっかり撮ってよ。」
背後でビデオを構えた年配者に声を掛ける。
グンジとの撮影は反省点ばかりだった。
ビデオが固定だった為、アングルに変化が乏しい。
ズームも一定で、肝心な部分が鮮明でない。
「肛門を中心に撮って。
後、悶絶している表現はアップで!」
次々に指示を出す。
「こんな事して大丈夫なのか?」
年配者が不安顔で聞く。
「さっきの岩場で撮影の話はしてあるから平気さ。
それにおじさんもこの男が気に食わないって言ってただろ。
上手く撮れたら、おじさんも掘ってあげるから。」
したたかに嘘を並べ立てる。
「わ、分かった。
約束だぞ。」
年配者はリョウの若さと筋肉に屈していた。
少し力んだだけで、巨大なディルドは排出された。
饐えた異臭はリョウの体内にいた所為か、潮の匂いか分からない。
ディルドにオイルをたっぷり絡ませ、アナルに押し込む。
レンズが至近距離で捉えている事を確認する。
亀頭部分を出し入れして、アナルを解す。
「ああっ、うおっ!」
鼾が呻き声に取って代わった。
ディルドの底に掌を当て、徐々に力を加えていく。
次第に太くなるディルドの半分辺りでアナルが抵抗し始めた。
「面倒臭いなぁ。」
リョウは一気に力を込める。
「ぐわぁ!なっ、何だ!」
悲鳴と共に意識が戻った。
足をばたつかせるが、開いた脚はびくともしない。
「だっ、誰だ?」
恐怖に声音が引き攣る。
「さっきの岩場の続きをしようと思ってさ。」
リョウが呑気な声で答えた。
「ふざけるな!
こんな事して、ただで済むと思うな!」
男が顔を振って叫ぶ。
『どうしてどいつもこいつも同じ台詞を吐くんだろう?』
訝るリョウは男の背中を跨ぐと、飛び出しているディルドに体重を乗せた。
『ぐぅわぁぁ!』
絶叫が耳を擽る。
両手で男の額を掴み、海老反りにした。
苦悶の表情を太陽が照らす。
年配者に正面から撮れとサインを送る。
良い絵が撮れそうだと、ほくそ笑む。
(つづく)
もう水位は膝の辺りまで後退している。
「どうしたんだ?」
怪訝顔の男が振り向く。
リョウが顎で年配者を指す。
「ちっ、しつこいジジイだ。
仕方ねぇ、戻るか!」
舌打ちした男が水中に飛び降りた。
もう泳ぐのは無理そうだ。
リョウは暫く岩の上で日焼けに集中する事にした。
年配者は岩の周りを徘徊しているが、近付いてくる気配はない。
岩の周りに小魚が集まっている。
岩に張り付く藻を突っついている様だ。
リョウはTバックから硬直したマラを引きずり出すと、亀頭にサンオイルを注ぐ。
見せ付ける様にゆっくりと扱き出す。
太陽をいっぱいに浴びながら、身体を仰け反らせる。
遠巻きに歩いていた足が止まった。
M字に曲げた脚を大きく開き、より卑猥なポーズで挑発する。
年配者がそろそろと近付いて来た。
「うおぉ、気持ちいい!」
更に餌を捲く。
「もっと気持ち良くしてあげようか?」
年配者が岩に手を付き、身を乗り出す。
「どうしたいの?」
手を止めずに聞く。
「何でもしてあげるよ。」
恐る恐る岩を上って来る。
「なら、しゃぶらせてあげようか?」
リョウは無邪気さを装う。
「ほ、本当か!」
年配者の声が震える。
「本当だよ。
但し、僕のお願いも聞いてくれたらね。」
邪な笑みを浮かべた。
年配者の口内で射精したので、肉体的にはさっぱりした。
しかしジュンヤの残像の所為で、心中の蟠りは燻ったままだ。
シートに戻ると、岩場の向こうから鼾が聞こえてきた。
そっと覗くと、大量の汗を掻いた男が苦し気に寝ている。
予定通り、ペニスは向日葵の如く太陽に向かっていた。
お預けの効果があった様だ。
後で映像を見た時に被写体が勃起しているか、してないかで、印象が全く違う。
観る側の興奮度が大きく異なる。
「盛り過ぎたかな?」
リョウは舌を出すと、撮影の準備を始めた。
仰向けに寝ている男を俯せにする。
乱暴にひっくり返すが、起きる気配はない。
持参したロープで男の足首を太めの幹に繋ぐ。
両手は背中で固定した。
サンオイルを浴びせ、掌で丹念に伸ばす。
キラキラと輝く黒い肌に、一層淫らさが増した。
仕上はタオルて視界を奪う事だ。
撮影している年配者を知られると、後々面倒臭い。
それに与える情報は少ない方が興奮も増すだろう。
「さあ、準備完了だ。
しっかり撮ってよ。」
背後でビデオを構えた年配者に声を掛ける。
グンジとの撮影は反省点ばかりだった。
ビデオが固定だった為、アングルに変化が乏しい。
ズームも一定で、肝心な部分が鮮明でない。
「肛門を中心に撮って。
後、悶絶している表現はアップで!」
次々に指示を出す。
「こんな事して大丈夫なのか?」
年配者が不安顔で聞く。
「さっきの岩場で撮影の話はしてあるから平気さ。
それにおじさんもこの男が気に食わないって言ってただろ。
上手く撮れたら、おじさんも掘ってあげるから。」
したたかに嘘を並べ立てる。
「わ、分かった。
約束だぞ。」
年配者はリョウの若さと筋肉に屈していた。
少し力んだだけで、巨大なディルドは排出された。
饐えた異臭はリョウの体内にいた所為か、潮の匂いか分からない。
ディルドにオイルをたっぷり絡ませ、アナルに押し込む。
レンズが至近距離で捉えている事を確認する。
亀頭部分を出し入れして、アナルを解す。
「ああっ、うおっ!」
鼾が呻き声に取って代わった。
ディルドの底に掌を当て、徐々に力を加えていく。
次第に太くなるディルドの半分辺りでアナルが抵抗し始めた。
「面倒臭いなぁ。」
リョウは一気に力を込める。
「ぐわぁ!なっ、何だ!」
悲鳴と共に意識が戻った。
足をばたつかせるが、開いた脚はびくともしない。
「だっ、誰だ?」
恐怖に声音が引き攣る。
「さっきの岩場の続きをしようと思ってさ。」
リョウが呑気な声で答えた。
「ふざけるな!
こんな事して、ただで済むと思うな!」
男が顔を振って叫ぶ。
『どうしてどいつもこいつも同じ台詞を吐くんだろう?』
訝るリョウは男の背中を跨ぐと、飛び出しているディルドに体重を乗せた。
『ぐぅわぁぁ!』
絶叫が耳を擽る。
両手で男の額を掴み、海老反りにした。
苦悶の表情を太陽が照らす。
年配者に正面から撮れとサインを送る。
良い絵が撮れそうだと、ほくそ笑む。
(つづく)
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