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第二章
第二十話
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「パチパチパチパチ。」
『まだ続けるのか。拍手は敗者が勝者に贈るものではあるけどな。あちっ!』
「パチパチ言ってるのは、ガイちゃんの足元だよ。」
『なんだと?』
「さっき倒れたところに照明コードが落ちて、汗にぬれてショートしたぢゃん。それがパチパチで火がついたぢゃん。さらにさっき注入したクサい脂汗で、わらが引火しやすくなってるぢゃん。」
「またクサいと言われた。ず~ん。」
昆太は完全に闇落ちした。
一方、わら人形・害は火のくすぶってきた体を振って消そうとするが、追いつかず、火が回り始めていた。
『わ~。燃える~!せっかく魔法が使えるようになったのに~!』
わら人形・害の火を消す箱子。
「友達だもん。もう迷惑かけちゃダメでちゅよ。」
『またバカにした!もうこうなったら最終兵器だよ。おばあちゃん~!』
わら人形・害の、おばあちゃんという言葉に対する返事がない。
1分経過して、どこからか声が聞こえてきた。
「おばあちゃんっていう人種っておいしいのかな~だよん?」
廊下の奥から、新たに幼女が出てきた。黄色の帽子で顔が隠されているが、どこかで見かけた風情がある。
『あっ、おばあちゃん!』
おばあちゃん幼女は、顔を斜めにして害を見るが、スルーした害。
「だから、違うって言ってるんだよん!もう一度呼んでごらんだよん。」
『じゃあ、おばねえちゃん。』
「もうちょい違うだよん。ばという文字はあきらかに不要だよん。さあさあ、よくアタマをひねって。」
『じゃあ、今度は、おねえちゃん?』
「惜しい。けど違うだよん。」
『もしかして、おばあちゃんの死亡校は妹扱い?』
「またおばあちゃんにゾンビしてる!それを言うなら志望校だよん。もう仕方ないなあ。萌絵は永遠の妹だよん!」
永遠の妹を名乗る幼女が姿を見せた。白い体操着に赤いブルマ。そこそこの胸には、『もえ』という手書きゼッケン。朝田教師に似ているが、ほんのわずかにふくよかな感じである。黄色い髪をバカ殿のように一本ツンツン髪にしている。
『まだ続けるのか。拍手は敗者が勝者に贈るものではあるけどな。あちっ!』
「パチパチ言ってるのは、ガイちゃんの足元だよ。」
『なんだと?』
「さっき倒れたところに照明コードが落ちて、汗にぬれてショートしたぢゃん。それがパチパチで火がついたぢゃん。さらにさっき注入したクサい脂汗で、わらが引火しやすくなってるぢゃん。」
「またクサいと言われた。ず~ん。」
昆太は完全に闇落ちした。
一方、わら人形・害は火のくすぶってきた体を振って消そうとするが、追いつかず、火が回り始めていた。
『わ~。燃える~!せっかく魔法が使えるようになったのに~!』
わら人形・害の火を消す箱子。
「友達だもん。もう迷惑かけちゃダメでちゅよ。」
『またバカにした!もうこうなったら最終兵器だよ。おばあちゃん~!』
わら人形・害の、おばあちゃんという言葉に対する返事がない。
1分経過して、どこからか声が聞こえてきた。
「おばあちゃんっていう人種っておいしいのかな~だよん?」
廊下の奥から、新たに幼女が出てきた。黄色の帽子で顔が隠されているが、どこかで見かけた風情がある。
『あっ、おばあちゃん!』
おばあちゃん幼女は、顔を斜めにして害を見るが、スルーした害。
「だから、違うって言ってるんだよん!もう一度呼んでごらんだよん。」
『じゃあ、おばねえちゃん。』
「もうちょい違うだよん。ばという文字はあきらかに不要だよん。さあさあ、よくアタマをひねって。」
『じゃあ、今度は、おねえちゃん?』
「惜しい。けど違うだよん。」
『もしかして、おばあちゃんの死亡校は妹扱い?』
「またおばあちゃんにゾンビしてる!それを言うなら志望校だよん。もう仕方ないなあ。萌絵は永遠の妹だよん!」
永遠の妹を名乗る幼女が姿を見せた。白い体操着に赤いブルマ。そこそこの胸には、『もえ』という手書きゼッケン。朝田教師に似ているが、ほんのわずかにふくよかな感じである。黄色い髪をバカ殿のように一本ツンツン髪にしている。
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