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ドッヂボール大会の結果は悲惨だった。
春のリベンジを懸けて挑んでいたにも関わらず、またもや初戦敗退で終わってしまったのだ。
あれほど特訓をしていたのに、1番最初に当たってしまったのはなんとおれだった。
まさかいきなりおれが当たるなんて思っていなかったからみんな動揺してしまい、連鎖的に当たっていくという地獄図が展開された。
防御がうまいわけではないひゅうまは今回も1番最後まで残っていて、まぁそれはみんなひゅうまのことを狙いたくないからなんだろうけど、とにかく残り1人ひゅうまだけになって試合は終了した。
何だか春よりあっけなかった。
今度は誰もそれほど悔しがっていなかった。
「おれたち弱かったんだな」
多分少し前だったら反発していたような仲間の言葉も今はすんなりと聞き入れられる。
春も秋も初戦敗退。
しかも秋は特訓をした後。
そう認めざるを得ない結論だった。
「特訓してたってのがうそみたいだよな」
「本当。特訓も何も身についてなかったよな」
おれたちは散々ダメなところを愚痴りあって、それでドッヂボール大会は終わった。
負けたのに悔しい気持ちは全く起きず、清々しい気持ちでいっぱいだった。
それもきっとひゅうまとのやり取りがあったからかもしれない。
春のリベンジを懸けて挑んでいたにも関わらず、またもや初戦敗退で終わってしまったのだ。
あれほど特訓をしていたのに、1番最初に当たってしまったのはなんとおれだった。
まさかいきなりおれが当たるなんて思っていなかったからみんな動揺してしまい、連鎖的に当たっていくという地獄図が展開された。
防御がうまいわけではないひゅうまは今回も1番最後まで残っていて、まぁそれはみんなひゅうまのことを狙いたくないからなんだろうけど、とにかく残り1人ひゅうまだけになって試合は終了した。
何だか春よりあっけなかった。
今度は誰もそれほど悔しがっていなかった。
「おれたち弱かったんだな」
多分少し前だったら反発していたような仲間の言葉も今はすんなりと聞き入れられる。
春も秋も初戦敗退。
しかも秋は特訓をした後。
そう認めざるを得ない結論だった。
「特訓してたってのがうそみたいだよな」
「本当。特訓も何も身についてなかったよな」
おれたちは散々ダメなところを愚痴りあって、それでドッヂボール大会は終わった。
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