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3.喜多村本家に居候
71.おままごと系・就寝編
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「キョウはそこに立って」
タンポポちゃんはベッドに立ってボクのキャミソールを脱がそうと躍起になる。
ボクは視線でサキちゃんに「なんとかして?」と救援を要請する。
「ヒィッ……折角だし……付き合って……やれ」
そのサキちゃんは、口元を右手でおおって左手をお腹に、笑いを堪えている。
折角って何? 人ごとだと思って~。
ボクは仕方なく脱がしやすく両手をあげたり頭を傾ける。
「気が利くじゃない」と上機嫌のタンポポちゃん。
アリサちゃんもベッドに上がって一緒に脱がしてくる。
その陰でミナちゃんがショーツを引っ張り脱がそうとする。
「ちょ、ミナちゃん? 下はやめて。サキちゃん、止めてよ」
「〝魚心あれば水心〟というじゃろう? 付き合ってやれ」
それ違う。『毒を食らわば皿まで』が近いよ?
もう、好きにして。
「タンポポちゃん……カーテンを締めて部屋を暗くして……」
「もう面倒くさいわね。暗くしたら見えないじゃない」
「暗くしないなら、ボクは帰る」
「……しょうがないわね。ちょっと待って」
タンポポちゃんは、この部屋本来のドアまで行ってコントロールパネルをいじる。
すると、カーテンが締まって一気に部屋が暗くなる。
マナちゃんへの抵抗を緩めると、ショーツが脱がされていく。
ボクは両手で顔をおおって恥ずかしさに堪えた。
「なあ~んだ。私たちと変わらないね?」
「う~ん、がっかり」
タンポポちゃんとアリサちゃんは、ボクの身体を洗いざらい見てそう言う。
君たちね~、見たがったワリに失望するの早いよ?
タンポポちゃんの年代なら男は女から作られたって教わったでしょう。
男と女の性差はほぼ無いって、これから教わって姿が近いって分かるから。
マナちゃん、アリサちゃんはこれからだろうけど
そうして小学二年から八年かけ男とは何か、その扱いを覚えて、女の欲望と折り合いを付けていく。
それを乗り越えてやっと高校で男と出会うのが普通なんだよ?
まあ、高校に出て来ない男もいるけど。
「さあ、満足したじゃろう? 昼寝の時間じゃ」
「そ、そうね。じゃあ寝ましょうか」
「うん……寝る」
「うん、寝よう」
サキちゃんの言葉に皆が合意する。
ゴメンね、がっかりさせて。でも、ショーツは返してね?
「わしは、帰る。キョウよ、皆を頼む」とサキちゃんはタンポポちゃんの部屋へ戻って帰っていく。
寝るのは決定したけど、ボクの隣は誰かで揉めた。
ボクはベッドの中央で横になって、その成り行きを見守る。
「確か、父さんの上に母さんが乗ってたのよね~?」
「知らない……」
「そう? 裸で寝てたのしか知らない」
また変な方向で幼女たちが話し合う。
「キョウは知ってるんでしょ? マキナおばさんの妻なんでしょ? 教えなさいよ」
「さあ? マキナがすべてしてるから知らない」
半分そうだ、間違いじゃない。
はぐらかして答えていたら口数が少なくなって……。本当に眠くなってきた。早々に話合いから離脱したマナちゃんは左で横になり抱きついている。
子供って体温が高い。添い寝されるとぽかぽかする。その温かさが眠気を誘う。
そして、ミルクのような匂いがして安らぐ。
結局、右にアリサちゃんが、左にマナちゃん。ボクの上にタンポポちゃんが眠る。
マナちゃんが左にいるので配置はすぐ決まったみたいだけど。
横になると、皆お眠の時間だったので本当に眠ってしまった。
「……さま……くだ……」
誰か呼んでる?
「──キョウ様、起きてください……」
気づいたらメイドさんに起こされてる。
お約束をやらかした……。ドア近くに護衛も付いてきて覗いてる。
ボクが見つからないメイドさんは護衛の二人に聴き、ボクを捜して本館にたどり着いたようだ。
だけど、近寄らないで声をかけている。睦ごとのあととか思われてないよね?
寝ぼけ眼で急いでキャミソールをたぐり寄せて着ける。
「キョウ様ってビッチっていうか、誑しですね?」
「誑し込んだつもり、ないけど?」
「ベッドの有り様を見てそう言えます?」
「…………」
返答に困る。確かにショーツ一枚で半裸の皆と寝てたら、ね?
「サキちゃんって子が、やれって」
まあ言い訳にしかならないけど言っておく。
「我々は戻りますから、マキナ様が居ないからって羽目を外さないでください」
「いや、羽目を外すも何も、何もしてないからね?」
「分かってますって、分かってます」
黙ってますから、って返っていった。
本当に誤解だからね~?
のろのろ、起きた子たちには、お風呂~とねだられる。でも、その時間が無くなってる。
「食事になったから、またね──」
「食べたら一緒よ、お風呂」
またの機会にと思ったけど……食後に決まった。
「はいはい」
「はいは、一回」
「あ、はい」と返事し直す。親はちゃんと教育してるようですね。
身なりを調えてタンポポちゃんの部屋に戻ると食事が用意されていた。
タンポポちゃんはベッドに立ってボクのキャミソールを脱がそうと躍起になる。
ボクは視線でサキちゃんに「なんとかして?」と救援を要請する。
「ヒィッ……折角だし……付き合って……やれ」
そのサキちゃんは、口元を右手でおおって左手をお腹に、笑いを堪えている。
折角って何? 人ごとだと思って~。
ボクは仕方なく脱がしやすく両手をあげたり頭を傾ける。
「気が利くじゃない」と上機嫌のタンポポちゃん。
アリサちゃんもベッドに上がって一緒に脱がしてくる。
その陰でミナちゃんがショーツを引っ張り脱がそうとする。
「ちょ、ミナちゃん? 下はやめて。サキちゃん、止めてよ」
「〝魚心あれば水心〟というじゃろう? 付き合ってやれ」
それ違う。『毒を食らわば皿まで』が近いよ?
もう、好きにして。
「タンポポちゃん……カーテンを締めて部屋を暗くして……」
「もう面倒くさいわね。暗くしたら見えないじゃない」
「暗くしないなら、ボクは帰る」
「……しょうがないわね。ちょっと待って」
タンポポちゃんは、この部屋本来のドアまで行ってコントロールパネルをいじる。
すると、カーテンが締まって一気に部屋が暗くなる。
マナちゃんへの抵抗を緩めると、ショーツが脱がされていく。
ボクは両手で顔をおおって恥ずかしさに堪えた。
「なあ~んだ。私たちと変わらないね?」
「う~ん、がっかり」
タンポポちゃんとアリサちゃんは、ボクの身体を洗いざらい見てそう言う。
君たちね~、見たがったワリに失望するの早いよ?
タンポポちゃんの年代なら男は女から作られたって教わったでしょう。
男と女の性差はほぼ無いって、これから教わって姿が近いって分かるから。
マナちゃん、アリサちゃんはこれからだろうけど
そうして小学二年から八年かけ男とは何か、その扱いを覚えて、女の欲望と折り合いを付けていく。
それを乗り越えてやっと高校で男と出会うのが普通なんだよ?
まあ、高校に出て来ない男もいるけど。
「さあ、満足したじゃろう? 昼寝の時間じゃ」
「そ、そうね。じゃあ寝ましょうか」
「うん……寝る」
「うん、寝よう」
サキちゃんの言葉に皆が合意する。
ゴメンね、がっかりさせて。でも、ショーツは返してね?
「わしは、帰る。キョウよ、皆を頼む」とサキちゃんはタンポポちゃんの部屋へ戻って帰っていく。
寝るのは決定したけど、ボクの隣は誰かで揉めた。
ボクはベッドの中央で横になって、その成り行きを見守る。
「確か、父さんの上に母さんが乗ってたのよね~?」
「知らない……」
「そう? 裸で寝てたのしか知らない」
また変な方向で幼女たちが話し合う。
「キョウは知ってるんでしょ? マキナおばさんの妻なんでしょ? 教えなさいよ」
「さあ? マキナがすべてしてるから知らない」
半分そうだ、間違いじゃない。
はぐらかして答えていたら口数が少なくなって……。本当に眠くなってきた。早々に話合いから離脱したマナちゃんは左で横になり抱きついている。
子供って体温が高い。添い寝されるとぽかぽかする。その温かさが眠気を誘う。
そして、ミルクのような匂いがして安らぐ。
結局、右にアリサちゃんが、左にマナちゃん。ボクの上にタンポポちゃんが眠る。
マナちゃんが左にいるので配置はすぐ決まったみたいだけど。
横になると、皆お眠の時間だったので本当に眠ってしまった。
「……さま……くだ……」
誰か呼んでる?
「──キョウ様、起きてください……」
気づいたらメイドさんに起こされてる。
お約束をやらかした……。ドア近くに護衛も付いてきて覗いてる。
ボクが見つからないメイドさんは護衛の二人に聴き、ボクを捜して本館にたどり着いたようだ。
だけど、近寄らないで声をかけている。睦ごとのあととか思われてないよね?
寝ぼけ眼で急いでキャミソールをたぐり寄せて着ける。
「キョウ様ってビッチっていうか、誑しですね?」
「誑し込んだつもり、ないけど?」
「ベッドの有り様を見てそう言えます?」
「…………」
返答に困る。確かにショーツ一枚で半裸の皆と寝てたら、ね?
「サキちゃんって子が、やれって」
まあ言い訳にしかならないけど言っておく。
「我々は戻りますから、マキナ様が居ないからって羽目を外さないでください」
「いや、羽目を外すも何も、何もしてないからね?」
「分かってますって、分かってます」
黙ってますから、って返っていった。
本当に誤解だからね~?
のろのろ、起きた子たちには、お風呂~とねだられる。でも、その時間が無くなってる。
「食事になったから、またね──」
「食べたら一緒よ、お風呂」
またの機会にと思ったけど……食後に決まった。
「はいはい」
「はいは、一回」
「あ、はい」と返事し直す。親はちゃんと教育してるようですね。
身なりを調えてタンポポちゃんの部屋に戻ると食事が用意されていた。
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