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ケーキを食べながら昨日のできごとをかいつまんで話す。
途中、コブラが高知県出身という話が出て、店長が冗談で今度芋けんぴ特設コーナーを作ろうと言い出した。
高知県が芋けんぴで有名なんて知らなかった。
塩けんぴというのがおいしいそうだ。
食べ物の製造元を見て、地理を学ぶのも良いのかもしれない。
今度それでトリップ47の行き先を決めてみよう。
会話の中で思わぬ収穫を得た。
なかなか面接を行なわなかった店長も、雑談の中でコブラの性格を見極めていたようで、最後に履歴書を一読してから採用を決めてくれた。
かくしてコブラは大学だけでなく、バイトでも後輩となった。
翌日から早速コブラはバイトに入った。
オレも旅行を予定していた期間は丸々フリーになったので、一緒に入ることにした。
最初はこんな感じだったなぁとおどおどするコブラを見て懐かしくなった。
1年前のことなのに遠い昔のことのように思える。
あの頃は地元から外の世界に飛び出したばかりで、新しいことだらけでワクワクした。
コブラみたいに不安になる気持ちもわかるし、青春謳歌をすすめる先輩の気持ちもわかる。
大学生は本当に自由だ。
自分で取捨選択できる分、判断を誤る時もあるけど、それは周りの仲間が助けてくれる。
コブラにとっても自分がそういう存在になっていると嬉しい。
このバイトを選んで良かったと思ってもらえる時が来たら、万々歳だ。
5月4日に面接&採用されて、それから5日、6日と連続で仕事に入った。
毎日同じことを繰り返しているうちに、コブラも何をしたら良いのかは何となくわかってきたようだ。
いろんな仕事があるけど、基本的な作業は同じだ。
反復作業をしていたら、物覚えが悪くても体が自然と動くようになる。
コブラも思っていたより不安は取り除けたようで、「いらっしゃいませ」の声かけも積極的にできるようになっていた。
コブラの声にオレも後に続いて出入口に視線を向ける。
やってきたのは、ワッキーだった。
オレに気づくと片手を上げ、本が並ぶコーナーへと移動した。
途中、コブラが高知県出身という話が出て、店長が冗談で今度芋けんぴ特設コーナーを作ろうと言い出した。
高知県が芋けんぴで有名なんて知らなかった。
塩けんぴというのがおいしいそうだ。
食べ物の製造元を見て、地理を学ぶのも良いのかもしれない。
今度それでトリップ47の行き先を決めてみよう。
会話の中で思わぬ収穫を得た。
なかなか面接を行なわなかった店長も、雑談の中でコブラの性格を見極めていたようで、最後に履歴書を一読してから採用を決めてくれた。
かくしてコブラは大学だけでなく、バイトでも後輩となった。
翌日から早速コブラはバイトに入った。
オレも旅行を予定していた期間は丸々フリーになったので、一緒に入ることにした。
最初はこんな感じだったなぁとおどおどするコブラを見て懐かしくなった。
1年前のことなのに遠い昔のことのように思える。
あの頃は地元から外の世界に飛び出したばかりで、新しいことだらけでワクワクした。
コブラみたいに不安になる気持ちもわかるし、青春謳歌をすすめる先輩の気持ちもわかる。
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