【悲報】みんながボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~

ペロりねった

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3.喜多村本家に居候

99.ハレンチ水着カーニバル

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「タンポポちゃん、こっち来て」
「なによ?」
「ほらこれ、似合うよ?」
「ま、まあまあ、ね?」

「アリサちゃん、こっちこっち」
「なに?」
「ほらほら、これ、ウサギさんのシャツ、似合うよ~」
「そ、そう?」
「マナちゃん、これこれ。可愛い~クマさん」
「……うん」

 よし! つかみはオッケー。

「夏用に皆のシャツを買うよ~。いいのあったら言ってね?」
「しょうがないわね~」
「ハイソなわたしに合うの、さがす」
「さがす……」
「うん、さがしてさがして」

 これで良し! と思ってたらミヤビ様が水着を抱えて走りよってくる。

 走らないでくださ~い!

「そなた、これはどうじゃ?」
「あ……いい、ですね?」
「そうじゃろう、そうじゃろう」

 自慢げにかかげる水着は隠す布が小さすぎるよ。買い物カゴにれたヤツはあとで返しておこう……。それより皆はどうかな?

「キューティー・ピンクが最高ね?」
「スカイが可愛いサイコー!」
「レモン……」

 ま、まあ順調、かな?

「そなた、これ、これ。これじゃ!」
「ミヤビ様、お静かに」

 それと走っちゃダメッダメ。

「わ、分かっておる。それでこれはどうじゃ?」
「あ~、いいんじゃないです、か?」
「そうじゃろう、そうじゃろう」
「でも……露出ろしゅつが多くないです、か?」
「かまわん、かまわん」

 いや、ボクがかまうんですけど~。持ってきたビキニは露出ろしゅつが多いというより露出ろしゅつのみ。

 前の布は透かしあみみ、後ろはヒモにレースのひらひら。局部きょくぶを申し訳程度にかくすにとどまっている……。

 ブイアイオー除毛しないと穿けないじゃない。ブラも先っちょしか隠されない。

「自宅プールでしか、こんなの着けられませんよ?」
「皆に見せつけてやればよい」
「いやですよ、そんなの~」

 そんなことしたら、またヌルヌルされるよ。しかも陽の下で不特定多数に。タマちゃんの妄想が現実になっちゃう。

「では、プライベートビーチなら構わぬな?」
「……え”っ?」

 まさか……プライベートビーチをお持ちで?

「瀬戸内海に無人島があっての~、そこならば身内しか来ぬ。今年は楽しい夏になりそうじゃ」
「あ、ちょっと……」

 すけすけスリングビキニを買い物カゴに放りこんで、また水着コーナーへ向かってく。

 どれだけ着せたいんだ? 払うのボク(の主人マキナ)だけど……。

「みんな決まった?」
「私はこれ。キューティー・ピンクのシャツ」
「キューティー・スカイの」
「レモンの……」

「あ、はい。カゴに容れて~。他に欲しいのない?」
「う~、またさがす」
「そうね~、もうちょっと見てみる」
「さがす」

「うん、もっと選んでいて。ボクは水着を見てくるから──」
「「水着?!」」
「えっ? うん、夏が来る前に見とこうかと思って……」

「それを早く言いなさいよ!」
「そうそう」
「うん」
「いや、見るだけだから、ね?」

 見ると言いつつ今のうちに無難なヤツを確保しておかないと、なに着せられるか分かんないからね。

「みんな、キョウの水着選びをするわよ!」
「やるやる!」
「みずぎ……むふ」
「ああ、ちょっと……」

 皆がそろって水着コーナーへ向かっていく。肌着選びしてりゃいいのに~。まあ、女児が選ぶなら大丈夫か……。

「そなたら、これはどうじゃ?」
「ミヤビ様、これは、これは?」
「これ! これ」
「……これ!」

 様子をのぞいてみると、なんか意気投合して露出度の高さやエロさを競ってる。

「あの~みんな、普通﹅﹅の人がいるところで着れるのにしてね?」
「ミヤビ様がプレイメイトのビーチに連れてってくれるから裸でも大丈夫だって」

 いや、それはプライベートの間違いだよ、タンポポちゃん。そんなところに行ったら、ボクがプレイメイトにされちゃう。

「どれだけ食いこませても大丈夫」

 痛いんだよ? 食い込ませると。

「ヒモ……スケスケ……」

 うん、スケスケだと着ないのと一緒だね?

「いや、ボクは行けない、かもよ、プライベートビーチ」

「「ええ~っ?」」
「キョウも行く」
「そなたは、妻に決定じゃ。主人について来るのは当然じゃぞ?」
「「そうそう」」
「……そう」

「言うこと聞かないと、またヌルヌルにするわよ?」
「言うこと聞いてもヌルヌルする」
「する……ヌルヌル」
「なんじゃ、ヌルヌルとは?」
「あ、あ、ダメ」

 とっさにタンポポちゃんの口押えた。でもアリサちゃんやマナちゃんに手が回らない……。

「お風呂でヌルヌル遊び」
「気持ちよかった」
「な、なんじゃと~!!」
「ミヤビ様、声、声!」声が大きいです。

「おおっと! 少年Kのプライベートは、お風呂で幼女たちとヌルヌルするびっちだった~! 見かけによらずゆるゆる男子と判明しました~!」

 どこからいて出た、サガラ。

「皆さん! そんな少年Kの脱ぎたて肌着と服を、当番組が確保しましたよ~。スタジオで公開します! お楽しみに♪」

 人の着衣で商売するな~!
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