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一瞬、背中にぬくもりを感じて動きが止まった。
でもすぐに好きなやつがいながらこういうことをするのが信じられなくて、離れようともがいたんだ。
でもカナの力が強くて簡単には振りほどけなかった。
結局5分ほどもがいてやっと離れられたんだ。
そしてまた去ろうとしたらカナが叫んだんだよ。
「好きだったの。シンのことがずっと」
静かだった公園がさらに静まった気がした。
何を言っているのか意味不明だった。
困惑と混乱でオレは立っているのが精一杯だった。
「お前、何言ってんだよ。冗談やめろよな」
「冗談なんかじゃない!」
その叫び声にカナの顔を見ると泣いてるんだよ。
オレはその瞬間、さっきのやりあいでカナに手を上げたんじゃないかと不安になったよ。
カナにダメージを与えたわけじゃなくて、ホッと安心したけど。
「私、いたじゃん。ずっと一緒にいたじゃん。このままずっと一緒にいたいんだよ。シンのこと好きだから一緒にいたいんだよ」
「………」
言葉に詰まった。
完全に。
オレ、告白なんてされたことなくて、相手がしかも好きな女って。
何だよ、オレ達両思いだったんじゃんって喜ぶ反面、この状況をどうすれば良いかわからなくて…。
ふとカナを見たら手にあの赤い葉を握り締めていたんだよ。
昨日オレが取って投げ捨てたやつ…。
「お前…その赤い葉…」
たかが葉っぱなんだよ。
オレから見たら。
でも大事そうに握り締めてやんの。
聞けば昨日オレが取ってくれたのは嬉しいけど、取ったのはオレだからオレの願いを叶えてもらわないとダメだと思ったらしい。
でもすぐに好きなやつがいながらこういうことをするのが信じられなくて、離れようともがいたんだ。
でもカナの力が強くて簡単には振りほどけなかった。
結局5分ほどもがいてやっと離れられたんだ。
そしてまた去ろうとしたらカナが叫んだんだよ。
「好きだったの。シンのことがずっと」
静かだった公園がさらに静まった気がした。
何を言っているのか意味不明だった。
困惑と混乱でオレは立っているのが精一杯だった。
「お前、何言ってんだよ。冗談やめろよな」
「冗談なんかじゃない!」
その叫び声にカナの顔を見ると泣いてるんだよ。
オレはその瞬間、さっきのやりあいでカナに手を上げたんじゃないかと不安になったよ。
カナにダメージを与えたわけじゃなくて、ホッと安心したけど。
「私、いたじゃん。ずっと一緒にいたじゃん。このままずっと一緒にいたいんだよ。シンのこと好きだから一緒にいたいんだよ」
「………」
言葉に詰まった。
完全に。
オレ、告白なんてされたことなくて、相手がしかも好きな女って。
何だよ、オレ達両思いだったんじゃんって喜ぶ反面、この状況をどうすれば良いかわからなくて…。
ふとカナを見たら手にあの赤い葉を握り締めていたんだよ。
昨日オレが取って投げ捨てたやつ…。
「お前…その赤い葉…」
たかが葉っぱなんだよ。
オレから見たら。
でも大事そうに握り締めてやんの。
聞けば昨日オレが取ってくれたのは嬉しいけど、取ったのはオレだからオレの願いを叶えてもらわないとダメだと思ったらしい。
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