*いにしえのコトノハ*2 レインドロップス

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何をすべきかは決まった。

あとはチャンスを狙うだけ。

少しのチャンスも逃したくなくて、その日の委員会は帰りのホームルームが終わってすぐに駆けつけた。

急いできたからか各クラスの学級委員は私しか来ていなくて、他は生徒会長、副会長、書記の生徒会三役しかいなかった。

「久しぶり。今日は早いね」

教室内に入ると私の姿に気づいた彼が話しかけてきた。

久しぶり。

だって3週間も会っていなかったもんね。

同じ学校にいながら校内ですれ違う、なんて漫画みたいなことは現実にはそうそう起こらないから。

久々すぎて胸が急激に熱くなった。

会わない間に気持ちはすっかり蓄積されていて、もう溢れ出そうなくらい。

いつの間にこんなに好きになっていたんだろうって頭と気持ちがついていかない。

「委員会は20分後からだし、まだ早いよ。トイレでも行って来たら?」

気を利かせて彼が話しかけてくる。

だけど私はこの時間を無駄にしたくない。

彼の提案には適当に相槌を打っておいた。

生徒会三役は教卓側に立っていて、黒板にテーマを書いたりプリントを用意したり動き回っている。

私は1人、そんなみんなの様子を席に座ってずっと眺めていた。

もちろん目は彼の姿だけを追いかけていたけどね。
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