3 / 28
2
しおりを挟む
どれくらいの時間眠っていたか。
体が心地良さを覚えてきたところで、泣き声によって現実に引き戻された。
眠い目が一瞬だけパッと開く。
泣き声は私の横にあるベビーベッドから聞こえてくる。
また、だ。
数時間に1度、これによって私の睡眠は妨害される。
放置しようにも泣き声が大きすぎて耳につくし、あまりにも長いと近所から苦情が来るかもしれない。
小さい頃、裏に住む新婚夫婦の家から日夜赤ん坊の泣き声が漏れてきて、不快に感じていたことを思い出した。
疲れの取れない体を起こして赤ん坊に手を伸ばす。
抱き上げてもなかなか泣き止む気配はない。
那智と名づけたこの子は、1度泣き出すとしばらくは止まらない。
何を求めているのか瞬時にわかればこれもおさまるのだろうが、経験のない私には皆目検討がつかない。
他に頼る人がいれば気も楽になるだろうけど、私にはそんな人はいない。
親は2人とも亡くしていて、親類は疎遠になっているので頼れない。
辞めた職場の人には気まずすぎて話せない。
父親に当たるあの人は・・・。
ふと思い立ってカレンダーに目をやる。
那智を産んだのが2月だから、4ヶ月が経つ。
時間は16時を過ぎた頃。
今日は土曜日だから、仕事は休みのはずだ。
腕の中でようやく那智の泣き声がおさまってきたところで、私は電話を取った。
体が心地良さを覚えてきたところで、泣き声によって現実に引き戻された。
眠い目が一瞬だけパッと開く。
泣き声は私の横にあるベビーベッドから聞こえてくる。
また、だ。
数時間に1度、これによって私の睡眠は妨害される。
放置しようにも泣き声が大きすぎて耳につくし、あまりにも長いと近所から苦情が来るかもしれない。
小さい頃、裏に住む新婚夫婦の家から日夜赤ん坊の泣き声が漏れてきて、不快に感じていたことを思い出した。
疲れの取れない体を起こして赤ん坊に手を伸ばす。
抱き上げてもなかなか泣き止む気配はない。
那智と名づけたこの子は、1度泣き出すとしばらくは止まらない。
何を求めているのか瞬時にわかればこれもおさまるのだろうが、経験のない私には皆目検討がつかない。
他に頼る人がいれば気も楽になるだろうけど、私にはそんな人はいない。
親は2人とも亡くしていて、親類は疎遠になっているので頼れない。
辞めた職場の人には気まずすぎて話せない。
父親に当たるあの人は・・・。
ふと思い立ってカレンダーに目をやる。
那智を産んだのが2月だから、4ヶ月が経つ。
時間は16時を過ぎた頃。
今日は土曜日だから、仕事は休みのはずだ。
腕の中でようやく那智の泣き声がおさまってきたところで、私は電話を取った。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる