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2.新居からの新生活
22.婦夫の営みを陳述する
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【ご注意】
本話の冒頭に、蒼屋キョウ(主人公)が婦夫の秘めごとを陳述します。ご注意ください。
「ええっと……その、お風呂に一緒に入って身体を洗ってくれました……」
クラスでの話を引きずって、お風呂の話から始めたけどちょっと唐突だったか、かなりの人がプルプルしだした。
婦夫の協同作業の一番ハードル低いのってそれだと思うんだ。子供のころは、母親に入れてもらってたんだし。
「続けて」
「その……主人は、恥ずかしい下着がお好みのようで、その……」
「赤い下着ですか?」
先生が、ピンポイントで指摘した。
「はい。それを着けて寝室に来いと言われました」
「皆さん、赤い色は女性を情欲に導きます。赤い照明もそうです。そういう状況では覚悟していてください。下着を脱がせていくのも高めるのに一役かいます。続けて」
解説、ありがとうございます。まだ続けますか……。
「部屋に入るとベッドに導かれ、身体を横たえると、その脱がされていって……」
皆のプルプルが最高潮なんですけど、大丈夫かな~?
「ご主人は、脱がせる人ですね。脱ぐよう言って眺めるのを好きな人もいます。続けて」
「えっと……その身体を愛撫されて、その至るところを」
「女性も高めるのに努めているのです。普段、触れない場所に触れることで、あなたの未知を解き明かして行くと脳が悦ぶのです」
「吐息が荒くなって、その……たぶん体液を飲まされました」
「それは、男性の性欲が女性に握られているからです。女性の準備が整わなければ男は高まらないのです──」
その点については、女性側で教えられているはず。ですので身を委ねていれば良い、と解説する先生。
「──旧男性の悪いところが改善されましたが、反してそれを悪用する女性が現れました。嘆かわしいです」
見知らぬ女性からの飲み物などは飲まないように、と先生は付け加える。
「えっと、そうすると身体が熱くなって目の前の主人が愛おしくなって……夢中で……サクセスしました」
「微笑ましいですね。精液と精子の出し分けはできましたか?」
「はい、たぶん」
初めてはできたと思うんだけど、そのあとは頭がしびれていて自信がなく分からないので黙っておく。
昨晩は、婚姻が成立していて気が緩んでいたし、観覧車や海を見たことで高ぶっていたのか出してました。
「必要でないのに精子は出さないように。搾精の義務もありますし、女性の卵子の準備ができていないとムダになってしまいますからね」
不必要なら精液のみにしておきましょう、と。
四期か二期の排卵期には分かりますから、精子を望まれればその限りではない、と言う。
「それで、睦みあった感想はどうですか?」
「はい。こんな幸せがあったんだと知りました。結婚して良かった、幸せだと感じました」
「そうですね。今は法規や公的援助があり、昔よりは結婚生活を維持しやすくなっています。皆さん、同居しなくても婚姻を検討してみてください。今日はこれまでとしましょう」
「蒼屋くん、ありがとう」と言って先生は、きれいに授業を締めた態ですけど、部屋の男子は顔を真っ赤にする者、物理的に真っ赤になっている者で溢《あふ》れていますよ。
また、死屍累々です。
ほとんどの男子は残る内、待機室から死力を振り絞るように五時限に向かう男子たちが幾らかいる。
それを見ながら、先生に姉妹婚についての不安を告白してみた。まだ他の二人とは会えていないけど。
「お相手は姉妹ですか……。一人ひとりと向き合えば大丈夫」
そう無碍にされないと思いますよ、と応援してもらった。
姉妹婚は、ごく普通に行われており、他人たちで婚姻を共有するよりは安定して維持されると言う。
生垣先生は、遠い目をしてボクを見ていた。これが好々爺と言う風貌だろうか。
ボクもクラスの男子とホームルームに戻る。女子たちも体育が終わって教室で着替えていた。
着替え終わったのを確認して教室に入り席に着こうとして……。
「うっ……」
席に向かうはずだったんだけど、教室のえも言えぬ匂いを嗅いでたじろいだ。
運動あとで女の匂いが教室中に充満していて立ち止まる。
※注)精液と精子の出し分け:解説のとおり精液のみと、精子と精液の混ざったものとに意識して出し分けできるように調整されていますが、その訓練は必要。飲酒時や就寝時はその限りではない。
※注)四期か二期の排卵期:この世界の女性に月経は存在せず、月の憂うつから解放されている。年に四期か二期、到来した卵子育成時期に男性の精液によって成育、排卵を誘発します。
来るべき時のため、やはり子作りの予行演習としての性行は必要のようです。
本話の冒頭に、蒼屋キョウ(主人公)が婦夫の秘めごとを陳述します。ご注意ください。
「ええっと……その、お風呂に一緒に入って身体を洗ってくれました……」
クラスでの話を引きずって、お風呂の話から始めたけどちょっと唐突だったか、かなりの人がプルプルしだした。
婦夫の協同作業の一番ハードル低いのってそれだと思うんだ。子供のころは、母親に入れてもらってたんだし。
「続けて」
「その……主人は、恥ずかしい下着がお好みのようで、その……」
「赤い下着ですか?」
先生が、ピンポイントで指摘した。
「はい。それを着けて寝室に来いと言われました」
「皆さん、赤い色は女性を情欲に導きます。赤い照明もそうです。そういう状況では覚悟していてください。下着を脱がせていくのも高めるのに一役かいます。続けて」
解説、ありがとうございます。まだ続けますか……。
「部屋に入るとベッドに導かれ、身体を横たえると、その脱がされていって……」
皆のプルプルが最高潮なんですけど、大丈夫かな~?
「ご主人は、脱がせる人ですね。脱ぐよう言って眺めるのを好きな人もいます。続けて」
「えっと……その身体を愛撫されて、その至るところを」
「女性も高めるのに努めているのです。普段、触れない場所に触れることで、あなたの未知を解き明かして行くと脳が悦ぶのです」
「吐息が荒くなって、その……たぶん体液を飲まされました」
「それは、男性の性欲が女性に握られているからです。女性の準備が整わなければ男は高まらないのです──」
その点については、女性側で教えられているはず。ですので身を委ねていれば良い、と解説する先生。
「──旧男性の悪いところが改善されましたが、反してそれを悪用する女性が現れました。嘆かわしいです」
見知らぬ女性からの飲み物などは飲まないように、と先生は付け加える。
「えっと、そうすると身体が熱くなって目の前の主人が愛おしくなって……夢中で……サクセスしました」
「微笑ましいですね。精液と精子の出し分けはできましたか?」
「はい、たぶん」
初めてはできたと思うんだけど、そのあとは頭がしびれていて自信がなく分からないので黙っておく。
昨晩は、婚姻が成立していて気が緩んでいたし、観覧車や海を見たことで高ぶっていたのか出してました。
「必要でないのに精子は出さないように。搾精の義務もありますし、女性の卵子の準備ができていないとムダになってしまいますからね」
不必要なら精液のみにしておきましょう、と。
四期か二期の排卵期には分かりますから、精子を望まれればその限りではない、と言う。
「それで、睦みあった感想はどうですか?」
「はい。こんな幸せがあったんだと知りました。結婚して良かった、幸せだと感じました」
「そうですね。今は法規や公的援助があり、昔よりは結婚生活を維持しやすくなっています。皆さん、同居しなくても婚姻を検討してみてください。今日はこれまでとしましょう」
「蒼屋くん、ありがとう」と言って先生は、きれいに授業を締めた態ですけど、部屋の男子は顔を真っ赤にする者、物理的に真っ赤になっている者で溢《あふ》れていますよ。
また、死屍累々です。
ほとんどの男子は残る内、待機室から死力を振り絞るように五時限に向かう男子たちが幾らかいる。
それを見ながら、先生に姉妹婚についての不安を告白してみた。まだ他の二人とは会えていないけど。
「お相手は姉妹ですか……。一人ひとりと向き合えば大丈夫」
そう無碍にされないと思いますよ、と応援してもらった。
姉妹婚は、ごく普通に行われており、他人たちで婚姻を共有するよりは安定して維持されると言う。
生垣先生は、遠い目をしてボクを見ていた。これが好々爺と言う風貌だろうか。
ボクもクラスの男子とホームルームに戻る。女子たちも体育が終わって教室で着替えていた。
着替え終わったのを確認して教室に入り席に着こうとして……。
「うっ……」
席に向かうはずだったんだけど、教室のえも言えぬ匂いを嗅いでたじろいだ。
運動あとで女の匂いが教室中に充満していて立ち止まる。
※注)精液と精子の出し分け:解説のとおり精液のみと、精子と精液の混ざったものとに意識して出し分けできるように調整されていますが、その訓練は必要。飲酒時や就寝時はその限りではない。
※注)四期か二期の排卵期:この世界の女性に月経は存在せず、月の憂うつから解放されている。年に四期か二期、到来した卵子育成時期に男性の精液によって成育、排卵を誘発します。
来るべき時のため、やはり子作りの予行演習としての性行は必要のようです。
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