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YAMATO

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Chapter12(青い鳥編)

Chapter12-⑥【チャコの海岸物語】

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室内を高温に設定していたため、汗が止まらない。
不本意だが、ライダースを脱ぐ。
鏡にハーネスをした革パン姿の男が映る。
一瞬、それが誰だか分からない。
俯瞰的に見える光景が、ビデオの映像に思えた。
リョウの狂喜が暴走する。
『これはビデオの中の出来事なんだ。
現実じゃない!』
狂った様に腰を振る。
汗が飛び散り、唾液が垂れた。
グンジの半開きの口から出る唸り声が煩わしい。
リョウは革パンを腿まで下ろすと、ビデオに向かって尻を突き出す。
ハーネスの金具を緩めると、ディルドが排出されていく。
ベッドに転がったディルドを拾い上げる。
体内で半日を過ごし、生暖かい。
饐えた異臭を発散さるディルドを半開きの口に押し込む。
条件反射で吐き出そうとするディルドを、更に奥へ押し入れる。
顔を振り、嫌がるグンジの意識が戻った。
「やっ、やっめっろ!」
呂律の回らない口で叫ぶ。
しかし手足に力が入らず、俯せになる事も出来ない。
ひっくり返った亀の如く、手足をばたつかせるのが関の山だ。
泣き叫ぶビルダーを犯すのが、リョウの考えたシナリオのクライマックスだ。
「何が止めろだ!
止めて欲しい奴が、こんなギンギンに勃起させるか?」
リョウの口から乱暴な言葉が溢れ出た。
使い慣れない言葉に、リョウ自身が驚く。
グンジはリョウの豹変振りに驚愕の表情を浮かべた。
 
「自分のしている事が分かっているのか!
今なら私は全て忘れる。」
グンジがリョウの良心に訴える。
「分かっているっすよ。
エロ爺の願望を叶えてやっているんすよ。
それに高校生をラブホに連れ込んだことを誰に言うんですか?」
リョウは逃れようとするグンジの腰を、ガッチリと抱え込む。
「さあ、そろそろイカせて貰うっすよ。
オッサンもイキたいんだろ?」
 喋っている自分に酔い、一層興奮の度合いが増す。
「止めろ!後悔するぞ!」
叫べは叫ぶ程、快楽が増幅していく。
グンジのペニスが遂に、ビルパンを退けた。
パンパンに張った亀頭は決壊寸前だ。
リョウはグンジの尻を持ち上げると、覆い被さる。
「うわぁ!」
悲鳴と共に、グンジが射精した。
大量のザーメンが己の顔面に襲い掛かる。
リョウもその悲鳴を聞いて、絶頂を迎えた。
グンジが呼吸する度にマラを締め付けてくる。
一滴も残さず、吸い取っている様だ。
 
リョウが荒い呼吸を繰り返していると、背後でテープの止まる音がした。
「二時間丁度だ。
じゃあ、俺は帰るからさ。」
ベッドから飛び降りると、ホームビデオを片付け始める。
グンジも慌ててベッドから降り立つが、膝に力が入らず崩れ落ちた。
「ふざけるな!
こんな事をしておいて、ただで済むと思うな!」
グンジが吠えた。
振り向くと、グンジは顔をくしゃくしゃにして泣いていた。
己のザーメンが目に入ったのだろうと、苦笑する。
「そうだね。モデル料くらい払ってあげるよ。」
ベッドの上に転がっていたディルドを拾い上げる。
そしてリョウのザーメンを垂れ流すアナルに突き立てた。
「ぐわぁ!」
悶絶するグンジを尻目にライダースを着る。
「じゃあ、またジムでね!
あまりハリガタに嵌まらない様に気を付けて。」
リョウは荷物を抱え、ドアに手を掛けた。
「絶対に後悔させてやるからな!」
目の開かないグンジの大声が部屋に響く。
「後悔するのはグンさんっすよ。
このビデオがある限り、騒ぎ立てないのがグンさんの為っす。
俺もタクローの悲しむ顔は見たくないっすから。」
そう言い残すと、部屋を後にした。
『またコレクションが増えたな。』
足取りも軽やかに駅へ向かう。
息を吸い込むと、潮風が鼻孔を擽る。
「ら、ら、ら、ららら、ら、ら、ら…。」
口から勝手に鼻歌が零れ出た。
 
 
(つづく)
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