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第二章

第五部分

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「ほら、自分でカギを開いて、あとは好きにしな。自由がお前を待っているぞ、この中、限定商品だけどな。」
「えっ?あたしひとりで?ちょっとまだ聞きたいことが」
ウィンピアが言いかけた時、緋色の姿はすでになかった。
部屋というか、牢屋の中には人間がいる。おそらく、AV的なことをしようとして、舌なめずりをしているのだろう。
そう考えるとウィンピアは恐怖で、下半身を押さえた。
ウィンピアがびびるのはいつものことではあるものの、ここまで激しい恐怖心を抱いているのは、これまでに経験したことのない、何かを感じていたからである。
ドアノブを持つウィンピアの手が震えて、引くことができない。すると、部屋の中で、
人影のひとつが動き出した。ウィンピアは確実にそれを感じ取った。遮音性の高いドアと壁であったが、人影の歩く音がウィンピアに聞こえるほどに大きく、近づいてきた。しかしウィンピアの耳から大脳には伝達されなかった。
『ドキドキ、ドキドキ。ドックン、ドックン、ドックン。』
足音よりもウィンピアの心音がはるかに上回っていたからである。
「この中に入るのは修羅の道だよ。無理無理無理~!」
ウィンピアはすっかり弱虫に取り憑かれてしまった。
『ガサッ、ガサッ。』
後方への足摺運動を開始したウィンピア。
『バン!』
ウィンピアの心臓が暴発した音が響いた。ウィンピアの人生はわずか15年で閉幕した。
「ウィンピア樣、廊下は寝るところではありませんわよ。」
白っぽいメイド服。なんとなく高級感がある。素材はシルクできていて、折り目がしっかり入っていて、手入れが行き届いている様子である。ヘッドドレスも小宝石をちりばめたきらびやかであり、ティアラのようである。
部屋の奥から、若いが低めの声が飛んできた。
「メラニア、魔法少女神様に無礼を働くんじゃないべ。もしご機嫌を損ねたら、使い捨てメイドにするだべ。それが我がトランプ家のしきたりだべ。」
金ピカのケバい金満に溢れたドレス。しかし、股を開いていてだらしない。目はパッチリ、大手お菓子やのキャラをイメージさせる。巨乳でふくよかな体形に、丸顔で、ほっぺたも赤い。かわいいが、田舎臭さがプンプン匂うタイプである。
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