13 / 27
12
しおりを挟む
散々公園で遊んでから家に帰ってくると、ゼッケンが縫いつけられたTシャツがソファーの上に置かれていた。
「お母さん、ゼッケンありがとう」
気まずいけどお礼を言うと、お母さんはふーっとため息をついた。
「せっかく一緒にやろうって言ってるのに。こんなの縫えなかったら将来苦労するわよ」
「大人になってゼッケンをぬうことなんてないじゃない」
「ゼッケンじゃなくても縫い物はあるでしょー?」
「そんな時はお母さんみたいなぬいものできる人をおよめさんにもらうから大丈夫」
おれがそう言うと、お母さんはおや?という顔をしながら近づいてきた。
「なぁに?のぶー。もしかして好きな子でもできた?」
そしてそのまま食卓の椅子に腰かける。
「何でそういうことになるの?そんな話してなかったじゃない」
「のぶがお嫁さんとか言うからじゃない。誰かお嫁さんにしたい子でもいるんでしょ?」
「そんなのいないよー」
「またまたー」
おれは本当に好きな子なんていないのに、お母さんは楽しそうにからかってくる。
何で女子ってこういう恋愛話が好きなんだろう?
学校でも誰が誰を好きだとか、女子が話しているのが聞こえてくる。
そこにおれの名前は出てこないから、あまり気にならないけど。
ゼッケンを縫ってもらったから強く反発もできなくて、お母さんの質問攻めはそこから数分続いた。
「お母さん、ゼッケンありがとう」
気まずいけどお礼を言うと、お母さんはふーっとため息をついた。
「せっかく一緒にやろうって言ってるのに。こんなの縫えなかったら将来苦労するわよ」
「大人になってゼッケンをぬうことなんてないじゃない」
「ゼッケンじゃなくても縫い物はあるでしょー?」
「そんな時はお母さんみたいなぬいものできる人をおよめさんにもらうから大丈夫」
おれがそう言うと、お母さんはおや?という顔をしながら近づいてきた。
「なぁに?のぶー。もしかして好きな子でもできた?」
そしてそのまま食卓の椅子に腰かける。
「何でそういうことになるの?そんな話してなかったじゃない」
「のぶがお嫁さんとか言うからじゃない。誰かお嫁さんにしたい子でもいるんでしょ?」
「そんなのいないよー」
「またまたー」
おれは本当に好きな子なんていないのに、お母さんは楽しそうにからかってくる。
何で女子ってこういう恋愛話が好きなんだろう?
学校でも誰が誰を好きだとか、女子が話しているのが聞こえてくる。
そこにおれの名前は出てこないから、あまり気にならないけど。
ゼッケンを縫ってもらったから強く反発もできなくて、お母さんの質問攻めはそこから数分続いた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる