真・枕営業の魔法少女

木mori

文字の大きさ
上 下
76 / 84
第三章

第二十七部分

しおりを挟む
「渋沢栄知くんに枕営業するもん。」
「・・・、栄知に枕営業!?そ、そんな恥ずかしいことを?」
「久里朱ちゃんは、あの犬コロをそのままで許してしまうもん?」
『チンチン、チンチン、チンチン。』
栄知は雅美の精神魔法で洗脳されているのか、犬コロ状態をひたすらキープしている。
「わかったわ。枕営業すれば、栄知の心を取り戻すことができるのね。」
久里朱はすっくと立ち上がり、『枕営業モード』と叫んだ。
「栄知、あたしを見て。」
久里朱の強い口調に栄知は即座に反応した。
「ほら、これが栄知の見たかった枕営業よ!あたしの枕を買いなさい!」
スク水の久里朱は両手を腰に当てて、上半身を捻りぎみに折り曲げたセクシーポーズで、ウインクした。チラリズムだけだった先ほどよりは、かなりアピールレベルが上がっている。
『ワオ~ン!お兄ちゃんズがワオ~ン!』
栄知は狼のように遠吠えした。からだからはオーラのようなものが噴出し、久里朱を包み込んだ。
「これがお兄ちゃんズの力なの?あたしの魔力もパワーアップするってことなのね。」
久里朱のからだが太陽のように発光して、見るからに力がみなぎるようである。
「なんの騒ぎどす。負けた女子は屁にかたよるどす。」
「意味がわからないから、いちおうツッコミしておくわ。それを言うならハイパー症候群は併カタル、だわよ。」
 まったく意味不明なツッコミである。
雅美もさすがに気がついて、久里朱と掛け合いネタを実行した。しかし、次の展開は久里朱のパワーアップとは違う現象を待っていた。
久里朱のスク水の上部がポロポロと焼け落ちたのである。
「きゃあああ!」
久里朱は、面積上片手で十分な部位を、両手で過剰防衛している。
「ふふん、こうなってしまったもん。」
「オバチャマ、何か知ってるの?これっていったいどうしちゃったのよ。お兄ちゃんズの役割って、魔力パワー補充じゃないの?」
「それもあるけど、解説の前にやることがあるもん。終末までの沽森byオバチャマの仇を打つもん。」
「だって、こんな恥ずかしい格好じゃ?」
「いや、それこそが真の力を発揮できるコスだもん。」
「全然わからないけど、やってみるわ。」
久里朱は腕のミサンガに手をやって枕を取り出し、それは剣に変わった。
しおりを挟む
ツギクルバナー
感想 0

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

姫騎士様と二人旅、何も起きないはずもなく……

踊りまんぼう
ファンタジー
主人公であるセイは異世界転生者であるが、地味な生活を送っていた。 そんな中、昔パーティを組んだことのある仲間に誘われてとある依頼に参加したのだが……。 *表題の二人旅は第09話からです (カクヨム、小説家になろうでも公開中です)

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。

朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。 婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。 だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。 リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。 「なろう」「カクヨム」に投稿しています。

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...