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Chapter10(覚醒編)
Chapter10-⑥【HIGH SCHOOL DAYS】
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「早く着替えちゃえ。
練習を見てやるから。」
無防備な尻を叩く。
「うっ、うっす!」
スグルが電気に触れたが如く、ビクッとしたのが分かる。
ロッカールームの出入口で待ってると、スグルは直ぐに戻ってきた。
「お待たせしました。」
ダボ付いた紺色のスパッツタイプの水着を穿いている。
「スグルさ、その地味な水着で泳ぐのか?」
態とらしく笑う。
「うっす…、可笑しいっすか?」
スグルがまた目を伏せた。
「それじゃ、脚が思うように動かないだろ?」
水着を見ながら、尤もらしい事を言う。
「うっす。で、でも、これしか持ってきてないっす…。」
汗を拭くセームタオルが変色していく。
「だったらさ、俺の貸してやるよ。
もう一枚、持ってんだ。」
口角を上げ、小刻みに震える肩に手を添える。
股間を凝視するが、緩いサイズで変化は分からない。
「せ、先輩のすっか!」
急に声が大きくなる。
「嫌か?」
驚いた表情を見せ、慌てて手を引く。
「いや、逆っす!
憧れの先輩の競パンなんて、めっちゃ嬉しいっす!」
スグルは天にも昇る様な笑顔で、喜びを表現した。
ロッカーから取ってきたハイドロの競パンを渡す。
スグルは嬉々として、着替えに行った。
「ど、どうっすか?」
戻って来たスグルが照れ顔で聞く。
「ちょっと小さいが、似合っているぜ。」
ジュンヤは笑いを堪えるのに苦労する。
ハイドロは濡れなければ、ただの競パンだ。
だが濡れると羞恥地獄が待っていた。
プールサイドからスグルの泳ぎをチェックする。
「もういいぜ。
上がってこいよ。」
プールの中に声を掛ける。
何も知らないスグルは、コースロープを潜ってプールサイドまでやってきた。
プールサイドに両手を付くと、一気に身体を持ち上げる。
水中からハイドロが現れた。
水分をたっぷり吸収したハイドロは、ほぼ透明になっている。
大きめの亀頭から鈴口がはっきりと見て取れた。
「どうっすか、俺の泳ぎは?」
スグルが目を輝かせて、質問してくる。
「フォームが悪いな。
身体が反ってる分、水の抵抗が大きい。
先ずはフォーム改善が必要だ。」
ジュンヤの視線はスグルの股間に釘付けだ。
その視線の先を追って、スグルが自分の股間を見た。
「あっ!」慌てて、股間を手で押さえる。
見る見る顔が赤くなっていく。
「今更遅いぜ。
ケツの割れ目も丸見えだぜ。」
ジュンヤは愉快そうに笑う。
スグルは右手で股間を、左手で尻を隠す。
その姿が滑稽で、ジュンヤは腹を抱えた。
「さあ、フォーム改善に取り組むぞ。」
笑いが治まったところで、ジュンヤは声を掛ける。
スグルは地べたに体育座りをし、股間を隠している。
「このままっすか?」
スグルが不満げに言う。
「スグルさ、こんなんで恥ずかしがっていたら、大会なんて出れないぞ。
何百人も見てるんだ。
その視線に呑まれちまって、記録どころじゃないぜ。」
ジュンヤは自分の経験を語る。
「うっす…。」
スグルが小さく頷く。
「これはメンタルトレーニングなんだ。
俺だって、先輩にこれを穿かされて泳いだんだ。」
後半は話を盛って話す。
「せ、先輩もっすか?」
スグルが顔を上げ、ジュンヤの顔を繁々と見た。
「ああ、俺もだ。
お陰でマッパでも泳げる度胸が付いたぜ。
スグルは見込みがあるから、メンタル面も鍛えたいんだ。
でも、見込み違いだったかな?」
最後は声を小さくして、残念な感じを醸し出す。
「すんません!
先輩の厚意を汲み取れなくて!
俺、もう恥ずかしくないっす!
どうやったらフォームが直るっか?」
目の輝きを取り戻したスグルが立ち上がった。
(つづく)
練習を見てやるから。」
無防備な尻を叩く。
「うっ、うっす!」
スグルが電気に触れたが如く、ビクッとしたのが分かる。
ロッカールームの出入口で待ってると、スグルは直ぐに戻ってきた。
「お待たせしました。」
ダボ付いた紺色のスパッツタイプの水着を穿いている。
「スグルさ、その地味な水着で泳ぐのか?」
態とらしく笑う。
「うっす…、可笑しいっすか?」
スグルがまた目を伏せた。
「それじゃ、脚が思うように動かないだろ?」
水着を見ながら、尤もらしい事を言う。
「うっす。で、でも、これしか持ってきてないっす…。」
汗を拭くセームタオルが変色していく。
「だったらさ、俺の貸してやるよ。
もう一枚、持ってんだ。」
口角を上げ、小刻みに震える肩に手を添える。
股間を凝視するが、緩いサイズで変化は分からない。
「せ、先輩のすっか!」
急に声が大きくなる。
「嫌か?」
驚いた表情を見せ、慌てて手を引く。
「いや、逆っす!
憧れの先輩の競パンなんて、めっちゃ嬉しいっす!」
スグルは天にも昇る様な笑顔で、喜びを表現した。
ロッカーから取ってきたハイドロの競パンを渡す。
スグルは嬉々として、着替えに行った。
「ど、どうっすか?」
戻って来たスグルが照れ顔で聞く。
「ちょっと小さいが、似合っているぜ。」
ジュンヤは笑いを堪えるのに苦労する。
ハイドロは濡れなければ、ただの競パンだ。
だが濡れると羞恥地獄が待っていた。
プールサイドからスグルの泳ぎをチェックする。
「もういいぜ。
上がってこいよ。」
プールの中に声を掛ける。
何も知らないスグルは、コースロープを潜ってプールサイドまでやってきた。
プールサイドに両手を付くと、一気に身体を持ち上げる。
水中からハイドロが現れた。
水分をたっぷり吸収したハイドロは、ほぼ透明になっている。
大きめの亀頭から鈴口がはっきりと見て取れた。
「どうっすか、俺の泳ぎは?」
スグルが目を輝かせて、質問してくる。
「フォームが悪いな。
身体が反ってる分、水の抵抗が大きい。
先ずはフォーム改善が必要だ。」
ジュンヤの視線はスグルの股間に釘付けだ。
その視線の先を追って、スグルが自分の股間を見た。
「あっ!」慌てて、股間を手で押さえる。
見る見る顔が赤くなっていく。
「今更遅いぜ。
ケツの割れ目も丸見えだぜ。」
ジュンヤは愉快そうに笑う。
スグルは右手で股間を、左手で尻を隠す。
その姿が滑稽で、ジュンヤは腹を抱えた。
「さあ、フォーム改善に取り組むぞ。」
笑いが治まったところで、ジュンヤは声を掛ける。
スグルは地べたに体育座りをし、股間を隠している。
「このままっすか?」
スグルが不満げに言う。
「スグルさ、こんなんで恥ずかしがっていたら、大会なんて出れないぞ。
何百人も見てるんだ。
その視線に呑まれちまって、記録どころじゃないぜ。」
ジュンヤは自分の経験を語る。
「うっす…。」
スグルが小さく頷く。
「これはメンタルトレーニングなんだ。
俺だって、先輩にこれを穿かされて泳いだんだ。」
後半は話を盛って話す。
「せ、先輩もっすか?」
スグルが顔を上げ、ジュンヤの顔を繁々と見た。
「ああ、俺もだ。
お陰でマッパでも泳げる度胸が付いたぜ。
スグルは見込みがあるから、メンタル面も鍛えたいんだ。
でも、見込み違いだったかな?」
最後は声を小さくして、残念な感じを醸し出す。
「すんません!
先輩の厚意を汲み取れなくて!
俺、もう恥ずかしくないっす!
どうやったらフォームが直るっか?」
目の輝きを取り戻したスグルが立ち上がった。
(つづく)
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