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Chapter1(イオリとヨウ編)
Chapter1-⑥【口笛】
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「では、先にイオリ君、やってみてもらえますか?」
スバルは起き上がると、ポロシャツの裾を直す。
イオリはベンチに横たわり、バーを握る。
それを何回か上げ下げした。
「はい、結構です。
次はヨウ君、お願いします。」
スバルが素早くベンチを拭く。
ヨウは何か言いたげに、イオリを見た。
「ウェイト付いてないから、楽勝だったよ。」
視線の真意に気付かない振りをする。
「そ、そうか。」
覚悟を決めたヨウが寝そべった。
『あっ!』思わず出そうになった声を飲み込む。
スパッツに勃起したペニスが露骨に浮かび出ていた。
メモを書く振りをして、スバルを盗み見る。
喉仏が動くのを見逃さなかった。
「次回は脚のトレーニングになります。
本日はお疲れ様でした。」
スバルが爽やかな笑顔で見送ってくれた。
「もう少しやっていく?」
二人きりになり、聞いてみる。
「今日はもう止めないか?」
ヨウが左右を見回す。
「どうして?覚えている内に、復習した方がいいと思うけど。」
そんな気持ちを無視して、ベンチへ向かう。
「やっぱランパン穿いてないと、落ち着かないんだ。」
ヨウは羞恥に顔を赤らめ、タオルで股間を隠す。
「別に気にすることないよ。
スバルさんだって、あんな大胆なウエアを着てたじゃん。
マッチョは皆、見せたがりなんだよ。」
無邪気を装って、説得を試みる。
「それにさ、勃起してトレーニングするって、スリルがない?」
深層にある欲求に訴えた。
「ああ、そうなんだ。
ドキドキする反面、興奮しちゃうんだよな。」
股間の前のタオルがゆっくりと下りる。
弓なりに勃起した亀頭部分から、薄く先走りが溢れていた。
淫らな液を舐めたい衝動に駆られる。
「スゲェ、エロいよ。
じゃあ、もうひと頑張りしよう!」
露出癖の芽を見出し、冷静さを保つのに苦労した。
「俺さ、ビルダー目指すぞ!」
帰り道、ヨウが突然宣言した。
「ヨウは骨太だから、いい線いくんじゃない。」
イオリはニコニコしながら賛同する。
同時にちょっとした悪戯が閃いた。
口笛を吹きながら、家路を急ぐ。
「ロスのビルダーに聞いた話なんだけど。
どうして試合中にキンタマ握るか知ってる?」
アパートに着き、イオリは質問する。
「そんなの常識だぜ。
ビビった時に、気合い入れるためさ。」
ヨウが自信満々に答えた。
「良く知ってるね!
それを応用して、ビルダーは筋トレ前にキンタマを縛るんだ。
鬱血する事によって、集中力が高められるらしいよ。」
適当な理屈を言う。
「マジか?ビルダーって、皆そんな事をしているのか?」
輝いた瞳に疑っている様子はない。
「ああ。ただ普段からしてないと、効果が薄いんだって。」
流石に嘘っぽいと、吹き出しそうになる。
「でもさ、普段からとなると、小便の時に困るな。」
すっかり信じ込んだ様だ。
「だから専用のトレーニング用のリングがあるんだ。
ロスで貰ったのがあるから、付けてみる?」
引き出しからリングを取り出す。
幅があり、重量感たっぷりだ。
「こんなちっこい隙間じゃ、チンポが入らないぞ。」
当然の感想だ。
「ちゃんと大丈夫な様に出来ているんだ。
これ蝶番で開く仕組みになっているから。」
ネジを外すと、C型に開いたリングを差し出す。
「おおっ!これなら簡単に嵌まるな。」
ヨウは嬉々として、睾丸の根元に装着した。
イオリは六角を使って、ネジを固定する。
「かなり締め付けるんだな。
しかもスゲェ重いぜ。」
窮屈になったペニスは見る見る固さを増していく。
「締め付けないと、効き目ないからね。
途中で外しちゃうと効果がなくなるから、六角はイオリが預かっておくよ。
これでビルダーへ一歩前進だ!」
ウインクし、六角を引き出しに仕舞った。
(つづく)
スバルは起き上がると、ポロシャツの裾を直す。
イオリはベンチに横たわり、バーを握る。
それを何回か上げ下げした。
「はい、結構です。
次はヨウ君、お願いします。」
スバルが素早くベンチを拭く。
ヨウは何か言いたげに、イオリを見た。
「ウェイト付いてないから、楽勝だったよ。」
視線の真意に気付かない振りをする。
「そ、そうか。」
覚悟を決めたヨウが寝そべった。
『あっ!』思わず出そうになった声を飲み込む。
スパッツに勃起したペニスが露骨に浮かび出ていた。
メモを書く振りをして、スバルを盗み見る。
喉仏が動くのを見逃さなかった。
「次回は脚のトレーニングになります。
本日はお疲れ様でした。」
スバルが爽やかな笑顔で見送ってくれた。
「もう少しやっていく?」
二人きりになり、聞いてみる。
「今日はもう止めないか?」
ヨウが左右を見回す。
「どうして?覚えている内に、復習した方がいいと思うけど。」
そんな気持ちを無視して、ベンチへ向かう。
「やっぱランパン穿いてないと、落ち着かないんだ。」
ヨウは羞恥に顔を赤らめ、タオルで股間を隠す。
「別に気にすることないよ。
スバルさんだって、あんな大胆なウエアを着てたじゃん。
マッチョは皆、見せたがりなんだよ。」
無邪気を装って、説得を試みる。
「それにさ、勃起してトレーニングするって、スリルがない?」
深層にある欲求に訴えた。
「ああ、そうなんだ。
ドキドキする反面、興奮しちゃうんだよな。」
股間の前のタオルがゆっくりと下りる。
弓なりに勃起した亀頭部分から、薄く先走りが溢れていた。
淫らな液を舐めたい衝動に駆られる。
「スゲェ、エロいよ。
じゃあ、もうひと頑張りしよう!」
露出癖の芽を見出し、冷静さを保つのに苦労した。
「俺さ、ビルダー目指すぞ!」
帰り道、ヨウが突然宣言した。
「ヨウは骨太だから、いい線いくんじゃない。」
イオリはニコニコしながら賛同する。
同時にちょっとした悪戯が閃いた。
口笛を吹きながら、家路を急ぐ。
「ロスのビルダーに聞いた話なんだけど。
どうして試合中にキンタマ握るか知ってる?」
アパートに着き、イオリは質問する。
「そんなの常識だぜ。
ビビった時に、気合い入れるためさ。」
ヨウが自信満々に答えた。
「良く知ってるね!
それを応用して、ビルダーは筋トレ前にキンタマを縛るんだ。
鬱血する事によって、集中力が高められるらしいよ。」
適当な理屈を言う。
「マジか?ビルダーって、皆そんな事をしているのか?」
輝いた瞳に疑っている様子はない。
「ああ。ただ普段からしてないと、効果が薄いんだって。」
流石に嘘っぽいと、吹き出しそうになる。
「でもさ、普段からとなると、小便の時に困るな。」
すっかり信じ込んだ様だ。
「だから専用のトレーニング用のリングがあるんだ。
ロスで貰ったのがあるから、付けてみる?」
引き出しからリングを取り出す。
幅があり、重量感たっぷりだ。
「こんなちっこい隙間じゃ、チンポが入らないぞ。」
当然の感想だ。
「ちゃんと大丈夫な様に出来ているんだ。
これ蝶番で開く仕組みになっているから。」
ネジを外すと、C型に開いたリングを差し出す。
「おおっ!これなら簡単に嵌まるな。」
ヨウは嬉々として、睾丸の根元に装着した。
イオリは六角を使って、ネジを固定する。
「かなり締め付けるんだな。
しかもスゲェ重いぜ。」
窮屈になったペニスは見る見る固さを増していく。
「締め付けないと、効き目ないからね。
途中で外しちゃうと効果がなくなるから、六角はイオリが預かっておくよ。
これでビルダーへ一歩前進だ!」
ウインクし、六角を引き出しに仕舞った。
(つづく)
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