26 / 40
25
しおりを挟む
休憩時間。
1時間目の苦手な数学の授業をじっとやり過ごして、解放されたとともにうんと伸びをする。
そしてそのまま立ち上がると、足は自然となっちゃんの席に向かう。
なっちゃんは小学生の時から仲が良くて、小学校入学と同時に始めた書道教室も一緒。
家も近所だから、下校も一緒の時が多い。
昨日はこうた君のキーホルダーのことが気になって放課後残っていたから、一緒に帰れなかったけど。
「おはよ」
私が席に近づくと、なっちゃんの方から声をかけてきた。
私も挨拶を返しながら前の席に座る。
「うみちゃん、昨日書道教室行った?」
なっちゃんに聞かれて昨日の出来事を思い出す。
火曜日と金曜日は書道教室の日。
時間は夜の8時まで。
それまでなら何時に行ってもいいことになっている。
私は昨日こうた君と靴箱で別れてから、帰り道に寄った。
「行ったよ」
「えー」
私の返事が意外とでも言いたいようになっちゃんは大声を上げた。
「私、うみちゃんと行こうと思ってずっと家で待ってたんだよ。もしかして帰りに寄ったの?」
「昨日は帰りが遅くなったから、家に帰る前に寄ったの」
書道教室は帰り道の途中にある。
いつもは家に帰ってから、着替えて教室に行くけど、昨日は遅くなった分それを省略した。
家に帰る途中で寄る子も多いから、私も昨日はそうしたのだった。
1時間目の苦手な数学の授業をじっとやり過ごして、解放されたとともにうんと伸びをする。
そしてそのまま立ち上がると、足は自然となっちゃんの席に向かう。
なっちゃんは小学生の時から仲が良くて、小学校入学と同時に始めた書道教室も一緒。
家も近所だから、下校も一緒の時が多い。
昨日はこうた君のキーホルダーのことが気になって放課後残っていたから、一緒に帰れなかったけど。
「おはよ」
私が席に近づくと、なっちゃんの方から声をかけてきた。
私も挨拶を返しながら前の席に座る。
「うみちゃん、昨日書道教室行った?」
なっちゃんに聞かれて昨日の出来事を思い出す。
火曜日と金曜日は書道教室の日。
時間は夜の8時まで。
それまでなら何時に行ってもいいことになっている。
私は昨日こうた君と靴箱で別れてから、帰り道に寄った。
「行ったよ」
「えー」
私の返事が意外とでも言いたいようになっちゃんは大声を上げた。
「私、うみちゃんと行こうと思ってずっと家で待ってたんだよ。もしかして帰りに寄ったの?」
「昨日は帰りが遅くなったから、家に帰る前に寄ったの」
書道教室は帰り道の途中にある。
いつもは家に帰ってから、着替えて教室に行くけど、昨日は遅くなった分それを省略した。
家に帰る途中で寄る子も多いから、私も昨日はそうしたのだった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
【完結】忘れてください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。
貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。
夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。
貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。
もういいの。
私は貴方を解放する覚悟を決めた。
貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。
私の事は忘れてください。
※6月26日初回完結
7月12日2回目完結しました。
お読みいただきありがとうございます。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
妊娠したのね・・・子供を身篭った私だけど複雑な気持ちに包まれる理由は愛する夫に女の影が見えるから
白崎アイド
大衆娯楽
急に吐き気に包まれた私。
まさかと思い、薬局で妊娠検査薬を買ってきて、自宅のトイレで検査したところ、妊娠していることがわかった。
でも、どこか心から喜べない私・・・ああ、どうしましょう。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【完結】愛していないと王子が言った
miniko
恋愛
王子の婚約者であるリリアナは、大好きな彼が「リリアナの事など愛していない」と言っているのを、偶然立ち聞きしてしまう。
「こんな気持ちになるならば、恋など知りたくはなかったのに・・・」
ショックを受けたリリアナは、王子と距離を置こうとするのだが、なかなか上手くいかず・・・。
※合わない場合はそっ閉じお願いします。
※感想欄、ネタバレ有りの振り分けをしていないので、本編未読の方は自己責任で閲覧お願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる