妄想日記2<<BEGINS>>

YAMATO

文字の大きさ
上 下
125 / 147
Chapter11(焦燥編)

Chapter11-⑪【WILD RUSH】

しおりを挟む
「年末営業だから五時に終わる。
待ってるか?」
シャワールームから出て来たリョウに聞く。
頷く顔を見て、胸を撫で下ろした。
「だったら雑誌でも読んでろ。」
ソウイチロウがボディビル誌を取ってやる。
受け取ったリョウは食い入る様に読み出した。
この性に貪欲な高校生が、比類なき原石に思えた。
『おいらが磨き込んでやるぜ。』
ソウイチロウは拳を握り締める。
「ソウちゃん、サポートを頼む。」
その言葉で我に返ると、ソウイチロウは股間を膨らませたまま駆け出していた。
 
リョウはこのボディビルジムに入会する事を決めていた。
ここに入れば簡単にビルダーと知り合える。
そして安易に勃起したペニスが見れる。
トレーニング後はテンションが高く、興奮状態にいる事をグンジから学んだ。
もうエロ本など必要ない。
「待たせたな。」
リョウはその言葉に顔を上げる。
ピッタリしたライダースとタイトなレザーパンツを着たソウイチロウが立っていた。
開いた胸元からエナメルの光沢が覗く。
リョウはレザーを纏ったソウイチロウを観察する。
「朝、お前から電話があったから、気合い入れて来たんだ。」
ソウイチロウが浮き立っているのが分かる。
勉強は出来ないが、リョウには人の機微を察する才能があった。
 
「ねぇ、ビルパン持ってる?」
リョウはシミュレーションした会話を試してみる。
「ああ、持ってるぜ。
穿きたいか?」
想定通りの質問が返ってきた。
「うん、穿いてみたい。
ソウさんも穿くの?」
次の質問をしてみる。
「勿論、穿くぞ。
リョウの目の前で穿いてやってもいいぜ。」
シミュレーション通りの答えに笑ってしまう。
お前には、おいらが一番穿き古したビルパンを穿かせてやるから。」
リョウの笑いを勘違いし、ソウイチロウはそそる言葉を口にした様だ。
 
ソウイチロウのアパートは、駅の反対口から15分程歩いた所にあった。
目の前にある銭湯の煙突から出た白煙が、夜空に吸い込まれて行く。
「駅から遠いけど、風呂屋が近いのが救いだ。
ジムのシャワーじゃ、身体が温まらないからな。
後で行ってみるか?」
リョウは饒舌なソウイチロウが喜びそうな答えを探す。
「うん。ソウさんのビルパン穿いて行ってもいい?」
卑猥な笑みを浮かべて聞いてみる。
これが正解か自信がない。
「ああ、勿論いいぜ。
この辺りはビルダーが多いから、勃起させるなよ。」
ソウイチロウが口元を緩めるのを、リョウは満面の笑顔で眺めた。
 
「コーヒーを入れてやるから、ちょっと待ってろ。」
リビングにリョウを通すと、ソウイチロウはキッチンに引っ込む。
カップを持ってリビングに戻ると、ハーネス姿のリョウが待っていた。
「お前も好きだな。」
ソウイチロウは思わず笑ってしまう。
抱き寄せ、唇を重ねる。
唾液を送り込むと、ごくごくと音を立てて飲み込んだ。
空いた手でアナルに手を伸ばすと、ディルドをきちんと挿入していた。
『この用意周到振りは何なんだ?』
流石に呆気に取られた。
少し離れてリョウを観察する。
高校生離れした筋肉だ。
スキンヘッドが醸し出す雰囲気を含め、とても高校生には見えない。
単なる坊主頭ではなく、剃っている事が要因だろう。
ハーネスと繋がったリングに、勃起したペニスが食い込んでいる。
滴り落ちる先走りは途切れる事なく床まで繋がっていた。
「おらっ、極楽に連れて行ってやるぜ。
四つん這いになれ!」
ソウイチロウはカップを置くと、声を張り上げる。
「ちょっと待って。
極楽の風景を撮影したいんだ。」
その真意が分からない。
リョウはバックからホームビデオを出すと、三脚で立てた。
そして四つん這いになり、ビデオに尻を向ける。
張りのある大臀筋は、やはり10代の物だった。
ハーネスの金具を外すと、解放されたディルドをニュルニュルと排出しだした。
『ボトッ!』
アナルが緩やかに閉まり、ディルドが床に転がる。
発達途中の大臀筋に反比例し、アナルは凄惨な物だった。
赤く爛れた腸が露出し、完全なアナルローズが咲き誇る。
ソウイチロウは手袋を装着すると、リドカインゼリーの塗りたくった。
窄めた指先を花心に押し入れる。
「うひっ!」
冷たいゼリーを感じたリョウが変哲な声を出す。
流石のスーパー高校生も、この先の展開は読めない様子だ。
ただソウイチロウが撮影の影にならないか、気にしている事は分かった。
 
 
(つづく)
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

捜査員達は木馬の上で過敏な反応を見せる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

串刺しの男達は失神さえ認められずに絶頂へと導かれる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

二本の男根は一つの淫具の中で休み無く絶頂を強いられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

屈した少年は仲間の隣で絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...