Do as you would be done by!!

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家に着くと、財布を持って早速スーパーに向かいました。

学校が終わって家に着く夕食前のこの時間は、夕食の買出しに来る主婦の集団で賑わいます。

この時間帯は、買い物を終えても入り口や駐輪場で主婦達が立ち話をして賑わっているので、学生が買い物を避けたい時間ナンバー1です。

しかし、時間を選べないのが、門限6時までという家訓があるオレの悲しい運命です。

「早く帰って御飯の用意をすればいいのに」

と心の中で思いながら、入り口付近で立ち話をしている邪魔な主婦達を避け、中へと入りました。

店の中に入ると、すぐにチョコ置場を見つけることができました。

なぜなら、そこだけやたら女性客が集まっており、キャーキャー声が聞こえてくるからです。

なぜ買い物をするだけなのにそんな声が出てくるのか、不思議でありませんでした。

が、とにかく目的地を見つけたオレはそっちへ近づいていきました。

時間にして数秒、歩数にして数十歩。

目的地にはいとも簡単に到着しました。

このスーパーはそれほど大きくなく、はっきり言ってしまうと狭いので、物を買うにはすごく便利です。

狭いがゆえに、あちこち歩き回らなくて済むのです。

しかし狭いがゆえに、客とすれ違いざまにどこか触れそうになるのが欠点です。

女性の体に触れてしまって、変態扱いされたらおしまいです。

女性は見境なしに大声を上げる人が多いので、すれ違う時は緊張そのものです。

掌に人という字を3回書いて、飲むふりでもしないとやってられません。

そんなことをしても、気持ちを静めることはできません。

そんな狭い店の中を抜け、オレはチョコ置場近くまでやってきました。