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YAMATO

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Chapter8(魔法使い編)

Chapter8-⑩【儀式(セレモニー)】

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「この風呂、広いでしょ?
奥にサウナやマッサージ台もあるんです。」
リョウが奥に目を向けて言う。
「サウナまであるんだ。」
湯舟の中で驚嘆する。
「母さんが好きなんです。
行ってみますか?」
リョウが奥に向かう。
興味が湧いたイオリは腰にタオルを巻き、後を追う。
奥に広いスペースがあり、真ん中にマッサージ台がある。
回りの棚には様々なアロマのボトルが置いてあった。
「そのドアがサウナです。」
リョウが木製のドアを指差す。
その横にはシャワーも備わっていた。
「凄いな!」平凡な褒め言葉しか浮かばない。
リョウがボトルをセットすると、機械が作動し始めた。
スチームと供に、官能的な香りが部屋を満たしていく。
「ここに俯せになって下さい。
俺、マッサージ出来るんです。」
リョウがマッサージ台を叩く。
イオリは言われるままに、マッサージ台に横たわる。
催眠効果でもあるのか、リョウの言葉が心地好い。
リョウの指が筋肉を揉み解す。
オイルをたっぷり垂らした指圧が巧妙にツボを突く。
心身ともにリラックス出来た。
背中から徐々に指は下半身へ下りていく。
尻に辿り着くと、タオルの下に潜り込む。
掌全体を使い、揉み始めた。
揉む度に、オイルが浸透していくのが分かる。
「目を閉じて、リラックスして下さい。
そう、力を抜いて。」
スチーム音に混じって、リョウが囁く。
家庭教師による遅れをカバーしようと、今朝まで仕事に没頭していた。
睡魔に襲われた瞼が次第に重くなる。
「さあ、仰向けになって。」
リョウが肩を支える。
イオリは面倒臭さそうに仰向けになった。
タオルが除けられても、瞼は開かない。
「デ、デケェ!」
遠くでリョウの声が聞こえた。
 
『眠れ、眠れ、眠れ…。』
呪文を唱える。
微かな寝息が聞こえてきた。
『えっ?』
呪文の効果に疑惑を抱きながらも股間を見詰める。
「デ、デケェ!」
思わず声が出てしまう。
半起ちでも、その大きさに息を呑む。
『チンポにピアス?
こんな事、ノンケがするか?』
リョウは恐る恐るピアスに触れる。
お気に入りのエロ本にデカマラの外人が載っていた。
モデルは殆どが黒人で、アジア系は珍しい。
そのどれにも勝るデカマラが、目の前にある。
長さだけなら、もっとデカいモデルはいた。
イオリの巨根はバランスがいい。
長さ、太さ、形の全てが揃っている。
ディルドの見本の様だ。
そのエロ本の中に、ピアスをしているデカマラがあった。
真っ黒い亀頭に白銀の光沢が美しい。
二色のコントラストが心を奪う。
「もしかして先生も…。」
リョウの中に疑惑が生まれた。
棚に置いてあったホームビデオの停止ボタンを押す。
ビデオに三脚を接続し、マッサージ台の脇に固定する。
イオリの巨根にピントを合わせ、再度録画ボタンを押した。
棚から一本のマッサージオイルを手に取る。
母親が一番気に入っている最高級のキャリアオイルだ。
蓋を開けると、豊かな香りが鼻孔を擽る。
無抵抗なデカマラを前にして、理性が後退していく。
用意しておいた紐でイオリを固定し終わると、もう高校生のリョウではなかった。
掌にオイルを注ぎ、巨根に撫で付ける。
指先を器用に動かし、刺激を与えた。
徐々に指先に反発を感じる。
眠っていたデカマラが目を覚ます。
漲る血流が、デカマラを猛り狂わせた。
リョウの瞳に妖しい光が点る。
刺激を与え続けると、鈴口から透明な液が溢れ出てきた。
リョウはそれを舌で救う。
それはキャリアオイルと同じで、極めて稀少に思われた。
 
今日の目的はこの巨根を直に見る事だ。
しかしこうも事が上手く進むと、更なる欲求が芽生える。
『先生の精子を採取したい!』
リョウは指先に力を込めた。
願わくば、このまま目を覚まさないで欲しい。
眠っている内に採取が終わってしまえば、今後の展開が楽だった。
もし目を覚まし、騒がれたら、もう二度と家には来ないだろう。
イオリを失う事になると分かっている。
しかし走り出したリョウのブレーキは完全に壊れていた。
「うーん。あーん。」
イオリは眉根を寄せて、寝言を発する。
よほど疲れているのか、目を覚ます気配はない。
『行ける!』リョウは儀式が無事終了する事を確信した。
 
 
(つづく)
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