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何とか無言にならないように話を考えたけど、何てない一言しか出てこなかった。
「そうだね。でも本当はそうじゃないんだよ」
「え?」
彼の言葉が理解できずに私は思わず彼の顔を覗き込んだ。
でもこの短い距離で目が合って、私はすぐに目をそらしてしまった。
「アリノマキさんって君のことでしょ?」
「え?」
驚いた。
彼の口から私の名前が出たことに。
「何で私の名前…」
「2年A組だけいつも委員会に出席してないから担任に確認したんだよ。学級委員は誰ですか?って」
「え?委員会?」
「月に何度か各クラスの学級委員が集まってやってるんだけど、君いつも不参加でしょ?本当なら先々週、久しぶりの再会をしていたはずなんだよ」
そう笑顔で言われたものの、私はかーっと顔が赤くなっていくのを感じた。
確かに私は2年A組の学級委員。
でも自分でなりたくてなったわけじゃなくて、誰もやりたがらないから最終的に出席番号1番の私が勝手に選ばれたの。
こんなのって理不尽だよね?
納得がいかなかったから委員会の仕事は全てボイコットしていたのよ。
だけどこんな結末って…。
私、完全にサボリっ子として見なされちゃったじゃない!
「そうだね。でも本当はそうじゃないんだよ」
「え?」
彼の言葉が理解できずに私は思わず彼の顔を覗き込んだ。
でもこの短い距離で目が合って、私はすぐに目をそらしてしまった。
「アリノマキさんって君のことでしょ?」
「え?」
驚いた。
彼の口から私の名前が出たことに。
「何で私の名前…」
「2年A組だけいつも委員会に出席してないから担任に確認したんだよ。学級委員は誰ですか?って」
「え?委員会?」
「月に何度か各クラスの学級委員が集まってやってるんだけど、君いつも不参加でしょ?本当なら先々週、久しぶりの再会をしていたはずなんだよ」
そう笑顔で言われたものの、私はかーっと顔が赤くなっていくのを感じた。
確かに私は2年A組の学級委員。
でも自分でなりたくてなったわけじゃなくて、誰もやりたがらないから最終的に出席番号1番の私が勝手に選ばれたの。
こんなのって理不尽だよね?
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