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Chapter6(十三夜編)
Chapter6-⑧【あまく危険な香り】
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駅前のホテルはこじんまりとしたビジネスホテルだった。
見上げると、煌々とした満月が浮かんでいる。
近くのスーパーでしこたま夕食を買い込んで来た。
「これで朝まで、セックス三昧だ!」
テーブルにスーパーの袋を置くと、マサルはベッドに倒れ込む。
マサルは既にチェックインしており、部屋の隅にボストンバッグが置いてあった。
「それにしてもフロントの人の仰天顔が笑える。」
イオリもベッドの端に腰掛ける。
この秋空の中、びしょ濡れの二人が帰って来たのだから、驚くのも無理はない。
「途中、通り雨にあっちゃって。」
マサルはいい加減な嘘を口にして、鍵を受け取った。
「あのホテルマン、絶対ゲイだぜ。
俺達の股間に釘付けだったもんな。」
マサルは手を伸ばすと、イオリを引き寄せる。
唇を重ねる前に、マサルがまたくしゃみをした。
イオリの顔に唾が飛び散る。
「わりぃ。」
マサルは照れ隠しに、イオリの顔の飛沫を舌で舐めた。
「くすぐったいよ。
先に風呂に入った方が良くない?」
イオリは黒川の小便の香りが気になる。
「それもそうだな。
よし、一緒に風呂に入るか。」
マサルはベッドがら降り立つと、イオリを抱えた。
狭いバスルームは、あっという間に湯気が充満した。
小さなバスタブにお湯を張り、窮屈な状態で二人して浸かる。
イオリは黒川の言ってた事を思い出す。
「ねえ、良い事をしてあげようか?」
イオリは徐に立ち上がる。
マサルの目の前に半起ちの巨根が揺れた。
「な、何だよ。突然…。」
期待の籠った視線が心地好い。
イオリはマラを掴むと、マサルの顔を目掛けて放尿する。
狭いバスタブでは逃れる事は出来ない。
「うわぁ!」マサルの顔が横を向く。
「何騒いでんだよ。
好きなんだろ?」
背けた顔を執拗に追う。
イオリの言葉にマサルの動きが止まる。
恍惚とした表情に変貌すると、ゆっくりと口を開ける。
「やっぱり欲しいんじゃないか!」
イオリは開いた口を亀頭で塞ぐ。
マサルは喉を鳴らして飲み込むが、放尿の量に追いつかない。
口から溢れた小便は身体を伝って、湯舟に流れ込む。
お湯が入浴剤を入れたみたいにレモン色に変わっていく。
黒川の残り香が相殺された事に安堵した。
水中のペニスが屈折して、大きく見える。
イオリは足の親指と人差し指を開き、マサルのペニスを挟む。
「小便掛けられて勃起してんのか?
さすが変態マッスルだ!アハハ!」
イオリは声をあげて笑うと、足を上下に動かす。
仰け反ったマサルの大胸筋がピクピクと動く。
血管の浮かぶ褐色の筋肉が小刻みに痙攣する。
イオリは意のままに動くマサルが、面白くて仕方ない。
小便の勢いがなくなってきた。
マサルは亀頭を口に含むとチューチューと、最後の一滴まで吸い尽くす。
イオリはペニスを挟んだまま睾丸を踏み拉く。
とろんとしていた目が、一気に見開いた。
「おおっ、おおぉ!」
マサルは腰を浮かせ、自らから苦痛を増大させる。
「ぐおぉお!」
一段と大きな声をあげると、次々に白い液体が水面に上ってきた。
水面で揺れる液体が次第に固まっていく。
「えっ、射精しちゃったの?
こんなもんでイッちゃうなんて、ガタイの割にチンコは鍛えてないんだ。」
イオリは早漏振りを詰った。
マサルは虚脱感と気恥ずかしさで、小便とザーメン混じりの湯舟の中から動かない。
「筋肉を鍛える前に、チンコを鍛練しなよ。
早漏マッスルさん!」
イオリはそう言い捨てると、バスルームを後にした。
気分爽快になり、缶ビールを呷る。
年上のマッチョをいたぶる快感が、酔いを加速させた。
(つづく)
見上げると、煌々とした満月が浮かんでいる。
近くのスーパーでしこたま夕食を買い込んで来た。
「これで朝まで、セックス三昧だ!」
テーブルにスーパーの袋を置くと、マサルはベッドに倒れ込む。
マサルは既にチェックインしており、部屋の隅にボストンバッグが置いてあった。
「それにしてもフロントの人の仰天顔が笑える。」
イオリもベッドの端に腰掛ける。
この秋空の中、びしょ濡れの二人が帰って来たのだから、驚くのも無理はない。
「途中、通り雨にあっちゃって。」
マサルはいい加減な嘘を口にして、鍵を受け取った。
「あのホテルマン、絶対ゲイだぜ。
俺達の股間に釘付けだったもんな。」
マサルは手を伸ばすと、イオリを引き寄せる。
唇を重ねる前に、マサルがまたくしゃみをした。
イオリの顔に唾が飛び散る。
「わりぃ。」
マサルは照れ隠しに、イオリの顔の飛沫を舌で舐めた。
「くすぐったいよ。
先に風呂に入った方が良くない?」
イオリは黒川の小便の香りが気になる。
「それもそうだな。
よし、一緒に風呂に入るか。」
マサルはベッドがら降り立つと、イオリを抱えた。
狭いバスルームは、あっという間に湯気が充満した。
小さなバスタブにお湯を張り、窮屈な状態で二人して浸かる。
イオリは黒川の言ってた事を思い出す。
「ねえ、良い事をしてあげようか?」
イオリは徐に立ち上がる。
マサルの目の前に半起ちの巨根が揺れた。
「な、何だよ。突然…。」
期待の籠った視線が心地好い。
イオリはマラを掴むと、マサルの顔を目掛けて放尿する。
狭いバスタブでは逃れる事は出来ない。
「うわぁ!」マサルの顔が横を向く。
「何騒いでんだよ。
好きなんだろ?」
背けた顔を執拗に追う。
イオリの言葉にマサルの動きが止まる。
恍惚とした表情に変貌すると、ゆっくりと口を開ける。
「やっぱり欲しいんじゃないか!」
イオリは開いた口を亀頭で塞ぐ。
マサルは喉を鳴らして飲み込むが、放尿の量に追いつかない。
口から溢れた小便は身体を伝って、湯舟に流れ込む。
お湯が入浴剤を入れたみたいにレモン色に変わっていく。
黒川の残り香が相殺された事に安堵した。
水中のペニスが屈折して、大きく見える。
イオリは足の親指と人差し指を開き、マサルのペニスを挟む。
「小便掛けられて勃起してんのか?
さすが変態マッスルだ!アハハ!」
イオリは声をあげて笑うと、足を上下に動かす。
仰け反ったマサルの大胸筋がピクピクと動く。
血管の浮かぶ褐色の筋肉が小刻みに痙攣する。
イオリは意のままに動くマサルが、面白くて仕方ない。
小便の勢いがなくなってきた。
マサルは亀頭を口に含むとチューチューと、最後の一滴まで吸い尽くす。
イオリはペニスを挟んだまま睾丸を踏み拉く。
とろんとしていた目が、一気に見開いた。
「おおっ、おおぉ!」
マサルは腰を浮かせ、自らから苦痛を増大させる。
「ぐおぉお!」
一段と大きな声をあげると、次々に白い液体が水面に上ってきた。
水面で揺れる液体が次第に固まっていく。
「えっ、射精しちゃったの?
こんなもんでイッちゃうなんて、ガタイの割にチンコは鍛えてないんだ。」
イオリは早漏振りを詰った。
マサルは虚脱感と気恥ずかしさで、小便とザーメン混じりの湯舟の中から動かない。
「筋肉を鍛える前に、チンコを鍛練しなよ。
早漏マッスルさん!」
イオリはそう言い捨てると、バスルームを後にした。
気分爽快になり、缶ビールを呷る。
年上のマッチョをいたぶる快感が、酔いを加速させた。
(つづく)
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