38 / 40
37
しおりを挟む
「うみちゃんからは特に何もないよ」
それはうみちゃんへふせんを送った時もそうだし、なっちゃんへふせんを送った時も、だった。
うみちゃんからのアクションは特にない。
「ほら、名前書かなくて良かったでしょ?全く反応がないってことは、うみちゃんじゃない可能性もあるってことだから」
「えー、姉ちゃん絶対うみちゃんだって言ったじゃん」
姉ちゃんが意外なことを言うから、つい手に力が入ってシャーペンの芯をポキッと折ってしまった。
折れた芯を捨てつつ、鞄からペンケースを取り出す。
「私、絶対なんて言ってないわよ。うみちゃんだと思う、しか言ってないもの」
言葉的にはそうかもしれないけど、意味合い的にはうみちゃんだと断定していた。
「じゃあうみちゃん以外だったら誰だって言うんだよー」
「それは知らないわよ。私こうたと違って誰とも接してないんだからわからないわ」
確かにそうだけど。
ムーッと顔をしかめながらペンケースのチャックを開けると、取り出したシャーペンの芯と共に何かが出てきた。
小さく折り畳まれた、紙。
何だろう?
何か紙くずを入れていたっけ?
授業中、手持ち無沙汰で何かを書いて、捨てそびれた物でも入れたかな?
記憶にないけど。
でもごみならグシャッとしてそうだし、こんなに綺麗に折り畳まないと思うんだけど。
怪訝に思いながら四つ折にされた紙を開いて驚いた。
何か書いてあったのだ。
僕じゃない字で。
「何だこれ」
思わず声を上げると姉ちゃんも紙を覗き込んできた。
それはうみちゃんへふせんを送った時もそうだし、なっちゃんへふせんを送った時も、だった。
うみちゃんからのアクションは特にない。
「ほら、名前書かなくて良かったでしょ?全く反応がないってことは、うみちゃんじゃない可能性もあるってことだから」
「えー、姉ちゃん絶対うみちゃんだって言ったじゃん」
姉ちゃんが意外なことを言うから、つい手に力が入ってシャーペンの芯をポキッと折ってしまった。
折れた芯を捨てつつ、鞄からペンケースを取り出す。
「私、絶対なんて言ってないわよ。うみちゃんだと思う、しか言ってないもの」
言葉的にはそうかもしれないけど、意味合い的にはうみちゃんだと断定していた。
「じゃあうみちゃん以外だったら誰だって言うんだよー」
「それは知らないわよ。私こうたと違って誰とも接してないんだからわからないわ」
確かにそうだけど。
ムーッと顔をしかめながらペンケースのチャックを開けると、取り出したシャーペンの芯と共に何かが出てきた。
小さく折り畳まれた、紙。
何だろう?
何か紙くずを入れていたっけ?
授業中、手持ち無沙汰で何かを書いて、捨てそびれた物でも入れたかな?
記憶にないけど。
でもごみならグシャッとしてそうだし、こんなに綺麗に折り畳まないと思うんだけど。
怪訝に思いながら四つ折にされた紙を開いて驚いた。
何か書いてあったのだ。
僕じゃない字で。
「何だこれ」
思わず声を上げると姉ちゃんも紙を覗き込んできた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
ランウェル博士の限界突破
YPNPC
青春
この物語はAIによるフィクションです。モデルはジョージ・A・シーハン博士。史実では博士は45歳でランニングを再開し、マイル5分切りには5年かかりました。限界を超える彼の精神に敬意を込めて創作しました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる