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YAMATO

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Chapter11(焦燥編)

Chapter11-④【WICKED & WILD】

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「ちょっくら、行って来るぜ。」
アキラはテーブルにビールとタバコを置くと、フロアに出て行った。
「アキラの奴、まさか…。」
店で、妬けに親切だった事を思い出す。
「まさかな…。
あいつもMだし、年上がタイプの筈だ。」
ナリヒラは自分に言い聞かし、成り行きを見守る。
 
リョウは自分にくっついて踊る男の存在に気付いていた。
餃子耳のガッチリした男は自分より若干背が低い。
良く光る短パンを窮屈そうに着ている。
何故自分に纏わり付いているのか、心当たりがない。
水泳部にもレスリング部にもいないタイプだ。
筋肉の上にうっすら乗った脂肪で、メッシュのシャツがはち切れそうだった。
嫌がる様子を見せずにいると、男は次第に大胆になる。
突き出した腰を尻に押し当ててきた。
その股間のボリュームに、息を呑む。
ハッキリと分かる竿の形が手を下ろさせた。
向きを変え、男を正面から眺める。
「お前、イケてるな。
モテるだろ?」
大音響の所為で聞き間違った様だ。
『イケてる、モテる』等、自分には無縁の単語だった。
身体を揺らす度に股間に触れる。
指先に集中し、その変化を味わう。
 
背後から分厚い胸板が当たる。
「よっ!お楽しみ中に悪いな。」
両手を突き上げたアキラが腰を振っていた。
レザーのショートパンツから大殿筋が半分以上はみ出ている。
その股間は男の一物を遥かに凌駕していた。
「デケェのが好きなら、俺の方がいいぜ。
さっきのディルドよか、デケェぞ。」
アキラはリョウの背中に回ると、股間を押し付けてきた。
その盛り上がりが、ディルドを押し込む。
足が奮え、興奮が高まる。
リョウも両手を挙げ、頭上で手を絡ませた。
密着した身体から発する匂いを堪能する。
革に反応したきつい汗臭が極上の香りとなって、体内に浸透していく。
アキラの片手が下り、腰のボタンを外す。
コックリングに繋がるハーネスが露出する。
マラが見えるギリギリの所で、ジッパーは止まった。
「お前、パイパンか!
イケてるぜ。」
今度は聞き間違いではない。
『俺がイケてる?』
ミラーボールを反射した瞳は妖しい光を湛えていた。
どうやら客に対するお世辞ではなさそうだ。
 
エナメル男も黙っていない。
リョウの挙げた腋に舌を這わす。
「うっ!」呻き声が漏れたが、手は下ろさない。
後ろから回ったアキラの掌に大胸筋を鷲掴みにされた。
身体中の血液が燃え滾る。
男の舌が腋から腹筋に進む。
そしてしゃがみ込み、革パンに手を掛けた。
ゆっくり両側に引っ張ると、耐えかねたジッパーが下り始める。
限界点を越えた時、反発したマラがバネ仕掛けの如く現れた。
リングで塞き止められ、膨張し切った亀頭がライトを浴びる。
フロアにいた男達が歓声をあげた。
この喝采が自分に向いている事が信じられない。
熱狂の波にリョウは飲み込まれた。
男にフェラされても、アキラに胸を揉み拉かれても、踊り続ける。
ライトの中心に自分がいる事で、初めて主役を得た気がした。
 
スローな曲に変わり、照明が少しずつ落ちていく。
フェラしながら男はリョウの革パンを下ろしに掛かる。
ロングブーツに引っ掛かり、膝上で止まった。
すべすべの股間に舌が這う。
アキラは剥き出しになったリョウの尻を執拗に責める。
尻の割れ目を通るハーネスを持ち上げられた。
「ああっ!」男の頭を掴み、口の中にマラを押し込む。
革が尻に食い込み、ディルドが暴れた。
フェラとの相乗効果で、リョウは絶頂を迎える。
口内にザーメンを飛び散らす。
喉を鳴らし、飲んでいる。
男は立ち上がると、唇を押し付けてきた。
自分のザーメンが逆流して来た。
リョウは初めて己のザーメンを飲み込んだ。
男はリョウの手に紙片を押し込むと、フロアの暗がりに消えて行った。
「邪魔者が消えたな。」
アキラの囁きを耳元で聞く。
紙切れをブーツの隙間に押し込む。
そして後ろ手で、アキラの股間を弄る。
重量感タップリの一物が押し返してきた。
 
 
(つづく)
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