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Chapter4(晩夏編)
Chapter4-⑨【Karn Evil 9】
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イオリは尿意を催し、目を覚ます。
ヨウは全身汗だくになりながらも、爆睡していた。
起こさぬ様に噴き出している顔の汗をタオルで拭く。
ゴーグルしたまま寝ているから、きっと焼け跡が付くだろう。
イオリは穏やかな休日に満足する。
深層の欲念さえ抑止していれば、この穏やかな日々は続く。
イオリは立ち上がり、便所に向かう。
昼を過ぎて、一段と人は増えていた。
皆、去り行く夏を惜別している様子だ。
イオリは小便器の前に立つ。
思いの外、大量の小便が出た。
跳ねた飛沫がサンダルを濡らす。
尻に何かが触れた。
それは徐々に力が加わり、仕舞いにはがっちりと掴まれた。
『ソウイチロウ?』
イオリは恐る恐る振り返る。
背後に立っていたのは、ビキニ男だった。
ほくそ笑む男が肩越しに便器を覗き込む。
「たまげたな!本物やん。」
男が豪快に笑う。
「向こうに行けよ!」
落胆し、イオリは吠える。
「こんな立派な一物を見逃す訳にはいかんな。」
後ろから回った手がマラを握った。
「タカシの奴、大袈裟に言うとると思ったけど、マジやな。
指が届かん。」
指先に力が籠る。
尿道が塞き止められ、小便が止まった。
「何するんだよ!」
イオリは思い切り睨む。
しかし男は一向に怯む気配はない。
反対の手でイオリの水着を下ろす。
沈静しかけたアナルが露わになる。
「なんや、意外と使っとるな!」
ビキニ男の指が侵入してきた。
小便を塞き止められたイオリは身動きが取れない。
ズルズルと侵入を許してしまう。
「嫌や、嫌や言うても、身体は正直やな。
こっちへ来いや。」
男はマラを掴んだまま、イオリを個室へ連れ込もうとする。
「止めろよ!」
イオリは振り解こうとするが、力が入らない。
半身になったイオリの視界に、男の股間が入った。
薄手の競パンを持ち上げる、重量感たっぷりのペニスが熱り立つ。
身体の動きが止まる。
抑制していた欲念が頭を擡げたのだ。
「ほう、こいつが欲しいんか?」
男がさも愉快そうに笑う。
「お前等、何やってるんだ!」
突然、怒声が響く。
瞬間指先が緩んだ。
塞がれていた小便が溢れ出る。
白い水着が見る見る黄色く変色していく。
男は一目散に逃げていく。
入口に立っていた男が足を出す。
その足に躓いた男が派手に転んだ。
「いてぇ!」
男は立ち上がると、足を引きずりながらも走り去った。
「ソウイチロウ…。」
イオリは入口に立つ男を見て、名前を呼んだ。
「だから気を付けろと、注意しただろ。」
ソウイチロウが困惑の表情で言う。
「…。」小便塗れのイオリは言葉が出ない。
ただ溢れる涙が止まらない。
ソウイチロウは清掃道具を置くと、イオリに近寄る。
そして小便で汚れた水着を上げてくれた。
「ありがとう…。」
そう言うのがやっとだ。
「個室でちょっと待ってろ。」
イオリの背を押すと、ソウイチロウは陽炎の中へ消えていった。
個室で待っていると、ドアを叩く音がした。
「イオリいるか?」
待ちわびた声が囁く。
内鍵を開けると、ソウイチロウが滑り込んできた。
「これで顔を拭け。」
ソウイチロウが濡れたセームタオルを差し出す。
イオリはそれを受け取ると、涙を拭う。
「以前オイラが穿いてた競パンだ。
かなりクタっているけど、小便塗れよかマシだろ。」
ソウイチロウが冗談交じりに言う。
「穿けるか?SSだから小さ過ぎるかな?」
不安げな視線が見詰める。
何とか穿けたが、マラの盛り上がりが尋常ではない。
イオリは締め付ける競パンに言葉を失う。
(つづく)
ヨウは全身汗だくになりながらも、爆睡していた。
起こさぬ様に噴き出している顔の汗をタオルで拭く。
ゴーグルしたまま寝ているから、きっと焼け跡が付くだろう。
イオリは穏やかな休日に満足する。
深層の欲念さえ抑止していれば、この穏やかな日々は続く。
イオリは立ち上がり、便所に向かう。
昼を過ぎて、一段と人は増えていた。
皆、去り行く夏を惜別している様子だ。
イオリは小便器の前に立つ。
思いの外、大量の小便が出た。
跳ねた飛沫がサンダルを濡らす。
尻に何かが触れた。
それは徐々に力が加わり、仕舞いにはがっちりと掴まれた。
『ソウイチロウ?』
イオリは恐る恐る振り返る。
背後に立っていたのは、ビキニ男だった。
ほくそ笑む男が肩越しに便器を覗き込む。
「たまげたな!本物やん。」
男が豪快に笑う。
「向こうに行けよ!」
落胆し、イオリは吠える。
「こんな立派な一物を見逃す訳にはいかんな。」
後ろから回った手がマラを握った。
「タカシの奴、大袈裟に言うとると思ったけど、マジやな。
指が届かん。」
指先に力が籠る。
尿道が塞き止められ、小便が止まった。
「何するんだよ!」
イオリは思い切り睨む。
しかし男は一向に怯む気配はない。
反対の手でイオリの水着を下ろす。
沈静しかけたアナルが露わになる。
「なんや、意外と使っとるな!」
ビキニ男の指が侵入してきた。
小便を塞き止められたイオリは身動きが取れない。
ズルズルと侵入を許してしまう。
「嫌や、嫌や言うても、身体は正直やな。
こっちへ来いや。」
男はマラを掴んだまま、イオリを個室へ連れ込もうとする。
「止めろよ!」
イオリは振り解こうとするが、力が入らない。
半身になったイオリの視界に、男の股間が入った。
薄手の競パンを持ち上げる、重量感たっぷりのペニスが熱り立つ。
身体の動きが止まる。
抑制していた欲念が頭を擡げたのだ。
「ほう、こいつが欲しいんか?」
男がさも愉快そうに笑う。
「お前等、何やってるんだ!」
突然、怒声が響く。
瞬間指先が緩んだ。
塞がれていた小便が溢れ出る。
白い水着が見る見る黄色く変色していく。
男は一目散に逃げていく。
入口に立っていた男が足を出す。
その足に躓いた男が派手に転んだ。
「いてぇ!」
男は立ち上がると、足を引きずりながらも走り去った。
「ソウイチロウ…。」
イオリは入口に立つ男を見て、名前を呼んだ。
「だから気を付けろと、注意しただろ。」
ソウイチロウが困惑の表情で言う。
「…。」小便塗れのイオリは言葉が出ない。
ただ溢れる涙が止まらない。
ソウイチロウは清掃道具を置くと、イオリに近寄る。
そして小便で汚れた水着を上げてくれた。
「ありがとう…。」
そう言うのがやっとだ。
「個室でちょっと待ってろ。」
イオリの背を押すと、ソウイチロウは陽炎の中へ消えていった。
個室で待っていると、ドアを叩く音がした。
「イオリいるか?」
待ちわびた声が囁く。
内鍵を開けると、ソウイチロウが滑り込んできた。
「これで顔を拭け。」
ソウイチロウが濡れたセームタオルを差し出す。
イオリはそれを受け取ると、涙を拭う。
「以前オイラが穿いてた競パンだ。
かなりクタっているけど、小便塗れよかマシだろ。」
ソウイチロウが冗談交じりに言う。
「穿けるか?SSだから小さ過ぎるかな?」
不安げな視線が見詰める。
何とか穿けたが、マラの盛り上がりが尋常ではない。
イオリは締め付ける競パンに言葉を失う。
(つづく)
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