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第一章
第二十九話
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「き、気持ちよくなんてないんでちゅからねっ。」
「キャー!男子ぢゃん~。うわ~!」
ビビる木憂華がゾウさんベッドの上で暴れて注射器を取り出した。その拍子に昆太の腕にプスリと刺した。
「キューリー夫人博士さん、武器をここで使うのは危険でちゅわ!」
吝奈もすでに牙を抜いている。急に動いたせいで、昆太の体臭を嗅いでしまった。
「超絶クサいでちゅわ!」
木憂華の注射器と吝奈の牙は巨大化し、ゾウさんベッドから離れている。武器の矛先はすでに昆太に向けられている。
「おはよう。吝奈ちゃん、キューリー夫人博士ちゃん。あれ?どうしてここにいるんだよ?」
「箱子さん、危ないでちゅわ。それは男子なんでちゅから。えいっ!」
牙の剣で昆太を刺す吝奈。木憂華も毒々しい液体で満タンになった注射器を、昆太に刺した。
「ふたりともダメだよ。お兄ちゃんはナニもしてないんだから!」
すんでのところで箱子が剣と注射器を止めていた。箱子は大ナタで阻止したのである。
「箱子さん。止めないでくださいまちゅ。」
「吝奈ちゃん、キューリー夫人博士とケンカねえ。昔はこんな感じで、よくやってたよねえ。」
しみじみと思い出し始めた箱子。
小さい頃のケンカでは、いつもあたしが勝ってたね。このナタを振るうと、吝奈ちゃんもキューリー夫人博士も不思議とあたしに全然手が出せなかったからね。
『凶器を使うなって、卑怯でちゅわ!』
小さい頃といってもあたしたちは小学1年生でからだの大きさは今の9掛けだった。思い出すとかわいい姿だったなあ。
「キャー!男子ぢゃん~。うわ~!」
ビビる木憂華がゾウさんベッドの上で暴れて注射器を取り出した。その拍子に昆太の腕にプスリと刺した。
「キューリー夫人博士さん、武器をここで使うのは危険でちゅわ!」
吝奈もすでに牙を抜いている。急に動いたせいで、昆太の体臭を嗅いでしまった。
「超絶クサいでちゅわ!」
木憂華の注射器と吝奈の牙は巨大化し、ゾウさんベッドから離れている。武器の矛先はすでに昆太に向けられている。
「おはよう。吝奈ちゃん、キューリー夫人博士ちゃん。あれ?どうしてここにいるんだよ?」
「箱子さん、危ないでちゅわ。それは男子なんでちゅから。えいっ!」
牙の剣で昆太を刺す吝奈。木憂華も毒々しい液体で満タンになった注射器を、昆太に刺した。
「ふたりともダメだよ。お兄ちゃんはナニもしてないんだから!」
すんでのところで箱子が剣と注射器を止めていた。箱子は大ナタで阻止したのである。
「箱子さん。止めないでくださいまちゅ。」
「吝奈ちゃん、キューリー夫人博士とケンカねえ。昔はこんな感じで、よくやってたよねえ。」
しみじみと思い出し始めた箱子。
小さい頃のケンカでは、いつもあたしが勝ってたね。このナタを振るうと、吝奈ちゃんもキューリー夫人博士も不思議とあたしに全然手が出せなかったからね。
『凶器を使うなって、卑怯でちゅわ!』
小さい頃といってもあたしたちは小学1年生でからだの大きさは今の9掛けだった。思い出すとかわいい姿だったなあ。
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