妄想日記2<<BEGINS>>

YAMATO

文字の大きさ
上 下
81 / 147
Chapter8(魔法使い編)

Chapter8-③【十代に罪はない】

しおりを挟む
ヨウがシャワーブースに入り、カーテンの閉まる音がした。
シャワーの弾く音がする。
カーテンレールの上に競パンが乗っていた。
『先輩はカーテンに背を向け、シャワーを浴びている筈だ。』
リョウの身体が震えた。
ロッカーには誰もいない。
衝動的にそれを掴むと、隣のシャワーブースで息を潜める。
ノズルを捻ると、熱いお湯が飛び出してきた。
競パンに顔を埋め、胸いっぱいに匂いを吸い込む。
ヨウの匂いが身体に浸透していく。
『このまま盗んじゃえ!』
裏のリョウが囁く。
大きく顔を振ると、飛沫が跳ねた。
リョウはもう一度深く深呼吸すると、競パンを元の場所に戻す。
足の震えを止めるにはそれしかなかった。
リョウは覚悟を決める。
カーテンの隙間から滑り込むと、ヨウの背中に抱き着く。
「リョウ?」戸惑うヨウの声が聞こえる。
「す、すんません。
で、でも、少しだけこのままでいて下さい。」
涙声で、一気に訴える。
ヨウは無言のまま振り返ると、力強く抱きしめてくれた。
「せ、先輩…。」何か言いたいが、上手く口が動かない。
「何も言うな。こうしていたいんだろ?」
ヨウが涙を拭ってくれた。
 
どれくらい時間が過ぎたのだろうか?
リョウには全く分からない。
長い時間にも思えたが、実際は数分程度だろう。
股間にヨウの熱い鼓動を感じた。
そっと手を伸ばしてみる。
熱り立つペニスが掌に納まった。
ツルツルの感触が心地好い。
リョウはそろそろと跪くと、ヨウの亀頭を口に含んでみる。
生まれて初めてのフェラは、苦くて酸っぱい味がした。
「汚いぜ。」ヨウが腰を引く。
リョウはガッチリと尻を掴み、逃さない。
ヨウは諦めて、未熟なフェラに身を委ねてくれた。
 
「先輩…、俺も先輩みたくなりたいです。」
リョウが吃る事なく、真っ直ぐな視線で言った。
「俺みたく?」同じ単語を繰り返す。
「そうです!先輩みたいにここをツルツルにしたい!
剃ってもらえませんか?」
リョウは顔を赤らめ、股間を指差した。
「無茶言うなよ。
部室でどうすんだよ!」
ヨウはつい大声を出してしまう。
「別に構わない。
そんな事より俺は先輩に近付きたいんです。」
リョウは真剣だった。
「こんな事は社会人になってから、好きなだけしろ!
リョウが真似たいなら、俺はもう剃らないぜ。」
思い留まらせようと、必死に説得する。
「…。」黙り込んだリョウを見て、言葉を繋ぐ。
「そうだ!何かプレゼントしてやるよ。
競パンなんてどうだ?
新しいの穿いて記録を出せ!なぁ?」
リョウの顔を覗き込み、様子を伺う。
輝いた瞳がカーテンレールの上を見た。
「本当?本当っすか?
本当にプレゼントをくれるんですか?」
何度も聞き返す。
「ああ。だから今は変な事を考えるな。」
両肩に手を置き、納得させる。
「はい!今は我慢します。
じゃあ、これを下さい。」
リョウはレールの上から競パンを取った。
「これでいいのか?
新しいの買ってやるぞ。」
怪訝そうにリョウを見る。
「先輩の穿いてたのがいいんです!」
リョウはそう言うと、競パンに顔を埋めた。
 
「さあ、飯食いに行こうぜ。」
ヨウがカーテンに手を掛ける。
「ちょっと待って下さい。」
手を引っ張られた。
「もうひとつ、お願いを聞いて下さい。」
リョウが頭を下げる。
「何だ?何でも言えよ。」
気軽に促す。
「先輩のザーメンをこれに付けて欲しいんです。」
リョウが競パンを差し出した。
「こ、これにか?」
ヨウは絶句する。
真剣な眼差しを見ると、冗談で切り抜ける事は無理そうだった。
 
 
(つづく)
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

捜査員達は木馬の上で過敏な反応を見せる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

串刺しの男達は失神さえ認められずに絶頂へと導かれる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

二本の男根は一つの淫具の中で休み無く絶頂を強いられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

屈した少年は仲間の隣で絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...