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Chapter8(魔法使い編)
Chapter8-⑪【はんぶん不思議】
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「うっ、ううーん!」
イオリが一段と大きな声をあげた。
亀頭が真っ赤に膨らむ。
慌てて瓶を亀頭に被せる。
大きめの口の瓶を用意しておいたが、それでもギリギリだった。
勢いよく噴射したザーメンが瓶の底に飛び散る。
見る見る内に溜まっていく。
リョウは一滴も零さぬ様、細心の注意を払う。
最後に鈴口に唇を押し付け、チューチューと啜る。
微かな残留も許さなかった。
リョウは蓋をすると、寝息を立てているイオリを見下ろす。
自然と安堵の溜息が出た。
「先生、起きて。
終わりましたよ。」
リョウに身体を揺さぶられた。
「あー、寝ちゃったのか。
凄く気持ち良かったよ。
ありがとう。」マッサージ台から降り立つ。
「最後にシャワー浴びて、さっぱりして下さい。」
リョウはそう言うと、さっさと出て行った。
イオリは違和感を覚えながらもシャワーを浴びる。
流れ落ちるオイルが、一段と濃厚な香りを醸し出した。
リョウはイオリを見送ろうと玄関で待ったが、なかなか出て来ない。
不審に思い、風呂場を覗くが誰もいない。
すると声高な笑い声がリビングから聞こえてきた。
大股で声の方向へ向かう。
中を覗くと、三人掛けソファーにイオリと母親が並んで座っていた。
母親はビール瓶を持ち、酌をしている。
「リョウちゃんたら本当にそそっかしくて、ごめんなさいね。」
母親がイオリのグラスにビールを注ぐ。
「先生ってルックスはインテリなのに、凄い筋肉なのね。
ちょっと触ってよろしいかしら?」
その表情は完全に女の物になっていた。
「はあ…。どうぞ。」
イオリは閉口しながらも、断らない。
「あら、凄いわ! 」
母親の嬌声が部屋に響く。
リビングのドアを乱暴に開けた。
その音に二人が振り向く。
「部屋で復習しているから!」
そう言うと、階段を駆け登る。
「リョウちゃんが進んで勉強するなんて、先生のお陰ですわ。
桃さん、もう一本ビールをお願い。」
母親の声が追ってきた。
リョウは自室に戻ると、中から鍵を掛ける。
荒々しくビデオの再生ボタンを押す。
ヨウの動画は夜間の上、遠目だったので、かなり不鮮明だった。
今日の動画は至近距離から撮影したので、鮮明で迫力がある。
リョウは画面を見詰めながら、マラを扱く。
マッサージ台に拘束された姿が興奮を掻き立てる。
信じ難い程デカい亀頭、初めて見たピアス、狂おしい想いでマスターベーションに
耽った。
瓶の蓋を開け、鼻を押し付ける。
甘美な匂いが、現実を忘れさせてくれた。
ドアを叩く音がした。
「勉強中だよ!」
リョウは現実に引き戻され、ドアに向かって怒鳴る。
「イオリだよ。入れてくれないか?
お母さんから逃げてきたんだ。」
予想外の声だった。
「ちょっ、ちょっと待って!」
リョウは慌てふためく。
ジャージを引き上げ、瓶の蓋を閉めて机に仕舞う。
ビデオのポーズボタンを押す手が震えた。
「ど、どうぞ。」テレビを消したリョウは深呼吸をして、ドアを開ける。
「いや、参ったよ。」
イオリがドアの隙間から滑り込んできた。
「いつもの事さ。先生はインテリ顔だから、特に母さんのタイプなんだよ。」
吐き捨てる様に言う。
「…。」言葉に詰まったイオリを初めて見た。
イオリは部屋の変化に気付く。
男独特の臭いが篭っていた。
『オナニーしてたんだ。』
イオリはリョウの股間を見て確信する。
盛り上ったジャージに染みが出来ていた。
そしてもうひとつ不可解な物を見付ける。
テレビにホームビデオが接続されていた。
勉強後の僅かな時間には不似合いな光景だ。
「明るい内からビール飲んで、喉がカラカラなんだ。
お茶でも貰えないかな?」
イオリは掌で扇ぐながら大袈裟に言う。
「冷たくていい?ちょっと待ってて。」
リョウが階下に降りて行く。
イオリは足音が遠ざかると、ビデオの再生ボタンを押してみた。
(つづく)
イオリが一段と大きな声をあげた。
亀頭が真っ赤に膨らむ。
慌てて瓶を亀頭に被せる。
大きめの口の瓶を用意しておいたが、それでもギリギリだった。
勢いよく噴射したザーメンが瓶の底に飛び散る。
見る見る内に溜まっていく。
リョウは一滴も零さぬ様、細心の注意を払う。
最後に鈴口に唇を押し付け、チューチューと啜る。
微かな残留も許さなかった。
リョウは蓋をすると、寝息を立てているイオリを見下ろす。
自然と安堵の溜息が出た。
「先生、起きて。
終わりましたよ。」
リョウに身体を揺さぶられた。
「あー、寝ちゃったのか。
凄く気持ち良かったよ。
ありがとう。」マッサージ台から降り立つ。
「最後にシャワー浴びて、さっぱりして下さい。」
リョウはそう言うと、さっさと出て行った。
イオリは違和感を覚えながらもシャワーを浴びる。
流れ落ちるオイルが、一段と濃厚な香りを醸し出した。
リョウはイオリを見送ろうと玄関で待ったが、なかなか出て来ない。
不審に思い、風呂場を覗くが誰もいない。
すると声高な笑い声がリビングから聞こえてきた。
大股で声の方向へ向かう。
中を覗くと、三人掛けソファーにイオリと母親が並んで座っていた。
母親はビール瓶を持ち、酌をしている。
「リョウちゃんたら本当にそそっかしくて、ごめんなさいね。」
母親がイオリのグラスにビールを注ぐ。
「先生ってルックスはインテリなのに、凄い筋肉なのね。
ちょっと触ってよろしいかしら?」
その表情は完全に女の物になっていた。
「はあ…。どうぞ。」
イオリは閉口しながらも、断らない。
「あら、凄いわ! 」
母親の嬌声が部屋に響く。
リビングのドアを乱暴に開けた。
その音に二人が振り向く。
「部屋で復習しているから!」
そう言うと、階段を駆け登る。
「リョウちゃんが進んで勉強するなんて、先生のお陰ですわ。
桃さん、もう一本ビールをお願い。」
母親の声が追ってきた。
リョウは自室に戻ると、中から鍵を掛ける。
荒々しくビデオの再生ボタンを押す。
ヨウの動画は夜間の上、遠目だったので、かなり不鮮明だった。
今日の動画は至近距離から撮影したので、鮮明で迫力がある。
リョウは画面を見詰めながら、マラを扱く。
マッサージ台に拘束された姿が興奮を掻き立てる。
信じ難い程デカい亀頭、初めて見たピアス、狂おしい想いでマスターベーションに
耽った。
瓶の蓋を開け、鼻を押し付ける。
甘美な匂いが、現実を忘れさせてくれた。
ドアを叩く音がした。
「勉強中だよ!」
リョウは現実に引き戻され、ドアに向かって怒鳴る。
「イオリだよ。入れてくれないか?
お母さんから逃げてきたんだ。」
予想外の声だった。
「ちょっ、ちょっと待って!」
リョウは慌てふためく。
ジャージを引き上げ、瓶の蓋を閉めて机に仕舞う。
ビデオのポーズボタンを押す手が震えた。
「ど、どうぞ。」テレビを消したリョウは深呼吸をして、ドアを開ける。
「いや、参ったよ。」
イオリがドアの隙間から滑り込んできた。
「いつもの事さ。先生はインテリ顔だから、特に母さんのタイプなんだよ。」
吐き捨てる様に言う。
「…。」言葉に詰まったイオリを初めて見た。
イオリは部屋の変化に気付く。
男独特の臭いが篭っていた。
『オナニーしてたんだ。』
イオリはリョウの股間を見て確信する。
盛り上ったジャージに染みが出来ていた。
そしてもうひとつ不可解な物を見付ける。
テレビにホームビデオが接続されていた。
勉強後の僅かな時間には不似合いな光景だ。
「明るい内からビール飲んで、喉がカラカラなんだ。
お茶でも貰えないかな?」
イオリは掌で扇ぐながら大袈裟に言う。
「冷たくていい?ちょっと待ってて。」
リョウが階下に降りて行く。
イオリは足音が遠ざかると、ビデオの再生ボタンを押してみた。
(つづく)
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