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女って昼と夜とで変わるんだよな。
オレはいつもカナコとは昼しか会ってなかったから、夜会うのは合コンで初めて会った以来だった。
何気に髪型や化粧や服装が昼と違っていて、妙にドキドキしたりした。
その刺激が平凡な日々を過ごしていたオレに心地良くて、それから月に2,3回夜はカナコと飲みに行くようになった。
そんなことを繰り返していたある日の夜、その日もカナコと飲みに行く予定だった。
回数も10回を超え、カナには単に‘出かけてくる’の一言だけで通じるようになっていた。
オレはそんなカナにふと不信感を抱いたんだ。
よくある話だよ。
自分が浮気をしているから相手も浮気をしているんじゃないか?って思うようになってきて。
ただ自分が先にしてしまっている以上、カナに浮気が発覚したところで文句の1つも言える立場はないんだけど、ふと気になったんだ。
カナはオレが夜、家を出ている間何をしているのか。
そこでオレは予定より1時間早く家を出るフリをして、こっそり家の中の様子を見ることにしたんだ。
「じゃあ行ってくる」
何気なく挨拶すると、カナはオレに何の疑いも抱くことなく普通に見送ってくれた。
オレは出かけるフリをしてこっそりと家に戻り、部屋を覗き見た。
カナはオレを見送った後、鏡台の前に座っていた。
あそこは朝、学校に行く前に化粧をする為だけに使っている。
今から化粧をするのか?
ということはカナも誰かと会っているのかも。
少し嫌な予感が胸をよぎった。
オレはいつもカナコとは昼しか会ってなかったから、夜会うのは合コンで初めて会った以来だった。
何気に髪型や化粧や服装が昼と違っていて、妙にドキドキしたりした。
その刺激が平凡な日々を過ごしていたオレに心地良くて、それから月に2,3回夜はカナコと飲みに行くようになった。
そんなことを繰り返していたある日の夜、その日もカナコと飲みに行く予定だった。
回数も10回を超え、カナには単に‘出かけてくる’の一言だけで通じるようになっていた。
オレはそんなカナにふと不信感を抱いたんだ。
よくある話だよ。
自分が浮気をしているから相手も浮気をしているんじゃないか?って思うようになってきて。
ただ自分が先にしてしまっている以上、カナに浮気が発覚したところで文句の1つも言える立場はないんだけど、ふと気になったんだ。
カナはオレが夜、家を出ている間何をしているのか。
そこでオレは予定より1時間早く家を出るフリをして、こっそり家の中の様子を見ることにしたんだ。
「じゃあ行ってくる」
何気なく挨拶すると、カナはオレに何の疑いも抱くことなく普通に見送ってくれた。
オレは出かけるフリをしてこっそりと家に戻り、部屋を覗き見た。
カナはオレを見送った後、鏡台の前に座っていた。
あそこは朝、学校に行く前に化粧をする為だけに使っている。
今から化粧をするのか?
ということはカナも誰かと会っているのかも。
少し嫌な予感が胸をよぎった。
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