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Chapter10(覚醒編)
Chapter10-⑧【カモネギックス】
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「あれっ、先生帰っちゃうの?
寒いから、サウナに入っていけば?
またマッサージするからさ。」
帰り支度をしていると、リョウが誘ってきた。
「そうしたいのは山々なんだが、年末で何かと忙しいんだ。
また年明けに頼むよ。」
イオリはやんわり断る。
「そんな忙しいの?」
口を尖らせたリョウが聞く。
「ああ、出版社の人と忘年会なんだ。
大人になると、嫌でも断れない事があるんだよ。」
これは本当だった。
金沢に会うのが憂鬱で、自然と顔が曇る。
編集次長の金沢は何かと、イオリを飲みに誘ってくる。
いつもはのらりくらりとはぐらかす。
しかし年末、出張に来ている金沢の誘いはさすがに断り切れなかった。
『何だよ!だったら前もって言えばいいのに!
スグルの誘いを断らなければよかった。』
リョウは時計を見る。
五時を少し過ぎていた。
今から行けば六時には、体育館に着きそうだ。
リョウはお気に入りの競パンをスポーツバッグに押し込むと、慌てて家を出た。
体育館に着くと、入館チケットを買う。
ゲートを走り抜け、ロッカールームに駆け込んだ。
「おっと、危ねぇ!」
ロッカーの陰から出て来た男と危うくぶつかりそうになった。
「お前は…。」
男が呟く。
リョウは一瞬誰だか分からない。
「あっ!」
スカルのタトゥーが目に入り、記憶が蘇る。
ナリヒラだった。
「あれ以来、来なかったな。」
髑髏がニヤリと笑う。
目の前の股間は相変わらずゴツゴツしている。
今日も大量のリングを装着しているのだろう。
『カモが葱を背負ってやって来た。』
ナリヒラは内心、ほくそ笑む。
「泳ぎに来たのか?
便所にいるから、軽くやろうぜ。」
タオルで頭を拭きながら、便所に入る。
口笛が自然と出た。
ロッカールームにスグルの姿はない。
という事は、まだプールにいる筈だ。
『とっとと済ませば、間に合うだろう。』
幾重にもリングで武装されたペニスの誘惑は強烈だった。
リョウは先日ゲイショップで購入した競パンを穿く。
白い競パンのフロントは編み上げになっている。
きっちりと紐を結ばないとマラが出てきてしまう。
リョウは紐を緩めに締め、竿が見える様にして穿いた。
何気なくプールへ続く通路に目を向ける。
シャワーの中で見覚えのある競パンが動く。
咄嗟に身を翻し、ロッカーの陰に隠れる。
『何故、ジュンヤがここに?』
ジュンヤがプールの入口でシャワーを浴びていた。
「先輩、お疲れ様でした。
また来週お願いします!」
プールサイドから聞き覚えのある声がする。
「ああ、しっかり身体にフォームを叩き込んでおけよ。」
ジュンヤはリョウに気付くことなく、シャワールームへ歩いて行く。
冷静になると、息を潜めている自分が可笑しい。
自分の知らない所でジュンヤとスグルが連るんでいた。
ジュンヤはいつだってそうだ。
自分の大切なモノを奪っていく。
『絶対にスグルだけは渡さない!
スグルは大切な同士なんだ!』
リョウは屈折した想いで、ジュンヤの後ろ姿を睨み続けた。
便所に行くと、個室のひとつにタオルが掛かっていた。
そのドアをノックする。
中から鍵が外れ、ドアが開く。
真っ裸のナリヒラが立っていた。
ペニスは完全に勃起し、リングが肉に食い込んでいる。
その生々しさにリョウは一気に欲情した。
便所だということも忘れ、その場に跪く。
口に含んだリングのザラザラ感が、更なる興奮を呼び起こす。
「髪の毛が大分伸びたな。
また剃ってやる。」
ナリヒラがリョウの頭をガッチリと掴む。
真っ赤に鬱血した亀頭は今にも破裂しそうだ。
後頭部を押さえられ、ペニスを押し込んできた。
パンパンに張った亀頭がリョウの咽喉を塞ぐ。
喉チンコが悲鳴をあげた。
「うげっ!」嗚咽が漏れる。
リョウは涙ぐみながらもフェラを続けた。
涙と涎が顎から滴り落ちる。
「やっぱりお前は見込みがあるな。」
満足げに見下ろす視線を涙目で受け止めた。
(つづく)
寒いから、サウナに入っていけば?
またマッサージするからさ。」
帰り支度をしていると、リョウが誘ってきた。
「そうしたいのは山々なんだが、年末で何かと忙しいんだ。
また年明けに頼むよ。」
イオリはやんわり断る。
「そんな忙しいの?」
口を尖らせたリョウが聞く。
「ああ、出版社の人と忘年会なんだ。
大人になると、嫌でも断れない事があるんだよ。」
これは本当だった。
金沢に会うのが憂鬱で、自然と顔が曇る。
編集次長の金沢は何かと、イオリを飲みに誘ってくる。
いつもはのらりくらりとはぐらかす。
しかし年末、出張に来ている金沢の誘いはさすがに断り切れなかった。
『何だよ!だったら前もって言えばいいのに!
スグルの誘いを断らなければよかった。』
リョウは時計を見る。
五時を少し過ぎていた。
今から行けば六時には、体育館に着きそうだ。
リョウはお気に入りの競パンをスポーツバッグに押し込むと、慌てて家を出た。
体育館に着くと、入館チケットを買う。
ゲートを走り抜け、ロッカールームに駆け込んだ。
「おっと、危ねぇ!」
ロッカーの陰から出て来た男と危うくぶつかりそうになった。
「お前は…。」
男が呟く。
リョウは一瞬誰だか分からない。
「あっ!」
スカルのタトゥーが目に入り、記憶が蘇る。
ナリヒラだった。
「あれ以来、来なかったな。」
髑髏がニヤリと笑う。
目の前の股間は相変わらずゴツゴツしている。
今日も大量のリングを装着しているのだろう。
『カモが葱を背負ってやって来た。』
ナリヒラは内心、ほくそ笑む。
「泳ぎに来たのか?
便所にいるから、軽くやろうぜ。」
タオルで頭を拭きながら、便所に入る。
口笛が自然と出た。
ロッカールームにスグルの姿はない。
という事は、まだプールにいる筈だ。
『とっとと済ませば、間に合うだろう。』
幾重にもリングで武装されたペニスの誘惑は強烈だった。
リョウは先日ゲイショップで購入した競パンを穿く。
白い競パンのフロントは編み上げになっている。
きっちりと紐を結ばないとマラが出てきてしまう。
リョウは紐を緩めに締め、竿が見える様にして穿いた。
何気なくプールへ続く通路に目を向ける。
シャワーの中で見覚えのある競パンが動く。
咄嗟に身を翻し、ロッカーの陰に隠れる。
『何故、ジュンヤがここに?』
ジュンヤがプールの入口でシャワーを浴びていた。
「先輩、お疲れ様でした。
また来週お願いします!」
プールサイドから聞き覚えのある声がする。
「ああ、しっかり身体にフォームを叩き込んでおけよ。」
ジュンヤはリョウに気付くことなく、シャワールームへ歩いて行く。
冷静になると、息を潜めている自分が可笑しい。
自分の知らない所でジュンヤとスグルが連るんでいた。
ジュンヤはいつだってそうだ。
自分の大切なモノを奪っていく。
『絶対にスグルだけは渡さない!
スグルは大切な同士なんだ!』
リョウは屈折した想いで、ジュンヤの後ろ姿を睨み続けた。
便所に行くと、個室のひとつにタオルが掛かっていた。
そのドアをノックする。
中から鍵が外れ、ドアが開く。
真っ裸のナリヒラが立っていた。
ペニスは完全に勃起し、リングが肉に食い込んでいる。
その生々しさにリョウは一気に欲情した。
便所だということも忘れ、その場に跪く。
口に含んだリングのザラザラ感が、更なる興奮を呼び起こす。
「髪の毛が大分伸びたな。
また剃ってやる。」
ナリヒラがリョウの頭をガッチリと掴む。
真っ赤に鬱血した亀頭は今にも破裂しそうだ。
後頭部を押さえられ、ペニスを押し込んできた。
パンパンに張った亀頭がリョウの咽喉を塞ぐ。
喉チンコが悲鳴をあげた。
「うげっ!」嗚咽が漏れる。
リョウは涙ぐみながらもフェラを続けた。
涙と涎が顎から滴り落ちる。
「やっぱりお前は見込みがあるな。」
満足げに見下ろす視線を涙目で受け止めた。
(つづく)
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