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翌日、翌々日と日が過ぎていく毎に川口の手からチケットは減っていった。
クラスメイト達もいつしか夏休みを待ちわびる声が大きくなり、そして事件は起こった。
事件というか、大した事ではないがオレの中では大事件だった。
話は一瞬変わるが、オレのクラスには一美ちゃんというマドンナ的存在のかわいこちゃんがいる。
オレはこの一美ちゃんに好意を抱いていた。
というか、ここだけの話、一美ちゃんもオレに好意があるという噂が流れた事があったのだ。
あれはいつの事だったか、体育の授業で女子が使用していた球が男子側に転がってきた事があった。
それを取りにきた一美ちゃんにオレが手渡した後、一美ちゃんは女子達の輪へ戻って顔を赤くして歓喜の声を上げていたらしい。
それで一瞬期待を抱くような噂が流れたのだが、すぐに消えた。
その一美ちゃんがプールのチケットを手にしていたのだ。
一瞬とは言っても1度はあんな噂が流れた関係だ。
『三井君はチケット貰ってないの?じゃあ私もいらない』
なんてドラマちっくな展開を心の中のどこかで期待していたかもしれない。
オレが川口からプールの誘いを受けた時、曖昧な返事でごまかしたのはそういう展開も期待していたのだった。
行かない、じゃあ私も行かない。
行く、じゃあ私も行く。
しかしあえなくしてこんな期待展開は崩れてしまった。
所詮噂は噂だったのだ。
嘆いてばかりはいられない。
彼女がプールへ行くとわかった今、カナヅチだからとプールに行かないわけにはいかない。
クラスメイト達もいつしか夏休みを待ちわびる声が大きくなり、そして事件は起こった。
事件というか、大した事ではないがオレの中では大事件だった。
話は一瞬変わるが、オレのクラスには一美ちゃんというマドンナ的存在のかわいこちゃんがいる。
オレはこの一美ちゃんに好意を抱いていた。
というか、ここだけの話、一美ちゃんもオレに好意があるという噂が流れた事があったのだ。
あれはいつの事だったか、体育の授業で女子が使用していた球が男子側に転がってきた事があった。
それを取りにきた一美ちゃんにオレが手渡した後、一美ちゃんは女子達の輪へ戻って顔を赤くして歓喜の声を上げていたらしい。
それで一瞬期待を抱くような噂が流れたのだが、すぐに消えた。
その一美ちゃんがプールのチケットを手にしていたのだ。
一瞬とは言っても1度はあんな噂が流れた関係だ。
『三井君はチケット貰ってないの?じゃあ私もいらない』
なんてドラマちっくな展開を心の中のどこかで期待していたかもしれない。
オレが川口からプールの誘いを受けた時、曖昧な返事でごまかしたのはそういう展開も期待していたのだった。
行かない、じゃあ私も行かない。
行く、じゃあ私も行く。
しかしあえなくしてこんな期待展開は崩れてしまった。
所詮噂は噂だったのだ。
嘆いてばかりはいられない。
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