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あるある、そういうこと。
第三者から見たらそう冷静に考えられることも、当事者だとなかなか気づけないんだ。
そもそもうみちゃんが一緒に帰れなくなった理由がわかればいいんだけど。
うみちゃんは靴箱にいて、僕が話しかけても曖昧な返事をするだけだったけど、僕の鞄のキーホルダーに気づくとそのことに触れてきたんだ。
あれ?
もしかしてうみちゃんは誰かを待っていたというより、僕のキーホルダーを気にしていたのかな?
拾い主は多分・・・というか、きっともううみちゃんなんだろうけど、僕にちゃんとキーホルダーが渡されたかを気にして待っていたのかもしれない。
だとしたら2人が一緒に書道教室に行けなくなった原因を作ったのは僕だ。
僕がキーホルダーを無くさなければうみちゃんは拾っていなかったわけだし。
その日の放課後、僕が放送で職員室に呼び出されたのを聞いて、うみちゃんが待っていたのだとしたら・・・。
何か全てが繋がった気がした。
と、同時にうみちゃんとなっちゃんの仲を悪くさせてしまったのは僕だとハッキリ分かって罪悪感があふれてきた。
どうしよう。
謝らないと。
でもそうやって?
なっちゃんはそもそもこの流れを知らないし、うみちゃんだって拾い主だということを隠している。
うーん、どうしよう。
第三者から見たらそう冷静に考えられることも、当事者だとなかなか気づけないんだ。
そもそもうみちゃんが一緒に帰れなくなった理由がわかればいいんだけど。
うみちゃんは靴箱にいて、僕が話しかけても曖昧な返事をするだけだったけど、僕の鞄のキーホルダーに気づくとそのことに触れてきたんだ。
あれ?
もしかしてうみちゃんは誰かを待っていたというより、僕のキーホルダーを気にしていたのかな?
拾い主は多分・・・というか、きっともううみちゃんなんだろうけど、僕にちゃんとキーホルダーが渡されたかを気にして待っていたのかもしれない。
だとしたら2人が一緒に書道教室に行けなくなった原因を作ったのは僕だ。
僕がキーホルダーを無くさなければうみちゃんは拾っていなかったわけだし。
その日の放課後、僕が放送で職員室に呼び出されたのを聞いて、うみちゃんが待っていたのだとしたら・・・。
何か全てが繋がった気がした。
と、同時にうみちゃんとなっちゃんの仲を悪くさせてしまったのは僕だとハッキリ分かって罪悪感があふれてきた。
どうしよう。
謝らないと。
でもそうやって?
なっちゃんはそもそもこの流れを知らないし、うみちゃんだって拾い主だということを隠している。
うーん、どうしよう。
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