【悲報】みんながボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~

ペロりねった

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2.新居からの新生活

26.マキナの会社で清掃作業

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 マキナの会社で作業員に間違われ着替えていたらケイト先輩が現れた。

 先輩は、ここで働いているらしい。

「で、作業ってなんです?」

「普通に清掃とゴミ収集。あと備品の交換がたまにある」

 ケイト先輩は、作業経験がかなり長そうだ。作業内容を聞くとチビのボクでもできそう。

 誰がチビだ。やかましいわ!

「な、何?」

「いえ、なんでもありません」

 おっと、自虐じぎゃくみが、つい口からほとばしっていたっぽい。

「いや、初めは似てると思って。でも、お前が居るはずないと思って……つい」

 じっくり確認してました、と先輩にあやまられて話がもどる。

 何だろうな~と思うけど、確かに確かめようとするか~……するかな?

 そう思うなら確認は、着替えたあとにしませんかね~。

 ほら、こちらも凝視ぎょうしされてて恥ずかしがれないじゃん。

 恥ずかしがると余計に羞恥しゅうちしんにくるからね。

 今日はマキナの好みでヒモとカップつきキャミソールを着けていたのですよ。

 そんな姿で学校に送り出す旦那マキナもどうかと思うけど、着けるのに抵抗がなくなったボクもどうかしてますね。

 思い出させないでください。まさに穴があったら入りたい……。って言うか、

「もう忘れてください」お願いします。

「スマン」

 また謝られて気まずいまま、もう二人のおばちゃんと作業にかかった。

 清掃道具をそろえた作業カートをいて各階を回って行く。

 モップを押してき掃除、ゴミ箱に残った書類は周りの人に確認してもらってからシュレッダーにかけて集積袋に回収する。

 机の上は絶対さわるなと念押しされる。まあ、乱雑らんざつみ上がった机様は片付けたくなるけどね。

 かねてより仕事はしたかったので、楽しく清掃に入る。男のバイトって、基本ないんだよね。

 ケイト先輩と作業していると行く先々で嘲笑ちょうしょう揶揄やゆする声がかれた。

「ついに子供を働かせてる」とか「うちはブラックがきわまってる」とか。

 まれにボクを見て固まっている人がいたり。たぶん、前に訪れた時に会った人かな?

 すれ違う際にお辞儀じぎしておく。


 周りの雑音は無視して清掃したりゴミを集めを続け……。やっと、マキナの所に行き着いた。

 休憩きゅうけいスペースで休む人たちにまた揶揄やゆされているみたいだが、心ある人はたしなめていた。

 あの人は、会ってる人かな?

 数人集めて講話こうわしているようなマキナの席に行き、こそこそゴミを片付けているとクスクスわらわれる。

 またボクを子供だと思ってるんだろう。

 作業するボクを一瞥いちべつし「やめろ」と言いつつ微笑みをらすマキナがいる。

「課長さん、ゴミはこれだけですか?」

「ああ」と威厳いげんたっぷりに答えるマキナがボクを見て固まった。

「ちょっと待て」と話を止め、集めた人たちを置き去りにボクの腕をつかみ隅っこに連れて行く。

「お前、ここで何やってる?」

「清掃です、課長さん」

 胸に|下げた屋と記されたIDをマキナに示す。

「まだ代理だ、それより──」

 清掃員をしている理由を問い詰めてくる、が待たせてる人たちが困惑こんわくしてますよ?

「暇だったので」会いに来たら、なぜかこんなことに……と言い訳しておく。興味本位で来たことは言わなくていいよね。

「うちのセキュリティはザルか……」

 マキナが携帯端末をポケットから出して確認していくと、頭を抱えている。

 その手の端末をこっそりのぞくと地図上に字幕スーパーで表示されたログ? がずらずら~とつらねられていた。

 まあ、セキュリティ的な問題はめないであげて。

「男とバレないように早く帰りなさい。暗くならない内に」

「分かりました。マキナ、帰りは遅いですか?」

「ここで、マキナは止せ」と頬を染めるマキナは、おそくなるだろうと返した。

 無事マキナのところもゴミ回収を済ませて戻るとケイト先輩が心配してくる。

「ゴミのチェックをされただけです」

「そうか? そうは見えなかったぞ」

「さあ次、行きましょう」と誤魔化すよう次へ話を振る。

「お、おう」

 先輩によると残りは会議室と秘書室・社長室を片付けると終わりだそうだ。
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