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バーカ、オレの願いなんてとっくに叶ってたんだよ。
オレはお前の喜ぶことをしてやりたかっただけだ。
変な心配してんなよ。
「お前のこと好きじゃなきゃ、昨日あんなことしねーよ」
そう言ってオレはカナを抱き締めた。
なんか思ったより小さく感じた。
オレがでかくなったのか。
小さい時は背丈もそんなに差がなかったのにな。
いつの間に差が生じたのか。
そんな変化に気づくこともないくらいいつも一緒にいたんだな、オレ達。
いずれこうなることは決まっていたのかもしれない。
「赤い葉のウワサ、本当だった。私の願い、叶ったよ」
オレの胸に埋もれつつカナが言う。
それはオレに置き換えても同じだった。
オレにしてみても願いが叶ったわけだから、あの言い伝えは本当だったのかもしれない。
…と、こうしてオレ達は結ばれたわけだ。
高校最後の冬、こうして付き合いだしたオレ達は間もなく卒業した。
オレはお前の喜ぶことをしてやりたかっただけだ。
変な心配してんなよ。
「お前のこと好きじゃなきゃ、昨日あんなことしねーよ」
そう言ってオレはカナを抱き締めた。
なんか思ったより小さく感じた。
オレがでかくなったのか。
小さい時は背丈もそんなに差がなかったのにな。
いつの間に差が生じたのか。
そんな変化に気づくこともないくらいいつも一緒にいたんだな、オレ達。
いずれこうなることは決まっていたのかもしれない。
「赤い葉のウワサ、本当だった。私の願い、叶ったよ」
オレの胸に埋もれつつカナが言う。
それはオレに置き換えても同じだった。
オレにしてみても願いが叶ったわけだから、あの言い伝えは本当だったのかもしれない。
…と、こうしてオレ達は結ばれたわけだ。
高校最後の冬、こうして付き合いだしたオレ達は間もなく卒業した。
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