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YAMATO

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Chapter1(イオリとヨウ編)

Chapter1-⑪【It's My Life】

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「では、お疲れ様でした。」
アンケートを回収したスバルが頭を下げる。
「お疲れっす!」
ヨウも腰を直角に曲げて挨拶した。
「イオリさ、家でちょっと仕事したいんだ。
先に帰っているよ。」
ヨウに声を掛ける。
明日、出版社に提出する翻訳の最終確認が、まだ数十ページ残っていた。
それを今日中にやっておきたい。
「分かった。なら軽く走ってから帰るか。」
ヨウは片手を挙げると、ランニングマシンへ向かう。
ビルダー宣言を冗談と思っていたが、満更妄言でもなさそうだ。
イオリはその後ろ姿を眩しげに見送った。
 
ランニングを終えたヨウはロッカーで真っ裸になると、腰にタオルを巻く。
さすがにパイパンのマラを堂々と曝すまでには至ってない。
サウナに入ると、汗だくのスバルがいた。
「お、お疲れっす!」
ヨウの鼓動が高鳴る。
「おう、ヨウ君、お疲れ!」
スバルは滴れ落ちる汗をタオルで拭く。
項垂れたペニスが目に入る。
足下に大量の汗が溜まっていた。
『やっぱ、パイパンだ!』
ヨウは生唾を飲み込む。
「凄い汗ですね?」
汗が伝う筋肉がきらきらと輝く。
座るのも忘れ、突っ立ったまま聞いた。
「もうすぐ東京オープンなんですよ。
今が一番キツい時っす。」
スバルが少しずれて、スペースを作る。
その空間にヨウは座った。
「コンテスト前って、大変そうっすね。」
ヨウはスバルの筋肉に魅入る。
脂肪が微塵もない焼けた筋肉は理想的だ。
「バルクがあって絞れてる。
格好いいな…。
俺もスバルさんみたいになりたいっす!」
股間が熱くなるのを感じながら称える。
「ヨウ君は素質があるから、頑張って欲しいな。
入会して一週間で、大胸筋はこんなに張ってるし。」
スバルが胸をポンポンと叩く。
社交辞令にしても嬉しい。
「高校、大学と練習の合間に筋トレはしていたんで。」
ヨウは直に身体を触られ、動揺する。
それは胸を叩くというより、乳首を刺激している様に感じた。
「それと重要なのは大腿だ。
どんなハードなトレーニングをしても、大腿はなかなか発達しない。
サッカーやってただけあって、この太さに見惚れてしまったよ。
ちょっと立ってみてくれないか?」
スバルが腿を触りながら言う。
「うっす!」学生時代に戻って、返事した。
「この発達は大したモンだ。」
豆だらけの指が大腿の前と後ろを揉みほぐす。
ヨウは昔の癖で、胸を張り両手を後ろで組んだ。
スバルの手が徐々に上がり、尻に達した。
「ヨウはいつもこんなモンを、ケツに仕込んでいるのか?」
突然呼び捨てにされ、ディルドを押し込まれた。
「うっす!いや、今日が初めてっす!」
顔が苦悶で歪む。
「こんな爽やかな面してるのに、淫乱な奴だな!
扱き甲斐があんな!」
スバルは更にディルドを押し込んできた。
バランスを崩し、蹌踉けてしまう。
「誰が動いて良いと言った!
気をつけの姿勢だ!」
スバルの鉄拳が頬に飛ぶ。
揺れた顔から汗が飛び散った。
「うっ、うっす!」
肩幅に両足を開き、踏ん張る。
スバルはタオルを毟り取ると、下からヨウを見詰めた。
「お前もパイパンか!
飛んだド変態だ!
絶対に動くな。」
先輩の命令は体育会では絶対だ。
「うっす!」ヨウは顎を上げ、胸を張る。
開いた口がマラを頬張った。
掌がぐいぐいディルドを押し込んでくる。
『グチュ、グチュ!』
卑猥な音がサウナ室に大きく響く。
その時、重い扉が一気に開いた。
 
「ヨウ、いつまで入っているんだよ!」
中に入ったイオリは呆然と二人を眺める。
「な、何してるの?」
口を衝いた質問は愚問だった。
咄嗟に離れたスバルは弾みですっ転んだ。
勃起したペニスを手で隠すが、亀頭がはみ出ていた。
「スバルさん、これってマズくない?」
イオリは思い切り蔑んだ視線で、スバルを見下ろす。
こうしてイオリは新しい玩具を手に入れた。
 
 
(完)
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