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Chapter2(惜春編)
Chapter2-①【ボクの背中には羽根がある】
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空腹を覚え、時計を見る。
14時少し前だ。
朝の8時から仕事を始めたのだから、6時間が経過していた。
集中していると時間が飛んでしまう。
フローリングに寝転がり、腹筋を始める。
腹が鳴るが、やるべき事は先に済ませた方が気持ちが楽だ。
20分程やった所でシャワーを浴び、服を着替える。
外食がてら、ジムを向かう事にした。
鉛の様な雲が空を覆っているが、雨は降っていない。
ふざけて、届く訳のない雨雲を傘で突っついてみる。
するとぽつぽつと、水滴が顔に当たった。
慌てて傘を開く。
透明の傘から厚い雨雲を見上げる。
堰を切った雨が自分の所為だと思うと、濡れた靴も気にならない。
『こんなことって、あるんだなぁ。』
イオリは楽しい気分で、雨の街を歩く。
翻訳の仕事は順調に増え、それに伴い金銭的にも余裕が出てきた。
靴屋に入り、レインシューズを買う。
そしてヨウとの出会いが、精神面を充実させた。
ずっと一緒に生きていくんだと思う。
それが現実にはありえない事は、充分承知している。
それでも今、幸福に触れている事が嬉しい。
おまけに新しい玩具も手に入り、空も飛べそうな気分だ。
駅前のレストランでランチを頼むと、レジ脇の電話に10円玉を入れる。
「一時間後にジムに着くから、サポートをヨロシクね。
いつものようにアレ装着しておいてよ。」
留守電を入れ終わると、テーブルにはプレートが置かれていた。
イオリはのんびりと食べ始める。
『今日は何して遊ぼうかな?』
思考を巡らしながら食べるランチは頗る美味しい。
「こんにちは。留守電、聞いてくれましたか?」
マシンの清掃している後ろ姿に声を掛ける。
平日、昼過ぎのジムは閑散としていた。
「こんちは。」
スバルは振り向くと、期待と困惑の入り混じった笑顔で迎える。
薄手のロングスパッツを穿いていた。
イオリのお気に入りのウエアだ。
しゃがみ込むと、ローライズのスパッツから尻の割れ目がはっきり見えた。
イオリは満足げに微笑むと、バーベルにウエイトをセットする。
入会して一ヶ月が経過し、ベンチプレスは60キロが挙がる様になっていた。
ヨウに至っては80キロが挙がり、その差は開く一方だ。
それでも結果が伴い、筋トレが楽しくなっていた。
「スバルさん、サポートお願いします。」
ウオーミングアップを終えた所で声を掛ける。
「イオリ君、今日は一人ですか?」
恥ずかしげな表情のスバルに跨れ、補助体勢を下から眺めた。
「うん、ヨウは研修で関西に出張なんだ。
それにしても下から見ると、めちゃくちゃエロいな。」
イオリは目の前の盛り上りに息を吹き掛ける。
ストレッチする振りして、ディルドを押し込む。
サウナでの出来事以来、スバルはイオリの言いなりだった。
今日は18センチのディルドとコックリングの装着を命じている。
薄いロングスパッツ越しのペニスは迫力満点だ。
「おぉぉぉう…。」
顔を歪めたスバルが呻き声を漏らす。
イオリの方がどぎまぎしてしまう。
「ちょっとフォームを確認したいんだ。
スバルさんのフォームを見せて下さい。」
バーを戻したところでベンチを降り、頼んでみる。
スバルは素早く左右を見て、誰もいない事を確認した。
ベンチに横たわり、脚を大きく開く。
シャツが捲れ上がり、股間の盛り上がったスパッツが露出した。
太マラがくっきり浮かび上がる。
生地がとても薄く、日焼け跡が透けていた。
血管の浮かび出たペニスがスパッツを持ち上げ、亀頭からは先走りが溢れ出ている。
「仕事中、いつもそんなに発情しているの?」
露出癖のあるビルダーは自ら発情を表す。
イオリも沸き上がる欲情を抑え切れない。
今日はロスで購入したスパッツを穿いていた。
それはジッパーを外す事で、左右に分割出来るタイプだ。
サポートする振りをして、スバルを跨ぐ。
ジッパーを下げ、アナルを露出させた。
「嘗めろよ!」
イオリは命令すると、スバルの顔にアナルを押し付ける。
『グチュ、グチャ!』
スバルが舌を動かす度に音が出た。
その卑猥な音色が心地好い。
(つづく)
14時少し前だ。
朝の8時から仕事を始めたのだから、6時間が経過していた。
集中していると時間が飛んでしまう。
フローリングに寝転がり、腹筋を始める。
腹が鳴るが、やるべき事は先に済ませた方が気持ちが楽だ。
20分程やった所でシャワーを浴び、服を着替える。
外食がてら、ジムを向かう事にした。
鉛の様な雲が空を覆っているが、雨は降っていない。
ふざけて、届く訳のない雨雲を傘で突っついてみる。
するとぽつぽつと、水滴が顔に当たった。
慌てて傘を開く。
透明の傘から厚い雨雲を見上げる。
堰を切った雨が自分の所為だと思うと、濡れた靴も気にならない。
『こんなことって、あるんだなぁ。』
イオリは楽しい気分で、雨の街を歩く。
翻訳の仕事は順調に増え、それに伴い金銭的にも余裕が出てきた。
靴屋に入り、レインシューズを買う。
そしてヨウとの出会いが、精神面を充実させた。
ずっと一緒に生きていくんだと思う。
それが現実にはありえない事は、充分承知している。
それでも今、幸福に触れている事が嬉しい。
おまけに新しい玩具も手に入り、空も飛べそうな気分だ。
駅前のレストランでランチを頼むと、レジ脇の電話に10円玉を入れる。
「一時間後にジムに着くから、サポートをヨロシクね。
いつものようにアレ装着しておいてよ。」
留守電を入れ終わると、テーブルにはプレートが置かれていた。
イオリはのんびりと食べ始める。
『今日は何して遊ぼうかな?』
思考を巡らしながら食べるランチは頗る美味しい。
「こんにちは。留守電、聞いてくれましたか?」
マシンの清掃している後ろ姿に声を掛ける。
平日、昼過ぎのジムは閑散としていた。
「こんちは。」
スバルは振り向くと、期待と困惑の入り混じった笑顔で迎える。
薄手のロングスパッツを穿いていた。
イオリのお気に入りのウエアだ。
しゃがみ込むと、ローライズのスパッツから尻の割れ目がはっきり見えた。
イオリは満足げに微笑むと、バーベルにウエイトをセットする。
入会して一ヶ月が経過し、ベンチプレスは60キロが挙がる様になっていた。
ヨウに至っては80キロが挙がり、その差は開く一方だ。
それでも結果が伴い、筋トレが楽しくなっていた。
「スバルさん、サポートお願いします。」
ウオーミングアップを終えた所で声を掛ける。
「イオリ君、今日は一人ですか?」
恥ずかしげな表情のスバルに跨れ、補助体勢を下から眺めた。
「うん、ヨウは研修で関西に出張なんだ。
それにしても下から見ると、めちゃくちゃエロいな。」
イオリは目の前の盛り上りに息を吹き掛ける。
ストレッチする振りして、ディルドを押し込む。
サウナでの出来事以来、スバルはイオリの言いなりだった。
今日は18センチのディルドとコックリングの装着を命じている。
薄いロングスパッツ越しのペニスは迫力満点だ。
「おぉぉぉう…。」
顔を歪めたスバルが呻き声を漏らす。
イオリの方がどぎまぎしてしまう。
「ちょっとフォームを確認したいんだ。
スバルさんのフォームを見せて下さい。」
バーを戻したところでベンチを降り、頼んでみる。
スバルは素早く左右を見て、誰もいない事を確認した。
ベンチに横たわり、脚を大きく開く。
シャツが捲れ上がり、股間の盛り上がったスパッツが露出した。
太マラがくっきり浮かび上がる。
生地がとても薄く、日焼け跡が透けていた。
血管の浮かび出たペニスがスパッツを持ち上げ、亀頭からは先走りが溢れ出ている。
「仕事中、いつもそんなに発情しているの?」
露出癖のあるビルダーは自ら発情を表す。
イオリも沸き上がる欲情を抑え切れない。
今日はロスで購入したスパッツを穿いていた。
それはジッパーを外す事で、左右に分割出来るタイプだ。
サポートする振りをして、スバルを跨ぐ。
ジッパーを下げ、アナルを露出させた。
「嘗めろよ!」
イオリは命令すると、スバルの顔にアナルを押し付ける。
『グチュ、グチャ!』
スバルが舌を動かす度に音が出た。
その卑猥な音色が心地好い。
(つづく)
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