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8.ようこそ
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全てがそうというわけではなく、よく見たら違うキャラクターもいるようだが…。
「こんなにNキャラいっぱいだと興奮するよな」
兄キは鼻息をフンフン鳴らしながら興奮している。
すまん、オレは同じ場所にいながらそれほど興奮できん。
「私も自分の家でありながらこの部屋に来ると興奮します」
そういうクスミも薄々興奮しているように見える。
普段は暗い感じなのに、Nキャラ一つでこうも変われるもんなんだな。
「っていうか、ここで興奮しなきゃ人間じゃないよな」
「そうですね」
二人はオレがいることを忘れて意気投合している。
興奮しないオレは仲間外れってわけか。
しかも人間じゃない、とまで言いやがったな。
「それにしてもNキャラ多いなぁ」
改めて兄キは部屋の中を見回した。
部屋に入るとまず真正面の台に置かれたNキャラが目に入り、続いて左右の窓辺に置かれたNキャラが目につく。
部屋の中にはソファーがあって、その上にもNキャラが転がっており、あとじゅうたんは手作りなのか、Nキャラの刺繍が入っている。
壁にはえぬえぬクエストのポスターが貼ってある。
本来なら右下の方に小さく写っているだけのNキャラが拡大コピーでもされたのか、やたらでかいNキャラのポスターも貼ってある。
あとはクスミが描いたであろうNキャラの絵が壁に所狭しと貼り付けられている。
このNキャラばかりの部屋がかなり気に入ったのか、兄キは中に入ったまま全く出ようとしない。
オレはというと、無表情なNキャラばかりの状況に耐え切れず、部屋を一通り見るとさっさと出てきた次第だ。
やがて兄キも二十分ほど部屋を眺めてからやっと出てきた。
「なぁクスミっち」
「何ですか?」
「オレ今日からここに泊り込んでいい?」
「え?」
な、な、何言ってるんだ。
いくらNキャラが好きだからって、何勝手に人の家に入り浸ろうとしているんだ。
「バカか!!」
「え?ダメ?」
「ダメに決まってるだろ!!」
誰がここでいいよ、なんて返事をするんだ!
家の中に上がり込んだだけでも失礼なのに、兄キはこれ以上まだ失礼なことをするつもりなのか、全く。
「ユノモトくん、すみません。私の家、余ってる布団がないんですよ」
「!?」
は?
何だ?
今のクスミのセリフは。
まさか兄キの言ったことを真に受けているんじゃないだろうな?
「敷き布団はソファーでカバーするとしても掛け布団…」
「ち、ちょっと待って!」
驚いた。
クスミは本当にさっきの兄キのセリフを真に受けて兄キを泊めてくれようとしている。
「こんなにNキャラいっぱいだと興奮するよな」
兄キは鼻息をフンフン鳴らしながら興奮している。
すまん、オレは同じ場所にいながらそれほど興奮できん。
「私も自分の家でありながらこの部屋に来ると興奮します」
そういうクスミも薄々興奮しているように見える。
普段は暗い感じなのに、Nキャラ一つでこうも変われるもんなんだな。
「っていうか、ここで興奮しなきゃ人間じゃないよな」
「そうですね」
二人はオレがいることを忘れて意気投合している。
興奮しないオレは仲間外れってわけか。
しかも人間じゃない、とまで言いやがったな。
「それにしてもNキャラ多いなぁ」
改めて兄キは部屋の中を見回した。
部屋に入るとまず真正面の台に置かれたNキャラが目に入り、続いて左右の窓辺に置かれたNキャラが目につく。
部屋の中にはソファーがあって、その上にもNキャラが転がっており、あとじゅうたんは手作りなのか、Nキャラの刺繍が入っている。
壁にはえぬえぬクエストのポスターが貼ってある。
本来なら右下の方に小さく写っているだけのNキャラが拡大コピーでもされたのか、やたらでかいNキャラのポスターも貼ってある。
あとはクスミが描いたであろうNキャラの絵が壁に所狭しと貼り付けられている。
このNキャラばかりの部屋がかなり気に入ったのか、兄キは中に入ったまま全く出ようとしない。
オレはというと、無表情なNキャラばかりの状況に耐え切れず、部屋を一通り見るとさっさと出てきた次第だ。
やがて兄キも二十分ほど部屋を眺めてからやっと出てきた。
「なぁクスミっち」
「何ですか?」
「オレ今日からここに泊り込んでいい?」
「え?」
な、な、何言ってるんだ。
いくらNキャラが好きだからって、何勝手に人の家に入り浸ろうとしているんだ。
「バカか!!」
「え?ダメ?」
「ダメに決まってるだろ!!」
誰がここでいいよ、なんて返事をするんだ!
家の中に上がり込んだだけでも失礼なのに、兄キはこれ以上まだ失礼なことをするつもりなのか、全く。
「ユノモトくん、すみません。私の家、余ってる布団がないんですよ」
「!?」
は?
何だ?
今のクスミのセリフは。
まさか兄キの言ったことを真に受けているんじゃないだろうな?
「敷き布団はソファーでカバーするとしても掛け布団…」
「ち、ちょっと待って!」
驚いた。
クスミは本当にさっきの兄キのセリフを真に受けて兄キを泊めてくれようとしている。
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