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「ねぇ、こうたー。これ見て。可愛くない?」
そう言って僕が広げているノートの上に自分のノートを差し出してきた姉ちゃん。
姉ちゃんは僕がそうされることで不満気な表情を見せていることも気づかず、続ける。
「今ねー、こういうのが流行ってるのよー」
僕が話を聞く気がなくても、姉ちゃんは1人で続ける。
僕はお風呂上りにリビングで英語の予習をすることを日課にしていて、それを見る度姉ちゃんはこんな風に邪魔をしてくる。
自分の部屋で予習をしていたらこんなことはないんだけど、僕は人目がないと自ら学習しようという気は起こらなくて、姉ちゃんが邪魔をすることがわかっていてもここでノートを広げてしまうのだった。
姉ちゃんは時々英文の和訳を教えてくれたりするから、100%迷惑に感じているわけではないんだけど。
僕と10歳も差がある姉ちゃんは、僕が中学に入学しても完全に子ども扱いしている。
男と女でハッキリ分かれ出した学校と違って普通に接してくるから、接し方の切り換えが難しい。
僕のノートが姉ちゃんのノートの下敷きにされたので、仕方なく覗き込む。
姉ちゃんのノートにはふせんが貼ってあった。
ふせんはよく資料集の上辺りにインデックス代わりに貼るような長方形型のミニサイズと違って、吹き出しの形をしている。
大きさもA8サイズくらいで、ふせんというより、もはやメモだ。
そんなふせんメモが姉ちゃんのノートにペタペタ貼ってある。
そう言って僕が広げているノートの上に自分のノートを差し出してきた姉ちゃん。
姉ちゃんは僕がそうされることで不満気な表情を見せていることも気づかず、続ける。
「今ねー、こういうのが流行ってるのよー」
僕が話を聞く気がなくても、姉ちゃんは1人で続ける。
僕はお風呂上りにリビングで英語の予習をすることを日課にしていて、それを見る度姉ちゃんはこんな風に邪魔をしてくる。
自分の部屋で予習をしていたらこんなことはないんだけど、僕は人目がないと自ら学習しようという気は起こらなくて、姉ちゃんが邪魔をすることがわかっていてもここでノートを広げてしまうのだった。
姉ちゃんは時々英文の和訳を教えてくれたりするから、100%迷惑に感じているわけではないんだけど。
僕と10歳も差がある姉ちゃんは、僕が中学に入学しても完全に子ども扱いしている。
男と女でハッキリ分かれ出した学校と違って普通に接してくるから、接し方の切り換えが難しい。
僕のノートが姉ちゃんのノートの下敷きにされたので、仕方なく覗き込む。
姉ちゃんのノートにはふせんが貼ってあった。
ふせんはよく資料集の上辺りにインデックス代わりに貼るような長方形型のミニサイズと違って、吹き出しの形をしている。
大きさもA8サイズくらいで、ふせんというより、もはやメモだ。
そんなふせんメモが姉ちゃんのノートにペタペタ貼ってある。
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