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2.乳首ってきもちい
しおりを挟む初めの頃は、自分で触っているという指の感覚の方が強かった。やっぱり、男が乳首で気持ち良くなるなんて、都市伝説だったかなんて思っていた。
それでもなんとなく惰性で触り続け、一週間ぐらい経ったある日。
「……んんっ……?」
いつも通りにやろうとふと乳首に触れた瞬間、ビリッと強い衝撃が走った気がした。
普段触る時は何ともないのに……。弄りすぎて傷ついたかとも思ったが、それにしてはまた触りたくなるような。いつの間にか、チンコに熱が集まっている。あれ、と思わず手を止め乳首をみた。
「いつもより何か濃いような……?いや、そもそもこんな突き出てたっけか?」
そこには間違いなく俺の乳首がある、だがなんとなく何かが違う気がした。
客観的にみた方が分かりやすいかと思い洗面所まで移動する。歩いているうちに段々冷静になってきた。なんでこんな事してるんだっけ。だけど、鏡に写った自分を見た瞬間、思わず息をのんだ。
乳輪は濃い赤茶色に色づき、乳頭は乳輪に押し出されるようにツンと立っている。俺の乳首は元来はもっとこう、谷みたいというか、少なくともこんなに乳頭は出ていなかった。試しにもう一度そうっと乳輪の辺りを触ってみると
「ん゛んっ……!」
思わずといった風に漏れた声に口を抑えた。やはり、いきなり電流のスイッチがオンになったような、電気が流れ出したような感覚がある。心臓のばくばくとした音が体全体に響くようだ。顔の熱もいつまで経っても引かない。
「これじゃまるで女みたいじゃないか……」
口に出した自分の声でより自覚してしまった。なんか変態みたいだ。張り詰めたチンコが痛い。リビングに戻るのももどかしくて、一先ずその場に座り込んだ。さすがに鏡に写る自分をみながらオナニーなんて間抜けなことはできない。
ふーっとひと息つき、覚悟を決めてから乳首に、それも普段はあまりお目にかからない乳頭の部分に手を伸ばす。期待しているのか、興奮しているのか、恐る恐る伸ばした指は少し震えていた。
「ん゛あっ……!ん゛っ……!ん゛っ~~」
今まで出したこともないような声が出る。口を開いたら情けなく叫んでしまいそうだ。それでもやめられない。必死に歯を食いしばった。
チンコや後ろを触った時の、どこか満たされない感覚とは違う。ただ心地よい波に身を任せるように、快感だけに向き合った。
最初に味わったあの衝撃が強く体に残り、チンコを触っても、いつの間にか再び乳頭に引き寄せられた。横に撫でつけてみたり、ちょっと摘んでみたり。……うん、押しつぶすのが一番きもちいな。
チンコからも、我慢汁がだらだら出てくる。じわりじわりと、シミが広がる様子にまた興奮した。
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