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Chapter6(十三夜編)
Chapter6-⑩【夜空にピース】
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「暑い…、暑いよ…。」
イオリはうなされた様に譫言を繰り返す。
「もう少しで着くから、我慢しろ!」
マサルがイオリの尻を叩く。
「ああっ!」今のイオリは全身性感帯となり、全てが欲情に通じる。
発展場として有名な公園の入口に辿り着く。
そのまま奥へ歩いて行くと、広場に出る。
公衆電話の明かりが微かに届く大木に、上着を脱がせたイオリを括り付けた。
後は観衆達が集まるのを待つだけだ。
『今晩、スーパーマンの公開処刑を××公園にて行う。
コスチュームを着たアクター達、集合せよ!』
マサルは予め伝言ダイヤルにメッセージを登録しておいた。
全頭マスクを被り、暗闇に身を隠す。
生暖かい風が、火照った頬を撫で付けた。
雲が月光を遮り、視界が悪い。
最初に現れたのは競パン姿の男だった。
『あの格好でここまで来たのか?』
マサルは首を傾げる。
競パン男はイオリを見付けると、辺りを伺う。
そしてそろそろと近寄り始めた。
「おおっ!」競パン男の発した感嘆の声が闇夜に響く。
次にボロボロのジーンズを穿いた男が現れた。
「こいつか?処刑されるヒーローは?」
ジーンズ男が聞く。
「だと思うぜ。
俺が来た時は既に縛られていたんだ。」
競パン男が答える。
「このデカマラ、本物か?
さすがにデカ過ぎないか?」
イオリの巨根に気付いたジーンズ男が、握ってみた。
「ほ、本物だ!
押し返してきたぜ!」
ジーンズ男が驚愕する。
「マジかよ!こんな巨根のイケメンがド変態なんて、信じらんねぇな。」
競パン男がイオリの足元に跪く。
縄で誇張されたマラをコスチュームの上から愛撫する。
「ううっん…。」
イオリが喘ぎ声を漏らす。
「ここみたいだぜ。」
自転車に二人乗りした若者が現れた。
近くの大学生の様で、二人とも同じジャージを着ている。
「すげぇな!」大学生は遠巻きに大木を見詰めた。
興味はあるが、参加する程の経験と度胸はない様だ。
イオリにスポットライトが当たる。
雲の切れ間から満月が姿を現した。
マサルは思わず、夜空にピースサインを送る。
「おい、いつまで旨いポジションをがめてんだ。」
ジーンズ男が文句を言う。
「まだ始めたばかりだ。」
競パン男は唾液をコスチュームに染み込ませ、より立体的にしようと必死だ。
「ちっ!早くしろ!」
ジーンズ男も次第に透けていく巨根を見守る事で諦める。
「グチュ!チュパ!」
競パン男の愛撫をギャラリー達は、じっと見守った。
「お前等まどろっこしいんだよ!」
コンビニ袋を持ったマサルが暗闇から声を掛ける。
ギャラリー達が一斉に振り返った。
袋の中からペットボトルを出すと、競パン男の足元に放り投げた。
「それを頭から浴びせてやれ。」
マサルは指示をする。
突然現れた全頭マスクのマッチョに、全員圧倒された。
気圧された競パン男はペットボトルを拾うと、イオリの頭に水を垂らし始める。
頭から滴り落ちた水が、コスチュームに染み込む。
瞬く間にコスチュームの下に、イオリの筋肉が浮かび上がる。
後ろの大学生達の荒い息遣いが、二人の興奮具合を示していた。
「退け!」びしょ濡れになったところで、マサルは競パン男を押しやる。
利き手にハンドマッサージ機を持つ。
全員の視線が白いヘッドに集まる。
スイッチを入れると、電気音が静寂を破った。
マッサージ機のヘッドをイオリの股間に押し付ける。
「あっ、あっ、ああっ!」
イオリは頭を振って、快楽を表す。
膨らんだ亀頭から先走りが滲み出る。
更に振動スピードを上げると、イオリは狂った様に頭を振った。
その勢いで眼鏡が飛んだ。
「こいつの好物は小便なんだ。
誰か、掛けてみないか?」
マサルは四人を順番に見渡す。
(つづく)
イオリはうなされた様に譫言を繰り返す。
「もう少しで着くから、我慢しろ!」
マサルがイオリの尻を叩く。
「ああっ!」今のイオリは全身性感帯となり、全てが欲情に通じる。
発展場として有名な公園の入口に辿り着く。
そのまま奥へ歩いて行くと、広場に出る。
公衆電話の明かりが微かに届く大木に、上着を脱がせたイオリを括り付けた。
後は観衆達が集まるのを待つだけだ。
『今晩、スーパーマンの公開処刑を××公園にて行う。
コスチュームを着たアクター達、集合せよ!』
マサルは予め伝言ダイヤルにメッセージを登録しておいた。
全頭マスクを被り、暗闇に身を隠す。
生暖かい風が、火照った頬を撫で付けた。
雲が月光を遮り、視界が悪い。
最初に現れたのは競パン姿の男だった。
『あの格好でここまで来たのか?』
マサルは首を傾げる。
競パン男はイオリを見付けると、辺りを伺う。
そしてそろそろと近寄り始めた。
「おおっ!」競パン男の発した感嘆の声が闇夜に響く。
次にボロボロのジーンズを穿いた男が現れた。
「こいつか?処刑されるヒーローは?」
ジーンズ男が聞く。
「だと思うぜ。
俺が来た時は既に縛られていたんだ。」
競パン男が答える。
「このデカマラ、本物か?
さすがにデカ過ぎないか?」
イオリの巨根に気付いたジーンズ男が、握ってみた。
「ほ、本物だ!
押し返してきたぜ!」
ジーンズ男が驚愕する。
「マジかよ!こんな巨根のイケメンがド変態なんて、信じらんねぇな。」
競パン男がイオリの足元に跪く。
縄で誇張されたマラをコスチュームの上から愛撫する。
「ううっん…。」
イオリが喘ぎ声を漏らす。
「ここみたいだぜ。」
自転車に二人乗りした若者が現れた。
近くの大学生の様で、二人とも同じジャージを着ている。
「すげぇな!」大学生は遠巻きに大木を見詰めた。
興味はあるが、参加する程の経験と度胸はない様だ。
イオリにスポットライトが当たる。
雲の切れ間から満月が姿を現した。
マサルは思わず、夜空にピースサインを送る。
「おい、いつまで旨いポジションをがめてんだ。」
ジーンズ男が文句を言う。
「まだ始めたばかりだ。」
競パン男は唾液をコスチュームに染み込ませ、より立体的にしようと必死だ。
「ちっ!早くしろ!」
ジーンズ男も次第に透けていく巨根を見守る事で諦める。
「グチュ!チュパ!」
競パン男の愛撫をギャラリー達は、じっと見守った。
「お前等まどろっこしいんだよ!」
コンビニ袋を持ったマサルが暗闇から声を掛ける。
ギャラリー達が一斉に振り返った。
袋の中からペットボトルを出すと、競パン男の足元に放り投げた。
「それを頭から浴びせてやれ。」
マサルは指示をする。
突然現れた全頭マスクのマッチョに、全員圧倒された。
気圧された競パン男はペットボトルを拾うと、イオリの頭に水を垂らし始める。
頭から滴り落ちた水が、コスチュームに染み込む。
瞬く間にコスチュームの下に、イオリの筋肉が浮かび上がる。
後ろの大学生達の荒い息遣いが、二人の興奮具合を示していた。
「退け!」びしょ濡れになったところで、マサルは競パン男を押しやる。
利き手にハンドマッサージ機を持つ。
全員の視線が白いヘッドに集まる。
スイッチを入れると、電気音が静寂を破った。
マッサージ機のヘッドをイオリの股間に押し付ける。
「あっ、あっ、ああっ!」
イオリは頭を振って、快楽を表す。
膨らんだ亀頭から先走りが滲み出る。
更に振動スピードを上げると、イオリは狂った様に頭を振った。
その勢いで眼鏡が飛んだ。
「こいつの好物は小便なんだ。
誰か、掛けてみないか?」
マサルは四人を順番に見渡す。
(つづく)
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