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YAMATO

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Chapter4(晩夏編)

Chapter4-④【Good Times Bad Times】

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後は簡単だった。
押し込む度に奥へと入っていく。
ジョージが反対側を己のアナルに入れると、連結は完成した。
イオリを起こし、抱きしめる。
ジョージに抱擁され、痛みは徐々に緩和されていく。
それを見届けたゴウは弁当をゲージに投げ込んだ。
二匹の雄はそれにむしゃぶりつく。
ウナギがU字に軋み、二匹の直腸を刺激した。
 
ゴウはその情景を眺めて、何か物足りなさを覚える。
昨夜蘇った欲情は、再び沈黙していた。
勃起はするが、そこから漲る力は生まれてこない。
我を忘れ、肉欲に没頭したかった。
キャニスターにラッシュを補充し、二匹の雄に全頭マスクを被らせる。
雑誌を開き、投稿頁に視線を落とす。
徐に受話器を上げると、慣れた番号をプッシュする。
アナウンスに従いメッセージを吹き込む。
「二匹のMを調教中だ。
淫乱過ぎて手に負えない。
調教を手伝ってくれ。電話番号は…。」
短めに録音し、受話器を置く。
 
暫くすると、電話が鳴った。
『リアルしている所を見せてくれ。』
『僕も調教して下さい。』
趣旨と異なる電話ばかりだ。
相手をせず、直ぐに切った。
受話器を置くと同時に次の電話が鳴る。
そんな中、気を引く男から掛かってきた。
「165x62x27、現役で柔道をやっている。
俺にフィスト調教をさせてくれないか?」
篭った声に、二匹の雄が互いにフィストしている映像が浮かぶ。
ジョージは経験者だが、イオリには覚えさせる必要がある。
「一匹は貫通済みだが、もう一匹は未経験だ。
拡張には慣れているか?」
無駄な会話はせず、聞きたい事だけを聞く。
決定権はゴウにあった。
「おいらの拳は小振りだから、何人も貫通してきた。
この拳で一喜一憂するMを見るのが、最高の喜びだ。」
笑いが込み上げてくる。
男の思考に共感を覚えた。
見えない拳を思い描く。
最寄りの駅を知らせると、一時間後を指定してきた。
 
ゴウは駅で、Sと名乗る男を待つ。
悪戯電話で来ない可能性もある。
電車が到着した様で、改札から人が出て来た。
その中にジャージを着たサングラスの男がいた。
男はゴウを見出だすと、真っ直ぐに近寄る。
「Sか?」
「ああ、あんたがゴウさんか。」男が頷く。
Sは一厘の坊主で、猿の様な風貌だ。
餃子耳を見て、格闘技選手に嘘はない。
「そうだ。道具はあるか?」
ゴウは歩きながら聞く。
「ああ、持って来たぜ。
素人と聞いたから、ゴメオも持って来た。」
Sはスポーツバッグをぽんぽんと叩いた。
「ここだ。」ゴウが鍵を差し込む。
「やっぱここか。昔、来たことあるぜ。」
Sが後ろから声を掛けてきた。
 
「すげぇ臭いだな!たまらんな。」
中に入るなり、Sが驚愕の声をあげる。
奥のケージを見付けると、ずかずか入って行く。
「こりゃ、すげぇな!
で、どっちを調教して欲しいんだ?」
Sはケージから視線を逸らす事なく聞いた。
「華奢な方だ。好きにしろ。」
ゴウはベンチに腰掛け、事の成り行きを見守る。
「この巨根の方か!
こんなデカいの見た事ないぜ。
責め甲斐あんな。」
Sはバッグを開け、中身を広げた。
 
「待て。先にビルダーの方をやってくれ。
その間に華奢な方にゴメオを噛ませろ。」
Sが消毒済みの手袋を嵌めるのを見て、ゴウの気持ちが変わる。
「こっちのビルダーは昔見た事あるな。」
Sはリドカインゼリーを持つと、ケージの中に入った。
中でジャージを脱ぐと、外に放り投げる。
「うぉら、抱擁の時間は終わりだ。
放れろ!」Sは二匹を引き離す。
ウナギはジョージから離れ、イオリに残った。
Sはイオリのマスクを剥ぐと、カプセルを口の中に放り込む。
放心状態のイオリの喉仏が動くのを確認すると、ジョージの方を向く。
ウナギが引きずり出されたアナルはぽっかり穴が空いていた。
「こんなガバマンじゃ、責め甲斐ねぇな。」
Sは愚痴を零しながらも、手袋にゼリーを塗りたくる。
手を細め、空洞の中に進入を始めた。
 
 
(つづく)
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