妄想日記2<<BEGINS>>

YAMATO

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Chapter10(覚醒編)

Chapter10-⑦【もっと強く】

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スグルがフォームを意識しながら、ゆっくり泳いでいる。
上体が反る癖は大分改善されていた。
何度も何度も反復練習を繰り返すしかない。
それを見届けると、ジュンヤは小便をしに行く。
ジュンヤが便所に消えると、一人の男がスグルのコースに降り立った。
泳ぐことなく、飛び込み台に背を付け、泳いでくるスグルを見続ける。
 
自分では反っている自覚がないから、矯正は難しい。
直ぐに元に戻ってしまいそうだ。
ゆっくり泳ぎながら、身体で覚えるしかない。
ジュンヤのフォームを頭の中で再生し、それを追いかけた。
ターンしようとしたが、壁際に人がいる。
仕方なく、その人の脇で泳ぐのを止めた。
順番を待つが、なかなか泳ぎ始めない。
ゴーグルが光って、どこを見ているか分からない男だ。
突然、尻を掴まれた。
スグルは驚いて、男を見る。
「おい、変態。
便所でやらねぇか?」
男が有らぬ方向を見て言う。
「俺は変態じゃない!」
スグルは男を睨みつける。
30代後半だろうか、父親と同年代に見えた。
ただメタボ気味の父親と相反して、均整の取れた肉体の持ち主だ。
「普通の奴がそんなマッパみたいな格好で、泳ぐ訳ないだろ。
お前は立派な変態だ。」
男の手が競パンの中に滑り込む。
「これは練習の…、あっ!」
身をよじって逃れ様とするが、キツい競パンの中に入った手は抜けなかった。
ごつい指が秘部を突く。
「やっぱりな!」
したり顔の男は入れ放しのディルドを押し込んできた。
 
「うっう…。」
快楽につい声を漏らす。
「何だ、感じているのか?
これで良く変態じゃねぇなんて言えるな。」
低い声が笑う。
腹を空かせたアナルが、飢えを訴えた。
「おらっ、ヨガってみろよ。」
無骨な指が更に押し込んでくる。
スグルは尻を突き出し、自ら押し入れた。
「おおっ、やっぱ変態はたまんねぇな!
もっと淫乱になれよ。」
男がアナルを掻き回す。
「おおっ!」
マラが競パンを突き破る勢いで硬直する。
もう抗うことは出来ない。
男が空いた手で、亀頭を扱く。
「おっと、相方が戻って来たぜ。
便所に行ってるから、必ず来いよ。
もっと気持ち良くしてやる。」
男はそう言い残すと、プールから上がった。
尻に張り付いた極小のビキニが小さくなる。
『あんな小さのを穿いてみたいな。』
スグルの中に小さな欲求が生まれた。
 
「どうだ?そのフォームで違和感ないか?」
飛び込み台から声を掛ける。
「うっす。まだゆっくりでしか泳いでないんで…。
また練習を見てもらえるっすか?」
スグルが見上げて聞く。
「ああ、いいぜ。」
ジュンヤはこの純朴な後輩に好感を抱き始めていた。
ただリョウの様に肉体関係を持つ気はない。
あくまでも後輩として、面倒をみたかった。
 
「先輩、これからどうするっすか?」
スグルが遠慮がちに聞く。
「俺はそろそろ上がるよ。
チャリで来たから、帰るのに時間掛かるんだ。
スグルは?」
時計を見ると、既に六時を回っていた。
「お、俺はもう少し泳いで行くっす。
俺、鈍いから、教えてもらったフォームを忘れちゃいそうで…。」
スグルは言い訳を言い、トイレに視線を向ける。
「じゃあ、気を付けて帰れよ。
競パンは来週学校で返してくれればいいから。」
ジュンヤは片手を挙げると、ロッカールームに歩いて行った。
頭は一緒に帰りたいと望んだが、アナルはそれを拒む
心臓は高鳴り、脚が震えた。
父親程年の離れた男の下に行くことに躊躇いを覚える。
しかし飢えたアナルが、行けと命じた。
スグルは辺りを見回し、人気がない事を確認する。
そしてプールから上がると、尻に力を入れた。
ディルドを覆い隠すためだ。
 
 
(つづく)
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