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異動してきた当初、社員の前で挨拶をしている時に指に結婚指輪が付いていることは気がついた。
年齢も一回り以上離れているし、特に気にも留めていなかった。
しかし親しくなって一緒にいる時間が増えてくると、一緒にいて当たり前の感覚が芽生えてくるようになった。
困った時に助けてもらったことも後押ししたと思う。
極めつけは名方さんが単身赴任をしていることだった。
地方の支店にいた彼は、こちらに異動してきた際、奥さんを連れてきていなかった。
奥さんの職業は看護師で、師長を務めており、簡単に辞めることができないからという理由でとりあえずは単身赴任をすることに決めたようだった。
ゆくゆくは奥さんが辞めるか、こちらの病院に転職して一緒に住むことを考えていたらしい。
しかし軌道に乗る奥さんからなかなかそんな話は出てこなかった。
私をよく食事に誘う理由が、家で食事を作ってくれる人がおらず、自炊もしないからとわかってからは、普段のお礼として家で作ったおかずをタッパーに詰めて渡すようになった。
それが思いのほか好評で、翌週の休みには私の家に名方さんを招き入れていた。
1ヶ月に1回が隔週に1回になり、やがて1週間に1回になって、ついには毎週土日は私の家で食事をするのが当たり前になった。
土曜日にデートをして私の家で一泊してから日曜日の夕方に別れる。
一緒にいるうちに警戒心が薄れていき、しばらくしてから私たちの関係は職場にバレた。
年齢も一回り以上離れているし、特に気にも留めていなかった。
しかし親しくなって一緒にいる時間が増えてくると、一緒にいて当たり前の感覚が芽生えてくるようになった。
困った時に助けてもらったことも後押ししたと思う。
極めつけは名方さんが単身赴任をしていることだった。
地方の支店にいた彼は、こちらに異動してきた際、奥さんを連れてきていなかった。
奥さんの職業は看護師で、師長を務めており、簡単に辞めることができないからという理由でとりあえずは単身赴任をすることに決めたようだった。
ゆくゆくは奥さんが辞めるか、こちらの病院に転職して一緒に住むことを考えていたらしい。
しかし軌道に乗る奥さんからなかなかそんな話は出てこなかった。
私をよく食事に誘う理由が、家で食事を作ってくれる人がおらず、自炊もしないからとわかってからは、普段のお礼として家で作ったおかずをタッパーに詰めて渡すようになった。
それが思いのほか好評で、翌週の休みには私の家に名方さんを招き入れていた。
1ヶ月に1回が隔週に1回になり、やがて1週間に1回になって、ついには毎週土日は私の家で食事をするのが当たり前になった。
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